DTC   11   内気センサー故障 タント ムーヴ アトレーワゴン

ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス

クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ)はインストルメントパネルに取り付けられており、車室内温度を検出し、ヒータ&エアコンディショナの“AUTO”制御に使用されている。クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ)の抵抗値は、車室内温度の変化に伴い変化し、車室内温度が低下すると抵抗値は大きくなり、逆に車室内温度が上昇すると抵抗値は小さくなる。ヒータコントロールASSY(エアコンECU)はクーラサーミスタ(ナイキオンセンサ)に電圧(5 V)を出力し、クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ)の抵抗値の変化に伴う電圧の変化を読み取っている。

DTC NO.診断内容
診断条件
異常状態
異常期間
点検部位
11なし
クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ)回路のオープン(断線)またはショート(短絡)
なし(現在故障のみ)
クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ)
ワイヤハーネスおよびコネクター(ヒータコントロールASSY(エアコンECU)) - クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ)
ヒータコントロールASSY(エアコンECU)

回路図

E208589J05

点検手順

手順1クーラ サーミスタ (ナイキオン センサ)単体点検
  1. クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ)のコネクターP10を切り離す。
  1. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    [雰囲気温度]
    基準値
    1 - 2
    10°C
    3.00 to 3.73 kΩ
    15°C
    2.45 to 2.88 kΩ
    20°C
    1.95 to 2.30 kΩ
    25°C
    1.60 to 1.80 kΩ
    30°C
    1.28 to 1.47 kΩ
    35°C
    1.00 to 1.22 kΩ
    40°C
    0.80 to 1.00 kΩ
    45°C
    0.65 to 0.85 kΩ
    50°C
    0.50 to 0.70 kΩ
    55°C
    0.44 to 0.60 kΩ
    60°C
    0.36 to 0.50 kΩ
    □ 参 考 □
    1. 温度センサ部に触れると体温が影響して正しい判断ができないため、センサの点検時はコネクター側を持って行う。
    2. センサを雰囲気温度になじませてから点検を行う。
    イラスト内指示文字 *a
    コネクター非接続状態
    (クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ))
    *b
    温度センサ部
    *c
    抵抗値(kΩ)
    *d
    温度(°C)

NG
クーラ サーミスタ (ナイキオン センサ)交換 (要領は  参照)
OK

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(ヒータコントロールASSY(エアコンECU) - クーラサーミスタ(ナイキオンセンサ))
  1. ヒータコントロールASSY(エアコンECU)のコネクターP1を切り離す。
  2. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    P10-1 - P1-24(TR)
    常時
    1 Ω未満
    P10-2 - P1-30(TRSG)
    常時
    1 Ω未満
    P10-1 - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    P10-2 - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
ヒータコントロールASSY(エアコンECU)交換 (要領は  参照)  
DTC   11   内気センサー故障

HOME

自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…

自動車修理事例