ストップアンドスタートシステム タント ムーヴ アトレーワゴン
ストップアンドスタートシステム トラブルシュート ハイゼットトラック ミライ一ス コペン
ストップアンドスタート制御
- トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)は、下記を全て満たした場合にストップアンドスタート制御の前提条件を成立させる。
ストップアンドスタート前提条件 項目
条件
ストップアンドスタート制御モード
ストップアンドスタート制御モード1(エンジン回転状態)である
ワーニングキャンセリングスイッチASSY(ストップアンドスタートキャンセルスイッチ)
ワーニングキャンセリングスイッチASSY(ストップアンドスタートキャンセルスイッチ)OFF状態
(ワーニングキャンセリングスイッチASSY(ストップアンドスタートキャンセルスイッチ)操作によるストップアンドスタート制御禁止状態でない)
エンジンフードスイッチ
エンジンルームカーテシランプスイッチOFF状態(エンジンフード閉)
運転席ドアカーテシスイッチ
運転席ドアカーテシスイッチOFF状態(運転席ドア閉)
運転席シートベルトバックルスイッチ
運転席シートベルトバックルスイッチOFF状態(シートベルト装着)
シフト操作
Dレンジへシフト操作後、約1秒以上経過
外気温
外気温約0°C以上(0°C以上で許可、-1°C以下で禁止)
バッテリ
[バッテリ条件]が成立
以下の条件全てが成立したらバッテリ条件が成立- バッテリ電流:-50 A以上(50 Aを超えない放電量)
- 満充電判定後のバッテリ電流積算値が-10800 A-sec以上
(10800 A-secを超えない放電量) - バッテリ始動時条件成立
- オルタネータL端子スイッチOFF
以下の条件が2秒以上継続すると満充電判定状態- 始動後1秒以上経過
- オルタフィールドデューティ:95%以下
- エンジン回転数:1150 rpm以上
- バッテリ電流:-5 A to 5 A
- バッテリ電圧:13.5 V以上
- オルタ制御による充電モードが約14.5 to 15 V充電状態
以下の条件全てが成立したらバッテリ始動時電圧条件成立- 前回のエンジン始動時電圧*1が7 V以上
- 前回のクランキング時電圧*2が8.5 V以上
- *1:スタータ駆動時間が所定時間以内のバッテリ電圧
- *2:[エンジン始動時電圧]より所定時間経過後のバッテリ電圧
IG ON後、約5秒以上経過
BBC(補助電源)条件
BBC作動可能な状態であること(BBC許可状態)- 正常時BBC電圧:11.0 to 16.5 V
トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)許可状態
エアコンECU(ヒータコントロールASSY)条件
エアコンECU(ヒータコントロールASSY)許可状態- システムの異常を検知していない
- フロントデフロスタスイッチOFF
- 冷房時:A/CスイッチON時に車室内温度およびエバポレータ温度が、所定温度以下まで低下している(車室内を所定温度まで冷房できている)
フューエルインジェクションコンピュータ許可状態- システムの異常を検知していない
- ISC学習が完了している
- エンジン冷却水温が所定温度以上(エンジン暖機後)
- 始動後1秒経過
CVT許可状態- システムの異常を検知していない
- CVT油温が所定温度以上(CVTユニット暖機後)
- 累積走行時間が所定時間以上
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)許可状態- システムの異常を検知していない
- 初期学習(Gセンサ/マスタ圧センサ0点学習)完了済み
- VSC(ABS、TRC含む)が非作動
(ストップランプスイッチ信号)
ブレーキペダルOFF履歴がある(ストップランプスイッチOFF履歴あり)または、停車前アイドリングストップ履歴がある - ストップアンドスタート前提条件が全て成立後、下記のストップアンドスタートスタンバイ条件を全て満たしたとき、トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)は、ストップアンドスタートインジケータ(eco IDLEインジケータランプ)を緑色に点灯させ、ストップアンドスタートシステムの作動が可能な状態であることを運転者に知らせる。
ストップアンドスタートスタンバイ条件 項目
条件
車速
約10 km/h以上で走行後
シフトポジション
シフトポジションがDレンジである
-
前回始動後、約5秒以上経過または、停車前アイドリングストップ履歴がある - ストップアンドスタートインジケータ(eco IDLEインジケータランプ)が緑色に点灯中(ストップアンドスタートスタンバイ状態)に、下記の条件を満たした場合に自動的にエンジンを停止する。
停車時アイドリングストップ条件 項目
条件
登坂、傾斜判定
停車時の傾斜- 約-6°以上、約+7°以内の登降坂
- ABS/VSC ECUが判断する傾斜判定の精度に異常無し
トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)検出の車速:0 km/h
車速(ABS/VSC ECU)
全車輪速:0 km/h
ブレーキ負圧
ブースタ負圧*が約35 kPa以上である- *:相対圧を示す(大気圧 - ブレーキブースタ圧(センサ検出負圧))
アクセル開度が所定開度未満(アクセルOFF状態)
ストップランプスイッチ
ストップランプスイッチON状態(ブレーキペダルを踏んでいるとき)
ブレーキマスタ圧
ブレーキマスタ圧が所定値以上(勾配により約0.4 to 1.4 MPa)- 勾配約2°までは、約0.4 MPa
- 勾配約2°以上は傾斜に応じて増加する
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)からの許可条件を満たしている- ABS/VSC/TRC非作動
- ヒルスタート正常作動
- ストップアンドスタートインジケータ(eco IDLEインジケータランプ)が緑色に点灯中(アイドリングストップスタンバイ状態)に、下記の条件を満たすと、車両停車前に自動的にエンジンを停止する。
停車前アイドリングストップ条件 項目
条件
車速
車速約7 km/h以下で走行中
アクセル操作
アクセル開度が所定開度未満(アクセルOFF状態)
ストップランプスイッチ
ストップランプスイッチON状態(ブレーキペダルを踏んでいるとき)
ブレーキマスタ圧
ブレーキマスタ圧が所定値以上(勾配により約0.4 to 1.4 MPa)- 勾配約2°までは、約0.4 MPa
- 勾配約2°以上は傾斜に応じて増加する
ブースタ負圧*が約55 kPa以上である- *相対圧を示す(大気圧 - ブレーキブースタ圧(センサ検出負圧))
- ワイパを作動していない
- ヘッドランプが作動していない(テールランプスイッチOFF)
車両減速度が所定値の範囲内である
登坂、傾斜判定
停車時の傾斜- 約±3°以内の登降坂
ステアリング操舵をしていない場合(操舵トルク0.5 N/m以下)
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)条件
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)が判定する傾斜推定精度に問題なし
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)からの許可条件を満たしている- ABS/VSC/TRC非作動
- ヒルスタート正常作動
CVTからの許可条件を満足している- ロックアップ中でない
- 車速比が所定まで変速完了している
- CVT油温が所定温度以上
- アイドリングストップ時シフトレンジ条件
- トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)は、下記の条件を全て満たした場合に、エンジン再始動前提条件を成立させる。
エンジン再始動前提条件 項目
条件
エンジンフードスイッチ
エンジンルームカーテシランプスイッチOFF状態(エンジンフード閉)
-
エンジン停止中(エンジン回転数が約480 rpm以下)
-
システムの異常を検出していない - トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)は、エンジン再始動前提条件成立後、下記条件のいずれかが成立した場合にエンジンを再始動する。
エンジン再始動条件 項目
条件
運転者の操作による再始動
ブレーキペダルを離したとき
シフトポジションがD、B、S、Nレンジで以下のいずれかの状態- ストップランプスイッチOFF
- ブレーキマスタシリンダ液圧が約0.1 MPa未満
シフトポジションがD、B、S、Nレンジで以下のいずれかの状態- ブレーキマスタシリンダ液圧が約 2MPaを超える
- 所定時間内の圧力変化が約1MPaを超える
シフトポジションがD、B、S、Nレンジで以下のいずれかの状態- アクセルペダルセンサが正常
- アクセルペダル開度が所定開度以上(アクセルON)
- シフトポジションをNレンジに操作後、D、B、Sレンジへ操作したとき
- シフトポジションをPまたは、Rレンジに操作したとき
アイドリングストップ制御禁止状態
運転席ドアを開けたとき
シフトポジションがD、B、S、Nレンジで運転席ドアカーテシスイッチON
運転席シートベルトを解除したとき
シフトポジションがD、B、S、Nレンジで運転席シートベルトバックルスイッチON
自動再始動
(安全性確保)
車両が空走したとき
(停車時アイドリングストップ中)
CVT車速が約2 km/hを超える状態
車両が空走したとき
(停車前アイドリングストップ後)
CVT車速が約7 km/hを超える状態もしくは、全車輪速が所定以上回転している
ブースタ負圧低下時- シフトポジションがD、B、S、Nレンジのいずれかの状態
- ストップランプスイッチON状態(ブレーキペダルを踏んでいるとき)
- 停車時アイドリングストップ中(車速0 km/h)
ブースタ負圧相対圧*が約35 kPa未満 - 停車前アイドリングストップ中(車速0 km/hを超える)
ブースタ負圧相対圧*が約45 kPa未満 - *:ブースタ負圧相対圧=大気圧 - ブレーキブースタ圧(センサ検出負圧)
以下のいずれかが成立したとき- バッテリ電流1トリップ積算値が-1500 A-secより下
(バッテリの放電量が1500 A-secを超えた場合) - 満充電判定後のバッテリ電流積算値が-10800 A-secより下
バッテリ電圧が所定値以下となったとき(バッテリ電圧が11 V以下になったとき)
バッテリ供給電流
バッテリからの供給している電流(負荷電流)が50 A以上になったとき
システム異常
ストップアンドスタートシステム異常時
CVT機能再始動条件
CVTから再始動要求あり- 所定値を超える加減速が発生した
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)から再始動要求あり- ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)との通信異常時
- 所定時間以上アイドリングストップが継続した(約200秒以上経過)
- 傾斜が約-10%より降坂となった
- 加速度が所定値以上
エアコンECU(ヒータコントロールASSY)から再始動要求あり- エアコンECU(ヒータコントロールASSY)との通信異常時
- フロントデフロスタスイッチON
- 冷房時のみ:吹き出し温度が所定温度まで上昇した
- ウォーニング制御
条件 | ストップアンドスタートインジケータ(eco IDLEインジケータ) | ブザー |
---|---|---|
異常検出時(ダイアグコード出力時) | 点滅(黄色) | - |
アイドリングストップ中にエンジンフードを開ける (エンジンルームカーテシランプスイッチON) | 高速点滅(緑色) | 5回吹鳴 |
アイドリングストップ中に運転席ドアを開ける (運転席ドアカーテシスイッチON) | 運転席ドアを閉める(カーテシスイッチOFF)まで吹鳴 | |
アイドリングストップ中に運転席シートベルトを解除する (運転席シートベルトバックルスイッチON) | 運転席シートベルトを締める(シートベルトバックルスイッチOFF)まで吹鳴 | |
エンジン始動失敗時 | 手動で再始動するまで吹鳴 | |
ブレーキ負圧低下時による再始動時 | 2回点滅(緑色) | - |
車速入力による再始動時 | ||
トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)要求による再始動時 | ||
バッテリ条件による再始動時 | ||
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)要求による再始動時 | ||
エアコンECU(ヒータコントロールASSY)要求による再始動時 | ||
ワーニングキャンセリングスイッチASSY(ストップアンドスタートキャンセルスイッチ)による再始動時 | 点灯(黄色) | |
IG ON後イニシャルチェック | 3秒間点灯(緑色) | |
アイドリングストップ実行可能時 | 点灯(緑色) | |
アイドリングストップ要求時 (モード2:エンジン停止要求状態) |
- ストップアンドスタートシステム許可条件別の点検
- 作動確認時、下表に該当するアイドリングストップ許可条件を点検する。
- お客様の問診により、発生状態、発生場所等、なるべく近い条件で点検し、不具合による現象なのか許可条件に関する正常な現象なのかを点検する。
- 以下の条件が全て成立するとデータモニタ項目‘許可条件(エコラン前提)’がONとなる。
アイドリングストップ許可条件
点検のポイント
点検方法
データモニタ項目
点検内容
アイドリングストップ制御モードが1(エンジン回転状態)
エンジン回転数約500 rpm以上が所定時間継続しているか
制御モード
モード1(エンジン回転状態)であること
ストップアンドスタートOFF状態
ワーニングキャンセリングスイッチASSY(ストップアンドスタートキャンセルスイッチ)操作によるアイドリングストップ制御禁止状態でない)
ワーニングキャンセリングスイッチASSY(ストップアンドスタートキャンセルスイッチ)操作によるアイドリングストップ制御禁止状態ではないことを確認する
OFFスイッチ信号
データモニタ一覧参照
エコアイドルインジケータ出力
許可条件(キャンセルスイッチ)
許可状態ONであること
エンジンルームカーテシランプスイッチOFF
(エンジンフード閉)- エンジンルームカーテシランプスイッチOFF(フード閉)であったか
- スイッチ信号系統に不具合(スイッチ本体不良、断線、短絡)はないか
データモニタ一覧参照
異常がある場合は該当する症状別一覧参照
許可条件(フードスイッチ)
許可状態ONであること
運転席ドアカーテシスイッチOFF
(運転席ドア閉)- 運転席ドアカーテシスイッチOFFであったか
- スイッチ信号系統に不具合(スイッチ本体不良、断線、短絡)はないか
データモニタ一覧参照
異常がある場合は該当する症状別一覧参照
許可条件(D席カーテシ)
許可状態ONであること
運転席シートベルトバックルスイッチOFF
(シートベルト装着)- シートベルトを装着していたか
- スイッチ信号系統に不具合(スイッチ本体不良、断線、短絡)はないか
データモニタ一覧参照
異常がある場合は該当する症状別一覧参照
シフト操作後、約1秒以上経過
シフト信号に異常はないか
シフトポジション
データモニタ一覧参照
許可条件(シフトレンジ)
-
ニュートラルスタートスイッチ調整不良がないか該当部位を点検する
-
シフトケーブル調整不良がないか該当部位を点検する
外気温0°C以上
(0°C以上で許可、-1°C以下で禁止)- 外気温センサの特性に異常がないか
- 現象発生時の外気温は条件より低くなかったか
センサ特性異常(実温度との乖離)がないか確認する
許可条件(外気温)
許可状態ONであること
[バッテリ条件]が成立している
以下全てが成立したら許可条件成立- バッテリ電流が-50 A以上
(50 Aを超えない放電量) - 満充電判定後のバッテリ電流積算値が-10800A-sec以上
(10800A-secを超えない放電量) - バッテリ始動時条件成立
- オルタネータL端子スイッチOFF
- 長期間エンジン作動させていない状態でなかったか
(充電不足) - バッテリ交換直後ではないか
(満充電判定できていない) - オルタネータ等の充電機能に異常はないか
(充電性能悪化) - バッテリの劣化はないか
(充電性能悪化)
許可状態ONであること
許可条件(バッテリ電流)
バッテリ電流
電流値が条件値範囲内であること
満充電後バッテリ電流積算
積算値が条件値範囲内であること
オルタネータL端子
データモニタ一覧参照
[満充電判定]
以下が2秒以上継続すると満充電判定状態- 始動後1秒以上経過
- オルタフィールドデューティ95%以下
- エンジン回転数が1150 rpm以上
- バッテリ電流が-5 to 5 A
- バッテリ電圧が13.5 V以上
- オルタ制御による充電モードが通常充電モード(約14.5 to 15 V充電状態)
- 長期間エンジン作動させていない状態でなかったか
(充電不足) - バッテリ交換直後ではないか
(満充電判定できていない)
許可状態ONであること
バッテリ電流
判定条件範囲内
バッテリ電圧
オルタネータフィールドデューティ
[始動時電圧条件]
以下の全てが成立したらバッテリ始動時電圧条件成立- 前回のエンジン始動時電圧*1が7 V以上
- 前回のクランキング時電圧*2が8.5 V以上
- *1:スタータ駆動時間が所定時間以内のバッテリ電圧
*2:[エンジン始動時電圧]より所定時間経過後のバッテリ電圧
(充電性能悪化)
許可条件(始動電圧)
許可状態ONであること
始動時最低電圧
条件を満足している
クランキング時最低電圧
-
始動時電圧低下回数
0回であること
クランキング時低下回数
-
IG ON後、約5秒以上経過
-
-
-
BBC作動可能な状態であること(BBC許可)- 正常時BBC電圧11 to 16.5 V
-
ダイアグコードの確認と修理
許可条件(BBC)
許可状態ONであること
BBC出力電圧
許可条件範囲内であること
トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)許可
トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)がダイアグコードを記憶していないか
-
ダイアグコードの確認と修理
許可条件(ダイアグ)
許可状態ONであること
エアコンECU (ヒータコントロールASSY)許可- システムの異常を検出していない
- デフロスタスイッチOFF
- 始動後のエアコン作動でまだ十分な冷房性能が確保されていない状態ではなかったか
- 車内温度が上昇したためではないか(特に車内温度が暑い季節、状況時)
- エアコンECU (ヒータコントロールASSY)に異常はないか
ダイアグコードの確認と修理
許可条件(エアコン)
許可状態ONであること
フューエルインジェクションコンピュータ許可- システムの異常を検出していない
- エンジン冷却水温が所定温度以上
(エンジン暖機後) - ISC学習が完了している
- エンジン始動後1秒経過
- 十分暖機できていたか
- フューエルインジェクションコンピュータがダイアグコードを記憶していないか
ダイアグコードの確認と修理
許可条件(EFI ECU)
許可状態ONであること
エンジン水温(CAN通信値)
エンジン冷却水温が基準内であること
トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)許可- システムの異常を検出していない
- CVT油温が所定温度以上
(CVTユニット暖機後) - 累積走行時間が所定時間以上
- トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)がダイアグコードを記憶していないか
- CVTユニットは暖機できていたか
ダイアグコードの確認と修理
許可条件(CVT ECU)
許可状態ONであること
CVT側データモニタ項目[油温]
基準内であること、センサ特性に異常のないことを確認する
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)許可- システムの異常を検出していない
- 初期学習(Gセンサ/マスタ圧センサ0点学習)完了済み
- ABS/VSC/TRC/ブレーキ介入非作動
- ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)がダイアグコードを記憶していないか
ダイアグコードの確認と修理
許可条件(ABS条件)
許可状態ONであること
車速(CAN通信値)
データモニタ一覧参照(特に、制動時異常な車速低下が発生していないか確認する)
-
ABS/VSC作動時、フリーズフレームデータが記憶されていないか確認する
-
ABS/VSCに異常がないか確認する
ブレーキペダルOFF履歴がある- ストップランプスイッチOFFの履歴ありまたは、停車前アイドリングストップ履歴がある
- 車速約5 km/h以上で制御モードが1 → 2(エンジン回転状態 → エンジン停止要求状態)へ移行したら履歴あり
- ストップランプスイッチ調整不良、信号異常はないか
- すでに停車前アイドリングストップが実施されていなかったか
許可状態ONであること
ストップランプスイッチ(通信)
ブレーキペダル操作に対応してON、OFFの変化をすること
ストップランプスイッチ - 以下の条件が全て成立するとアイドリングストップスタンバイ状態(ストップアンドスタートインジケータ(eco IDLEインジケータランプ)緑色点灯)となる。
アイドリングストップ許可条件
点検のポイント
点検方法
データモニタ項目
点検内容
約10 ㎞/h以上で走行後- 車速信号に異常がないか
- 低車速のため走行履歴条件を満足できていなかった
規定値で許可条件ONとなること
許可条件(走行履歴)
許可状態ONであること
シフトポジションがDレンジである- Dレンジ以外で走行していなかったか
- ニュートラルスタートスイッチASSY信号系統に異常はないか
データモニタ一覧参照
-
シフトケーブル調整不良がないか点検する
前回始動後、約5秒以上経過または、停車前アイドリングストップ履歴がある
-
エンジン回転数(パルス)
データモニタ一覧参照
エンジン回転数(CAN)
許可条件(始動後時間)
許可状態ONであること - アイドリングストップスタンバイ状態で以下の条件がすべて成立すると、車両停止時アイドリングストップ条件よりアイドリングストップする。
アイドリングストップ許可条件
点検のポイント
点検方法
データモニタ項目
点検内容
停車時の傾斜が- 約-6°以上、+7°以内の登降坂
- ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)が判断する傾斜判定の精度に異常無し
- 条件を超える勾配で停車していなかったか
- Gセンサ信号に異常(特性異常)がないか
データモニタ一覧参照
実際の路面勾配とGセンサにより計算される路面勾配に乖離がないか確認する
傾斜判定値
トランスミッションコントロールコンピュータASSY(エンジンストップアンドスタートコンピュータ)検出の車速が0 ㎞/hを検出
完全に停車していたか
車速(CAN通信値)
データモニタ一覧参照
全車輪速が0 km/hである
完全に停車していたか
ABS/VSC側データモニタ項目[車輪速(右前輪)]
車両停車時に0 km/hであること
異常がある場合はブレーキコントロールシステム参照
ABS/VSC側データモニタ項目[車輪速(左前輪)]
ABS/VSC側データモニタ項目[車輪速(右後輪)]
ABS/VSC側データモニタ項目[車輪速(左後輪)]
ブレーキ負圧が35 kPa以上である- ブレーキ負圧は相対圧を示す。(大気圧 - ブレーキブースト圧(ブレーキ負圧センサ検出負圧))
- ブレーキペダル操作、交通状況(渋滞)によりブースタ負圧が低下していなかったか
- 高地(約1500 m以上)走行中でなかったか(大気圧が低い場所ではブースタ負圧が高めな値となりやすい)
データモニタ一覧参照
ブレーキブースト圧
アクセル開度が所定開度未満
(アクセルペダルOFF)- アクセルポジションセンサ系統に異常はないか
- アクセルペダルを踏んでいなかったか(ブレーキペダルを踏んだ状態でアクセルペダルON)
データモニタ一覧参照
異常があった場合は、エンジンコントロールシステム参照
EFIシステム側データモニタ項目[サブアクセルセンサ開度]
ストップランプスイッチON
(CAN通信、じか線通信共に)- ブレーキペダルを踏んでいなかったのではないか
- スイッチ信号(取り付け位置含む)に問題はないか
データモニタ一覧参照
ストップランプスイッチ
ブレーキマスタ圧が所定値以上- 勾配により約0.4 to 1.4 MPa
- 勾配2°までは、0.4 MPa
- 勾配2°以上は傾斜に応じて増加する
ブレーキマスタシリンダ圧
データモニタ一覧参照
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)からの許可条件を満足している- ABS/VSC/TRC/ブレーキ介入非作動
- ヒルホールド正常作動
- ABS/VSCが作動したような状況でなかったか
- ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)に異常はないか
異常がある場合は、ブレーキコントロールシステム参照 - アイドリングストップスタンバイ状態で車速が5.5 to 7 km/hの間に、以下の条件が全て成立すると、停車前アイドリングストップ条件よりアイドリングストップする。
アイドリングストップ許可条件
点検のポイント
点検方法
データモニタ項目
点検内容
車速約7 km/h以下で走行中
所定速度以上でなかったか
-
-
アクセル開度が所定開度未満
(アクセルペダルOFF)- アクセルポジションセンサ系統に異常はないか
- アクセルペダルを踏んでいなかったか(ブレーキペダルを踏んだ状態でアクセルペダルON)
データモニタ一覧参照
異常があった場合は、エンジンコントロールシステム参照
EFIシステム側データモニタ項目[サブアクセルセンサ開度]
ストップランプスイッチON
(CAN通信、じか線通信共に)- ブレーキペダルを踏んでいなかったのではないか
- スイッチ信号(取り付け位置含む)に問題はないか
データモニタ一覧参照
ストップランプスイッチ
ブレーキマスタ圧が所定値以上- 勾配により約0.4 to 1.4 MPa
- 勾配2°までは、0.4 MPa
- 勾配2°以上は傾斜に応じて増加する
ブレーキマスタシリンダ圧
データモニタ一覧参照
ブースタ負圧が55 kPa以上である- ブースタ負圧は相対圧を示す。(大気圧 - ブレーキブースト圧(ブレーキ負圧センサ検出負圧))
- ブレーキペダル操作、交通状況(渋滞やエアコンなどの電気負荷)によりブースタ負圧が低下していなかったか
- 高地(約1500 m以上)走行中でなかったか(大気圧が低い場所ではブースタ負圧が高めな値となりやすい)
データモニタ一覧参照
ブレーキブースト圧
ワイパを作動していない
ワイパ作動中の減速であったため、アイドリングストップしなかったのではないか(雨天走行中など)
-
フューエルインジェクションコンピュータが認識する電気負荷信号に異常がないか点検
ヘッドランプを作動していない
(テールランプスイッチ信号)
ヘッドランプ点灯中の減速であったため(夜間)、アイドリングストップしなかったのではないか(夜間走行など)
-
フューエルインジェクションコンピュータが認識する電気負荷信号に異常がないか点検
車両減速度が所定の加減速範囲以内である- 急な減速状態でなかったか
- 凹凸路で減速中でなかったか
-
停車時の傾斜が、約±3°以内の登降坂- 条件を超える勾配で走行していなかったか
- Gセンサ信号に異常(特性異常)がないか
データモニタ一覧参照
実際の路面勾配とGセンサにより計算される路面勾配に乖離がないか確認する
傾斜判定値
ステアリング操舵トルクが0.5 N·m以下である
以下のように、操舵トルクが発生する運転状況でなかったか- 凹凸路で直進を維持するためステアリングコラムに接地反力が発生
(ハンドル直進位置も含む) - ハンドル操作中
データモニタ一覧参照
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)が判定する傾斜推定精度に問題がない
凹凸路を走行していなかったか
-
-
CVTからの許可条件を満足している- ロックアップ中でない
- 変速比が所定まで変速完了している
- CVT油温が所定温度以上
- CVTロックアップ機能に問題はなかったか(CVT油温が低い状態でなかったか)
- CVT油温が低い状態でなかったか
異常がある場合は、CVTシステム参照
ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)からの許可条件を満足している- ABS/VSC/TRC/BA非作動
- ヒルホールド正常作動
- ABS/VSCが作動したような状況でなかったか
- ABS/VSC ECU(ブレーキアクチュエータASSY)に異常はないか
異常がある場合は、ブレーキコントロールシステム参照
- ストップアンドスタートシステム再始動条件の点検
実際の走行によるアイドリングストップ制御の作動確認を実施する。




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