DTC P0010/74 OCV制御系統 タント ムーヴ アトレーワゴン

DTC P0010/74 OCV制御系統 ハイゼットトラック ミライ一ス コペン

回路説明

  1. VVTシステムは、フューエルインジェクションコンピュータ、カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYおよびカムシャフトタイミングスプロケットASSYで構成される。このVVTシステムは、各走行条件に対応した最適なバルブタイミングを供給するために、インテークカムシャフトを制御する。この制御は、吸気管圧力、吸入空気温度、スロットルポジション、エンジン冷却水温などの条件をもとに行う。フューエルインジェクションコンピュータはそれら各センサからの信号にもとづき、カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYを調整し、その結果としてインテークカムシャフトの相対的位置は最適なものとなりエンジンのトルクおよび燃費が向上し排気ガス中の有害物質も減少する。またフューエルインジェクションコンピュータはカムポジションセンサからの信号を使って実際のバルブタイミングを検出し、フィードバック制御を行い理想とするバルブタイミングを達成している。
A248197J08
ダイアグコードP0010/74
DTC検出条件診断条件バッテリ電圧が10.94 V以上
異常状態以下のいずれかの状態が成立したとき
カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY駆動デューティ比が高いにも関わらず、カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY制御電流が低い状態
カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY駆動デューティ比が低いにも関わらず、カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY制御電流が高い状態
異常期間約10秒
トリップ数1トリップ
検出方法常時モニター
検出に使用するセンサ/構成部品カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY
不具合箇所カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY
ワイヤハーネスまたはコネクター
フューエルインジェクションコンピュータ

回路図

A279823J01

点検手順

■ 注 意 ■

  1. キーフリーシステム装着車のフューエルインジェクションコンピュータを交換する場合は、他の車からの流用をせず、必ず新品部品を用いる事。
  2. トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。

□ 参 考 □GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。

手順1ダイアグコード消去
  1. DLC3にGTSを接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSをONにする。
  4. ダイアグコードおよびフリーズフレームデータの確認、および保存を行う。(要領は参照)
  5. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
  6. IG OFFにして、10秒以上待機する。
次へ

手順2ダイアグコード読み取り
  1. DLC3にGTSを接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSをONにする。
  4. エンジンを始動し、アイドリング状態にする。
  5. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)

    結果 結果
    飛び先
    P0010/74が出力される
    A
    ダイアグコードが出力されない
    B

B
不具合現象シミュレーション方法へ (要領は  参照)
A

手順3カムシャフトタイミングオイルコントロール バルブASSY単体点検
  1. カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYの単体点検を実施する。(要領は参照)

NG
カムシャフトタイミングオイルコントロール バルブASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順4ワイヤハーネスおよびコネクター点検(カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY電源電圧点検)

□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。

  1. カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYのコネクターを切り離す。
  2. IG ONにする。
  3. 車両側コネクターの電圧を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    C16-1(+) - ボデーアース
    IG ON
    11 to 14 V
    イラスト内指示文字 *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY)

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(EFIリレー - カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY)
OK

手順5ワイヤハーネスおよびコネクター点検(カムシャフトタイミングオイルコントロール バルブASSY - フューエルインジェクションコンピュータ)

□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。

  1. カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYのコネクターを切り離す。
  2. フューエルインジェクションコンピュータのコネクターを切り離す。
  3. 各端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    C16-2(-) - C27-6(OCV-)
    常時
    1Ω未満
    C16-2(-)およびC27-6(OCV-) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10kΩ以上

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は  参照)  
DTC   P0010/74   OCV制御系統

HOME

自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…

アトレーワゴン ウェイク エッセ キャスト コペン タントエグゼカスタム ハイゼッジャンボ ミライ一ス ムーヴカスタム ムーヴキャンバス ムーヴコンテ ムーヴラテ ピクシスエポック ピクシスジョイ ピクシススペース ピクシストラック ピクシスメガ ピクシスバン

自動車修理事例