DTC P0016/62/75 バルブチェーンタイミングフェイル タント

DTC P0016/62/7 ハイゼットトラック ミライ一ス コペン ムーヴ アトレーワゴン

回路説明

  1. 回路説明は参照
ダイアグコードP0016/62
P0016/75
DTC検出条件診断条件以下の条件が全て揃った時
進角および遅角フェイル判定中ではない
VVTフィードバック制御中
異常状態P0016/62最遅角量学習値が38.3°CA以下
P0016/75最遅角量学習値が異常に小さいまたは異常に大きい
異常期間約5秒
トリップ数P0016/625トリップ
P0016/752トリップ
検出方法常時モニター
検出に使用するセンサ/構成部品メインカムシャフトタイミングスプロケットASSY
サブクランクポジションセンサ
カムポジションセンサ
不具合箇所バルブタイミング
カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY
カムシャフトタイミングスプロケットASSY
オイルコントロールバルブフィルタ
ワイヤハーネスまたはコネクター
フューエルインジェクションコンピュータ

回路図

回路図は参照

点検手順

■ 注 意 ■キーフリーシステム装着車のフューエルインジェクションコンピュータを交換する場合は、他の車からの流用をせず、必ず新品部品を用いる事
□ 参 考 □

  1. GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る フリーズフレームデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ
  2. ダイアグコードP0016/62、P0016/75のトラブルシュートを行い、不具合箇所が見つからない場合はメカニカルシステム(タイミングチェーンの伸び、タイミングギヤ(カムシャフトタイミングスプロケットASSY)など)の不具合が考えられる

手順1ダイアグコード読み取り
  1. DLC3にGTSを接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSをONにする
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する (要領は参照)

    結果 結果
    飛び先
    P0016/62またはP0016/75が出力される
    A
    P0016/62またはP0016/75以外にも、ダイアグコードが出力される
    B
    □ 参 考 □ダイアグコードP0016/62またはP0016/75以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順2GTSデータ読み取り(目標変位角、実変位角、TVVT角度換算値)
  1. DLC3にGTSを接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSをONにする
  4. GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する :パワートレイン / エンジン / データモニタ / 目標変位角、実変位角およびTVVT角度換算値
  5. エンジンを始動する
  6. アイドリング状態で[目標変位角]、[実変位角]および[TVVT角度換算値]を読み取る
    基準目標変位角、実変位角が0°で、TVVT角度換算値が45 to 55°
    □ 参 考 □エンジンが始動できない場合は、クランキング状態で読み取る (回転を安定させる必要があるため、初爆が発生する場合はフューエルインジェクタASSYのコネクターを全て切り離し初爆を発生させないようにする)
  7. 走行中の[目標変位角]および[実変位角]を読み取る
    基準目標変位角に追従して実変位角が変化する
    □ 参 考 □
    1. 走行中、目標変位角が0°のままで変化しない場合は異常とする
    2. 現象が再現しない場合は、油路に一時的な詰まりが発生していたが、解消してしまった可能性がある
    3. 暖機後のEGR作動時など、[目標変位角]が0°となる走行条件がある
結果飛び先
異常A
正常B

B
手順 7 へ
A

手順3カムシャフトタイミングオイルコントロール バルブASSY単体点検
  1. カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYの単体点検を実施する (要領は参照)

NG
カムシャフトタイミングオイルコントロール バルブASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順4バルブタイミング点検(タイミングチェーンの伸び、歯飛び点検)
  1. シリンダヘッドカバーを取りはずす
  1. クランクシャフトを正回転させ、図の位置(NO.1シリンダ排気上死点)にタイミングマークを合わせる
  2. カムシャフトタイミングギヤのタイミングマークが図のようになっていることを確認する 位置が合わない場合は、さらにクランクシャフトを正回転方向に1回転させる
    基準タイミングマークが合っている
    イラスト内指示文字 *a
    タイミングマーク
    *b
    切り欠き
    *c
    0点
  1. カムシャフトタイミングスプロケットASSYにあるマークの位置を確認し、タイミングチェーンの伸びを確認する
    基準カムシャフトタイミングスプロケットASSYのマークがシリンダヘッドカバー取り付け面より上の位置にある
    イラスト内指示文字 *a
    シリンダヘッドカバー取付け面
    *b
    マーク
    □ 参 考 □カムシャフトタイミングスプロケットASSYのマークがシリンダヘッドカバー取り付け面より下の位置にあれば、タイミングチェーンを交換する

NG
バルブタイミング調整(タイミングチェーン交換) (要領は  参照)
OK

手順5カムシャフトタイミング スプロケットASSY点検
  1. カムシャフトタイミングスプロケットASSYの点検を実施する (要領は参照)

NG
カムシャフトタイミング スプロケットASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順6オイルコントロールバルブ フィルタ点検
  1. タイミングチェーンORベルトカバーSUB-ASSYを取りはずす (要領は参照)
  1. オイルコントロールバルブフィルタを取りはずす
  2. オイルコントロールバルブフィルタの詰まりを点検する
    基準詰まり、異物等の付着がないこと
    イラスト内指示文字 *1
    オイルコントロールバルブフィルタ

NG
オイルコントロールバルブ フィルタ交換
OK

手順7ダイアグコード消去
  1. DLC3にGTSを接続する
  2. IG ONする
  3. GTSをONにする
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する (要領は参照)
  5. IG OFFにして、10秒以上待機する
次へ

手順8作動確認運転実施
  1. 走行テストを実施する
  2. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する (要領は参照)

    結果 結果
    飛び先
    P0016/62またはP0016/75が出力される
    A
    ダイアグコードが出力されない
    B

B
不具合現象シミュレーション方法へ (要領は  参照)
A
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は  参照)  
DTC   P0016/62   バルブチェーンタイミングフェイル

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