DTC P0110/43 吸気温センサ信号系統 ハイゼットトラック ミライ一ス コペン ムーヴ アトレーワゴン
回路説明
インレットエアテンパラチャセンサは、バキュームセンサ内に内蔵され、吸入空気温度を感知する。インレットエアテンパラチャセンサ内に組み込まれているサーミスタは、吸入空気温度の変化に伴い抵抗値が変化する。吸入空気温度が低ければ低いほどサーミスタの抵抗値は大きくなり、逆に高ければ高いほど抵抗値は小さくなる。インレットエアテンパラチャセンサは、フューエルインジェクションコンピュータのTHA端子から抵抗R経由で供給される5 Vの電源電圧で作動する。つまり抵抗Rとインレットエアテンパラチャセンサは直列で接続されている。抵抗値は吸入空気温度の変化に伴い変化し、THAターミナルの電位もまた変化する。この信号を基にフューエルインジェクションコンピュータは冷間時に燃料噴射量を増やし、ドライバビリティを向上させる。
ダイアグコード | P0110/43 |
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DTC検出条件 | 診断条件 | IG ON |
異常状態 | インレットエアテンパラチャセンサ出力電圧が0.15 V未満または4.85 V以上 |
異常期間 | 約0.5秒以上 |
トリップ数 | 1トリップ |
検出方法 | 常時モニター |
検出に使用するセンサ/構成部品 | インレットエアテンパラチャセンサ(バキュームセンサ) |
不具合箇所 | バキュームセンサ ワイヤハーネスまたはコネクター フューエルインジェクションコンピュータ |
回路図
回路図は参照。
点検手順
■ 注 意 ■キーフリーシステム装着車のフューエルインジェクションコンピュータを交換する場合は、他の車からの流用をせず、必ず新品部品を用いる事。
□ 参 考 □GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
- DLC3にGTSを接続する。
- IG ONにする。
- GTSをONにする。
- GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。:パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸気温度
- データモニタを読み取る。
吸気温度 | 飛び先 |
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-39°C | A |
187°C | B |
バキュームセンサ周辺温度と同等 | C |
□ 参 考 □
- GTSの表示が-39°Cの場合、断線状態である。
- GTSの表示が187°Cの場合、ショート状態である。
A | |
| |
手順2 | GTSデータ読み取り(ワイヤハーネス断線点検) |
SST09843-18040
- DLC3にGTSを接続する。
- バキュームセンサのコネクターを切り離す。
- SST(ダイアグノーシスチェックワイヤNo.2)を使用して、バキュームセンサ C12-4(THA)端子 - C12-2(E2)端子間を短絡する。
- IG ONにする。
- GTSをONにする。
- GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。:パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸気温度
- データモニタを読み取る。
表示温度187°C
イラスト内指示文字 *1
バキュームセンサ
*2
フューエルインジェクションコンピュータ
*a
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(バキュームセンサ接続コネクター)
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バキュームセンサ - フューエルインジェクションコンピュータ) |
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。
- バキュームセンサのコネクターを切り離す。
- フューエルインジェクションコンピュータのコネクターを切り離す。
- 各端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値
点検端子
点検条件
基準値
C12-4(THA) - C28-15(THA)
常時
1 Ω未満
C12-2(E2) - C28-25(E2PM)
常時
1 Ω未満
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
手順4 | GTSデータ読み取り(ワイヤハーネス短絡点検) |
- DLC3にGTSを接続する。
- バキュームセンサのコネクターを切り離す。
- IG ONにする。
- GTSをONにする。
- GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。:パワートレイン / エンジン / データモニタ / 吸気温度
- データモニタを読み取る。
表示温度-39°C
イラスト内指示文字 *1
バキュームセンサ
*2
フューエルインジェクションコンピュータ
手順5 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バキュームセンサ - フューエルインジェクションコンピュータ) |
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。
- バキュームセンサのコネクターを切り離す。
- フューエルインジェクションコンピュータのコネクターを切り離す。
- 各端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値
点検端子
点検条件
基準値
C12-4(THA)およびC28-15(THA) - 他の端子間およびボデーアース間
常時
10 kΩ以上
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
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