DTC P0335/13 エンジン回転センサ信号系統 ハイゼットトラック ミライ一ス コペン ムーヴ アトレーワゴン
回路説明
- クランクポジションセンサシステムは、クランクアングルセンサプレートとピックアップコイルで構成されている。クランクアングルセンサプレートには30個の凸部があり、クランクシャフトに取り付けられている。クランクポジションセンサはエンジン1回転につき30回の信号を出力する。フューエルインジェクションコンピュータはN2信号を基に気筒判別を、またN信号によりクランクシャフト角とエンジン回転数を検出する。
□ 参 考 □N2信号はカムポジションセンサ信号で、N信号はクランクポジションセンサ信号である。
| ダイアグコード | P0335/13 |
|---|
| DTC検出条件 | 診断条件 | バッテリ電圧が約8 V以上、クランキング中 |
| 異常状態 | クランクポジションセンサ回転信号(N信号)が入力されない |
| 異常期間 | 約2秒以上 |
| トリップ数 | 1トリップ |
| 検出方法 | 常時モニター |
| 検出に使用するセンサ/構成部品 | メイン | クランクポジションセンサ |
| サブ | カムポジションセンサ |
| 不具合箇所 | クランクポジションセンサ
クランクシャフト(クランクアングルセンサプレート)
ワイヤハーネスまたはコネクター
フューエルインジェクションコンピュータ |
回路図
点検手順
■ 注 意 ■キーフリーシステム装着車のフューエルインジェクションコンピュータを交換する場合は、他の車からの流用をせず、必ず新品部品を用いる事。
□ 参 考 □
- GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
- 最初にダイアグコードP0335/13のトラブルシュートを行い、不具合箇所が見つからない場合はメカニカルシステムの不具合が考えられる。また、P0335/13が再出力する場合は以下の項目の不具合も考えられるので点検する。
- カムポジションセンサ取り付け状態
- カムシャフト取り付け状態
- カムポジションセンサコネクター接続状態
- DLC3にGTSを接続する。
- IG ONにする。
- GTSをONにする。
- GTSを使用して、以下のメニュー項目を選択する。:パワートレイン / エンジン/ データモニタ / エンジン回転数
- エンジンを始動する。
- データモニタを読み取る。
基準エンジン回転に応じた値が途切れなく出力される
□ 参 考 □
- エンジン回転数はライングラフ表示にて点検する。
- エンジンが始動できない場合はクランキング中の回転数を点検する。
- エンジン回転数が0 rpmの場合は、クランクポジションセンサ系統の断線またはショートが考えられる。
- クランクポジションセンサの単体点検を実施する。(要領は参照)
| OK | |
 | |
| 手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検（クランクポジションセンサ - フューエルインジェクションコンピュータ） |
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。
- クランクポジションセンサのコネクターを切り離す。
- フューエルインジェクションコンピュータのコネクターを切り離す。
- 各端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値
点検端子
点検条件
基準値
C11-1(+) - C28-9(N+)
常時
1 Ω未満
C11-2(-) - C28-21(N-)
常時
1 Ω未満
C11-1(+)およびC28-9(N+) - 他の端子間およびボデーアース間
常時
10 kΩ以上
C11-2(-)およびC28-21(N-) - 他の端子間およびボデーアース間
常時
10 kΩ以上
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
| OK | |
| |
| 手順4 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検（クランクポジションセンサ - ボデーアース） |
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。
- クランクポジションセンサのコネクターを切り離す。
- 各端子間の抵抗を測定する。
抵抗値
点検端子
点検条件
基準値
C11-3(E) - ボデーアース
常時
1 Ω未満
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
| OK | |
| |
- クランクポジションセンサのボルトの締め付け、取り付け状態を点検する。
基準正常に取り付けられている
NG | センサ取り付け部修理または交換 |
|
| OK | |
| |
| 手順6 | クランクシャフト単体点検（クランクアングルセンサプレート） |
- クランクシャフト(クランクアングルセンサプレート)の凹凸部および取り付け状態を点検する。
基準プレートの凹凸部に異常がなく、正常に取り付けられている
NG | クランクシャフト交換 |
|
| OK | |
| |
- クランクポジションセンサを交換する。(要領は参照)
| 次へ | |
| |
- DLC3にGTSを接続する。
- IG ONにする。
- GTSをONにする。
- GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
- IG OFFにして、10秒以上待機する。
| 次へ | |
| |
- 走行テストを実施する。
- GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)
結果 結果
飛び先
P0335/13が出力される
A
ダイアグコードが出力されない
B
B | 終了 |
|
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…
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