DTC   P1603   エンスト検出 タント ムーヴ アトレーワゴン

DTC   P1603   エンスト検出 ハイゼットトラック ミライ一ス コペン ムーヴ アトレーワゴン

回路説明

  1. エンジン始動後、プッシュスタートスイッチまたはイグニッションORスタータスイッチASSYの操作以外でエンジンが停止した場合にダイアグコードが記憶される。ダイアグコードが記憶された時の状況を、GTSを使用してフリーズフレームデータを確認することができる。フリーズフレームデータにて、エンスト時のエンジン稼動状態を確認できることによってサービス性を向上させている。また、ガス欠によるエンストも検出されるため、作業前にガス欠の有無を確認することが必要である。(エンジン回転中のクランキングにより、たとえエンジンが停止しなくてもエンストを検出することがある)
ダイアグコードP1603
DTC検出条件診断条件以下の条件が全て揃った時
走行距離10 km以上(フューエルインジェクションコンピュータが記憶している積算走行距離)
エンジン始動不良(P1604)検出後
エンジン回転中
ストップアンドスタートシステムの制御モード2、3、4状態以外
異常状態エンジン回転数が200 rpm以下に低下
異常期間-
トリップ数1トリップ
検出方法常時モニター
検出に使用するセンサ/構成部品クランクポジションセンサ

点検手順

□ 参 考 □

  1. ダイアグコードP1603は、従来の部品、回路、システムの故障ダイアグと異なり、“エンストした”、“エンジンが振動する”等のお客様の指摘に対し、不具合現象、フリーズフレームデータから故障部品を判定するものである。お客様の操作により、ダイアグコードを検出する場合もある為、ダイアグコードを出力していてもお客様からの不具合の相談が無ければ作業を行わず、ダイアグコードを消去して車両を返却する。
  2. 他のダイアグコードが表示されている場合は、先に該当するダイアグコードのトラブルシュートを行う
  3. GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
  4. P1603(エンスト検出)が検出された時には、P1605(アイドル不安定)も検出される。時系列フリーズフレームデータを確認する時は、P1605を確認する。(フューエルインジェクションコンピュータは先にP1605を検出する。よって、時系列フリーズフレームデータ(5データ)はP1605で確認ができ、より多い情報を得られる。)
  5. フリーズフレームデータに記録されている不具合発生時の状況をできるだけ同条件で走行、停車を行う。その時のデータとアイドリング時のデータ(暖機後、無負荷、DおよびNポジション状態)を確認し、フリーズフレームデータと比較する。

手順1ダイアグコード読み取り
  1. DLC3にGTSを接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSをONにする。
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    P1603が出力される
    A
    P1603以外にも、ダイアグコードが出力される
    B
    □ 参 考 □ダイアグコードP1603以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順2フリーズフレームデータ確認

□ 参 考 □フリーズフレームデータを使用して、ダイアグ検出時および検出後のデータを確認することによって、トラブルシュートに役立てる。

  1. GTSの画面表示に従い、フリーズフレームデータを確認し、エンスト時の車両状況を確認する。(要領は参照)
  2. エンジンの冷間/暖機時のフリーズフレームデータを確認する。
    項目名
    水温
    始動時水温
  3. アイドル/一定走行/減速/加速/発進/停車時のフリーズフレームデータを判断する。 
    項目名
    エンジン回転数
    車速
    メインスロットルセンサ開度
    サブスロットルセンサ開度
    メインアクセルセンサ開度
    サブアクセルセンサ開度
    ニュートラルスタートSW
    ストップランプ信号
  4. エンスト時のシフトレンジ/ロックアップ状態のフリーズフレームデータを確認する。
    項目名
    ギヤ段信号
    ロックアップ状態
  5. エンジン負荷/電気負荷のフリーズフレームデータを確認する。
    項目名
    電気負荷
    エアコン信号
  6. 上記項目を確認し、再現テストを行う。
  7. 各フリーズフレームデータおよび再現テストをもとに、データモニタ一覧の標準値()および同一車両と比較し不具合箇所の特定を行う。

    結果
    結果
    飛び先
    不具合個所が特定できる場合

    不具合個所が特定できない場合

B
不具合現象シミュレーション方法へ (要領は  参照)
A
不具合箇所点検、修理 
DTC   P1603   エンスト検出

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