DTC P2122/P2123/P2127/P2128/P2138 メインアクセルセンサ信号

タント ムーヴ アトレー ハイゼットトラック ミライ一ス 

回路説明

  1. アクセルレータペダルセンサASSYはアクセル開度を検出している。アクセル開度に対して直線的に出力電圧が得られるホール効果を用いて、磁界の強さを電気信号として取り出すことの出来るホール素子を使用した、非接触式アクセルレータペダルセンサASSYを使用している。
    アクセルレータペダルセンサASSYは、出力特性の異なる2系統(VPAおよびVPA2)の回路を持ち、アクセル開度に応じた出力電圧をフューエルインジェクションコンピュータへ出力する。フューエルインジェクションコンピュータはその出力電圧をもとにスロットルバルブの制御を行う。
    □ 参 考 □この電子スロットル制御システムは、スロットルケーブルを使用していない。
    A280409J01
ダイアグコードP2122/69
P2123/69
P2127/69
P2128/69
P2138/69
DTC検出条件診断条件P2122/69
P2123/69
P2127/69
P2128/69
IG ON
P2138/69メインアクセルセンサおよびサブアクセルセンサ系統が断線、短絡していない
異常状態P2122/69メインアクセルセンサ出力電圧が0.4 V以下
P2123/69メインアクセルセンサ出力電圧が4.77 V以上
P2127/69サブアクセルセンサ出力電圧が1.2 V以下
P2128/69サブアクセルセンサ出力電圧が4.77 V以上
P2138/69メインアクセル開度とサブアクセル開度の差が所定値以上
異常期間約0.5秒以上
トリップ数1トリップ
検出方法常時モニター
検出に使用するセンサ/構成部品アクセルレータペダルセンサASSY
不具合箇所アクセルレータペダルセンサASSY
ワイヤハーネスまたはコネクター
フューエルインジェクションコンピュータ

回路図

A279839J01

点検手順

■ 注 意 ■キーフリーシステム装着車のフューエルインジェクションコンピュータを交換する場合は、他の車からの流用をせず、必ず新品部品を用いる事。
□ 参 考 □GTSを使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。

手順1ワイヤハーネスおよびコネクター点検(アクセルレータペダルセンサASSY - フューエルインジェクションコンピュータ)

□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。

  1. アクセルレータペダルセンサASSYのコネクターを切り離す。
  2. フューエルインジェクションコンピュータのコネクターを切り離す。
  3. 各端子間の抵抗を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値
    点検端子
    点検条件
    基準値
    D1-6(VPA1) - B12-24(VPA)
    常時
    1 Ω未満
    D1-3(VPA2) - B12-34(VPA2)
    常時
    1 Ω未満
    D1-4(VCP1) - B12-26(VCP1)
    常時
    1 Ω未満
    D1-1(VCP2) - B12-25(VCP2)
    常時
    1 Ω未満
    D1-5(EP1) - B12-33(EPA)
    常時
    1 Ω未満
    D1-2(EP2) - B12-32(EPA2)
    常時
    1 Ω未満
    D1-6(VPA1)およびB12-24(VPA) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    D1-3(VPA2)およびB12-34(VPA2) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    D1-4(VCP1)およびB12-26(VCP1) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    D1-1(VCP2)およびB12-25(VCP2) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    D1-5(EP1)およびB12-33(EPA) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上
    D1-2(EP2)およびB12-32(EPA2) - 他の端子間およびボデーアース間
    常時
    10 kΩ以上

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順2フューエルインジェクション コンピュータ点検(電圧点検)

□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は参照。

  1. アクセルレータペダルセンサASSYのコネクターを切り離す。
  2. IG ONにする。
  3. 車両側コネクターの電圧を測定する。

    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    D1-4(VCP1) - D1-5(EP1)
    IG ON
    4.5 to 5.5 V
    D1-1(VCP2) - D1-2(EP2)
    IG ON
    4.5 to 5.5 V
    イラスト内指示文字 *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (アクセルレータペダルセンサASSY接続コネクター)

NG
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は  参照)
OK

手順3アクセルレータ ペダル センサASSY交換
  1. アクセルレータペダルセンサASSYを交換する。(要領は参照)
次へ

手順4ダイアグコード消去
  1. DLC3にGTSを接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSをONにする。
  4. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
  5. IG OFFにして、10秒以上待機する。
次へ

手順5作動確認運転実施
  1. 走行テストを実施する。
  2. GTSの画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)

    結果 結果
    飛び先
    P2122/69、P2123/69、P2127/69、P2128/69またはP2138/69が出力される
    A
    ダイアグコードが出力されない
    B

B
終了
A
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は  参照)  
DTC   P2122/69   メインアクセルセンサ信号系統(Low)

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