リヤデファレンシャルキャリア分解 ハイゼットトラック ミライ一ス
1. ディファレンシャル キャリヤASSY RR固定 |
- ディファレンシャルキャリヤASSY RRをオーバーホールアタッチメントに固定する
2. トランスミッション カップリングASSY振れ点検 |
- 布等を使用して、振れ測定面のゴミや異物を取り除く
イラスト内指示文字 *a
縦振れ
*b
横振れ
- 縦振れ
- ダイヤルゲージおよびレバー式測定子を使用して、トランスミッションカップリングASSYの縦振れを測定する
□ 参 考 □ダイヤルゲージのレバー式測定子をトランスミッションカップリングASSYの内周面に直角に当てる 限度0.10mm
限度を超えている場合、トランスミッションカップリングASSYを新品に交換する
- 横振れ
- ダイヤルゲージを使用して、トランスミッションカップリングASSYの横振れを測定する
□ 参 考 □ダイヤルゲージをトランスミッションカップリングASSYの図の位置に直角に当てる 測定範囲(A)30mm
限度0.10mm
限度を超えている場合、トランスミッションカップリングASSYを新品に交換する
3. ディファレンシャルリングギヤとディファレンシャルドライブピニオンのバックラッシュ点検 |
- トランスミッションカップリングASSYを手で固定し、ダイヤルゲージを使用して、ディファレンシャルリングギヤを動かしてバックラッシュを測定する
□ 参 考 □- ダイヤルゲージをディファレンシャルリングギヤの歯面先端に、直角に当てる
- ディファレンシャルリングギヤ円周上の3箇所以上で測定する
基準値0.08 to 0.15mm
基準値外の場合、バックラッシュの調整を行う
4. ディファレンシャルサイドギヤバックラッシュ点検 |
- ダイヤルゲージを使用して、リヤディファレンシャルピニオンをリヤディファレンシャルケース側に固定し、バックラッシュを測定する
□ 参 考 □- ダイヤルゲージをリヤディファレンシャルサイドギヤの歯面先端に直角に当てる
- サイドギヤ円周上の4箇所で測定した平均値が基準値内にあることを確認する
基準値0.05 to 0.15mm
基準値外の場合、バックラッシュの調整を行う
5. トランスミッション カップリングASSY取りはずし |
- 薄刃マイナスドライバーを使用して、プラグを取りはずす
■ 注 意 ■トランスミッションカップリングASSYのプラグ当たり面に傷をつけない □ 参 考 □再使用しないため、突き刺して取りはずす
- SSTおよびマイナスドライバーを使用して、スナップリングを取りはずす
SST09905-00012
- SSTを使用して、トランスミッションカップリングASSYを取りはずす
SST09950-50013 (09951-05010, 09952-05010, 09953-05020, 09954-05021, 09955-05010)
6. リヤディファレンシャル キャリア オイルシール取りはずし |
- SSTを使用して、リヤディファレンシャルキャリアオイルシールを取りはずす
SST09308-00010
- ベアリングキャップとリヤディファレンシャルキャリアに合わせマークを付ける
□ 参 考 □合わせマークは片側のみ付ける イラスト内指示文字 *a
合わせマーク
- ボルト4本をはずし、ベアリングキャップ2個を取りはずす
■ 注 意 ■ベアリングキャップとリヤディファレンシャルキャリアは一体で加工されているため組み合せを変えない
- ディファレンシャルケースASSYおよび、リヤディファレンシャルサイドギヤスラストシム2個をリヤディファレンシャルキャリアから取りはずす
■ 注 意 ■組み付け時の参考のため、リヤディファレンシャルサイドギヤスラストシムをディファレンシャルリングギヤの歯面側と背面側に分けて保管する
8. リヤディファレンシャルケース ベアリング取りはずし |
- SSTを使用して、リヤディファレンシャルケースベアリング2個を取りはずす
SST09950-40011 (09951-04020, 09952-04010, 09953-04020, 09954-04010, 09955-04061, 09957-04010, 09958-04011)
09950-60010 (09951-00340)
■ 注 意 ■SSTのセンターボルト(09953-04020)のねじ部および先端部に油脂類を塗布して使用する
- ディファレンシャルケースASSYを、アルミ板を介してバイスに固定する
■ 注 意 ■バイスを強く締めすぎない
- リヤディファレンシャルケースとディファレンシャルリングギヤに合わせマークを付ける
イラスト内指示文字 *a
合わせマーク
- ボルト6本を取りはずす
- プラスチックハンマーを使用して、ディファレンシャルリングギヤ外周を軽くたたいて取りはずす
□ 参 考 □ディファレンシャルリングギヤ歯面側に布をあてて、傷つきを防止する
- リヤディファレンシャルケースを、アルミ板を介してバイスに固定する
■ 注 意 ■バイスを強く締めすぎない
- リヤディファレンシャルケースから下記の部品を取りはずす
イラスト内指示文字 *1
リヤディファレンシャルピニオン
*2
リヤディファレンシャルピニオンシャフト
*3
リヤディファレンシャルサイドギヤ
*4
リヤディファレンシャルサイドギヤスラストワッシャNo.1
■ 注 意 ■リヤディファレンシャルサイドギヤとリヤディファレンシャルサイドギヤスラストワッシャNo.1はセットで保管する
- SSTおよびトルクレンチを使用して、ディファレンシャルドライブピニオン単体のプレロードを点検する
SST09564-97201
基準値0.54 to 0.90{5.5 to 9.2}[N·m{kgf·cm}]
12. ディファレンシャルドライブピニオン取りはずし |
- SSTおよびハンマーを使用して、リヤドライブピニオンナットのかしめを解く
SST09930-00010
- 図のように、SSTおよびストレートヘキサゴンレンチ14を使用して、リヤドライブピニオンナットを取りはずす
SST09564-97201
イラスト内指示文字 *1
ストレートヘキサゴンレンチ14
□ 参 考 □ストレートヘキサゴンレンチ14を使用して、回り止めを行う
- プレートワッシャを取りはずす
- プレスを使用して、ディファレンシャルドライブピニオンを取りはずす
■ 注 意 ■ディファレンシャルドライブピニオンを落下させない
- リヤドライブピニオンテーパードローラベアリングFR(インナレース)をリヤディファレンシャルキャリアから取りはずす
13. ドライブピニオン スペーサ アジャスト シム FR取りはずし |
- ドライブピニオンスペーサアジャストシムFRをディファレンシャルドライブピニオンから取りはずす
14. リヤディファレンシャル ドライブピニオン ベアリング スペーサ取りはずし |
- リヤディファレンシャルドライブピニオンベアリングスペーサをディファレンシャルドライブピニオンから取りはずす
15. リヤドライブ ピニオン テーパードローラベアリング RR取りはずし |
- SSTおよびプレスを使用して、リヤドライブピニオンテーパードローラベアリングRR(インナレース)をディファレンシャルドライブピニオンから取りはずす
SST09950-00020
■ 注 意 ■ディファレンシャルドライブピニオンを落下させない
16. リヤドライブ ピニオン テーパードローラベアリング FR取りはずし |
- ブラスバーおよびハンマーを使用して、リヤドライブピニオンテーパードローラベアリングFR(アウタレース)を軽く均等にたたきながら取りはずす
17. リヤドライブ ピニオン テーパードローラベアリング RR取りはずし |
- ブラスバーおよびハンマーを使用して、リヤドライブピニオンテーパードローラベアリングRR(アウタレース)を軽く均等にたたきながら取りはずす
- リヤディファレンシャルドライブピニオンワッシャを取りはずす
- ディファレンシャルドライブピニオン、ディファレンシャルリングギヤ
- 図のA部、B部、C部を目視点検する
基準著しい磨耗、損傷がない
磨耗、損傷がある場合、ディファレンシャルドライブピニオンとディファレンシャルリングギヤをセットで新品に交換する
- リヤディファレンシャルピニオンシャフト、リヤディファレンシャルピニオン、リヤディファレンシャルサイドギヤ
- 図のA部、B部、C部、D部、E部、F部を目視点検する
基準著しい磨耗、損傷がない
磨耗、損傷がある場合、リヤディファレンシャルピニオンシャフト、リヤディファレンシャルピニオンおよびリヤディファレンシャルサイドギヤを新品に交換する
■ 注 意 ■リヤディファレンシャルピニオンおよびリヤディファレンシャルサイドギヤはセットで交換する
- リヤディファレンシャルケース
- 図のA部、B部、C部、D部、E部を目視点検する
基準著しい磨耗、損傷がない
磨耗、損傷がある場合、リヤディファレンシャルケースを新品に交換する
- リヤドライブピニオンテーパードローラベアリング(FR、RR)およびリヤディファレンシャルケースベアリングを軽く回転させる
基準著しい磨耗、損傷、異音、ひっかかりがない
磨耗、損傷等がある場合、ベアリングを新品に交換する
■ 注 意 ■リヤドライブピニオンテーパードローラベアリングFRおよびRRはセットで交換する
- リヤディファレンシャルキャリアの損傷を点検する
- リヤディファレンシャルケースベアリング取り付け部A
- リヤドライブピニオンテーパードローラベアリングアウタレース取り付け部B
- リヤディファレンシャルキャリアオイルシール取り付け部C
- リヤディファレンシャルキャリア取り付け部D
- リヤディファレンシャルキャリア本体E
基準著しい磨耗、亀裂、損傷がない
磨耗、亀裂、損傷がある場合、新品に交換する
21. トランスミッション カップリングASSY点検 |
プラグ取り付け部D
基準著しい損傷、磨耗、オイル漏れがない
損傷、磨耗、オイル漏れがある場合、新品に交換する
トランスミッションカップリングASSYの損傷、磨耗、オイル漏れ等を点検する
オイルシール接触部A
デフレクタ部B
ベアリング部C
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