DTC   P0500車速信号センサフェイル タント ムーヴ アトレー

DTC   P0500車速信号センサフェイル ハイゼットトラック ミライ一ス 

機能説明

スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)は、CAN通信により車速信号を出力しており、トランスミッションコントロールコンピュータASSYに入力される

DTC NO.
SAE/TCCS
DTC検出条件診断条件
異常状態
異常期間
その他
点検部位
P0500/37スキッドコントロールコンピュータとのCAN通信が正常、および車速50km/h以上で走行
出力軸回転数2000rpm以上かつバックアップ車速約12km/h未満
3秒
1トリップ
CAN通信システム
ブレーキシステム
トランスミッションコントロールコンピュータASSY

回路図

C262360J01

□ 参 考 □トランスミッションコントロールコンピュータASSY電源系回路図は参照

点検手順

手順1GTSデータ読み取り(車速およびバックアップ車速)
  1. GTSをDLC3に接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSの画面表示に従って、[データモニタ]画面を表示させ、走行時のコンピュータデータを点検する

    [診断メニュー画面:パワートレイン→CVT→データモニタ] 項目名
    項目説明
    表示範囲
    標準値
    備考
    (異常時の点検項目)
    車速
    車速を表す
    表示範囲:0 to 255km/h
    0 km/h:
    IG ON停車時
    異常時はNO1信号の異常が考えられる
    (NO1信号の異常を検出した場合は、ABS ECUからの車速信号(CAN通信)を車速として表示する)
    一定車速走行時:
    大きな変動がない
    バックアップ車速
    バックアップ車速を表す
    表示範囲:0 to 255km/h
    0 km/h:
    IG ON停車時
    異常時はCAN通信線の異常が考えられる
    一定車速走行時:
    大きな変動がない
    結果結果
    飛び先
    走行中の車速とバックアップ車速に差異がある
    A
    走行中の車速とバックアップ車速に差異がない
    B

B
常時発生しない問題の点検 (要領は  参照)
A

手順2ダイアグコード確認(CAN通信系)
  1. GTSをDLC3に接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSの画面表示に従い、CAN通信系のダイアグコードが出力されているか確認する (要領は参照)

結果

結果飛び先
ダイアグコード出力なしA
ダイアグコード出力ありB

B
CAN通信システムへ (要領は  参照)
A

手順3ダイアグコード確認(ブレーキシステム)
  1. GTSをDLC3に接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSの画面表示に従い、ブレーキシステムのダイアグコードを確認する
    □ 参 考 □
    1. ABSシステムは参照
    2. VSCシステムは参照

結果

結果飛び先
ダイアグコード出力なしA
ダイアグコード出力あり(ABSシステム)B
ダイアグコード出力あり(VSCシステム)C

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)

C
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順4トランスミッションコントロール コンピュータASSY点検(電源およびアース回路)

□ 参 考 □トランスミッションコントロールコンピュータASSY電源系回路図は参照

  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクター接続状態を確認する
  2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクターB25を切り離す
  3. 下表に従って、電圧を測定する (端子配列は参照)
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B25-7 (BIN) - ボデーアース
    常時
    11 to 14 V
    B25-3 (+B) - ボデーアース
    IG ON
    11 to 14 V
    B25-32 (ACC) - ボデーアース
    ACC ON
    11 to 14 V
  4. 下表に従って、抵抗を測定する (端子配列は参照)
    抵抗値(断線点検)点検端子
    点検条件
    基準値
    B25-14 (E1) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B25-2 (E01) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B25-1 (EBBC) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
  5. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクターB25を接続する

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順5トランスミッションコントロール コンピュータASSY交換
  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSY交換 (要領は参照)
次へ

手順6GTS(ストップ&スタートシステム初期学習)

■ 注 意 ■トランスミッションコントロールコンピュータASSYを交換した場合、ストップ&スタートシステムの初期学習を実施する

  1. GTSを使用して、ストップ&スタートシステム初期学習をおこなう (要領は参照)
次へ

手順7GTS(CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習)

■ 注 意 ■

  1. 学習値の初期化を行うと、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方の学習値がクリアされてしまうため、下記の表にある部品交換時には、CVT学習値初期化を行った後、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方を必ず実施する
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY
    3. トランスミッション バルブ ボデーASSY
    4. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS1ソレノイド)
    5. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS2ソレノイド)
    6. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.1(DSUソレノイド)
    7. オイルプレッシャセンサ
  1. GTSを使用して、CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習をおこなう (要領は参照)
  2. 再度ダイアグコードの確認をおこなう (要領は参照)
次へ
終了 
DTC   P0500/37   車速信号センサフェイル

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