DTC P0712/ P0713 油温センサフェイル Low High タント ムーヴ

アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス DTC P0712/ P0713 油温センサフェイル Low High 

機能説明

コンティニュアスリバリアブルトランスアクスルASSY内に取り付けられた油温センサは、トランスアクスル油圧制御回路内の油温を検出し、トランスミッションコントロールコンピュータASSYへ油温に応じた信号を入力している

DTC NO.
SAE/TCCS
DTC検出条件
診断条件
異常状態
異常期間
その他
点検部位
P0712/38IG ON
油温センサ回路の短絡
0.5秒以上
1トリップ
ワイヤハーネスおよびコネクター
トランスミッションワイヤ(油温センサ)
トランスミッションコントロールコンピュータASSY
P0713/38エンジン始動後15分以上経過
油温センサ回路の断線または+Bショート
0.5秒以上
1トリップ
ワイヤハーネスおよびコネクター
トランスミッションワイヤ(油温センサ)
トランスミッションコントロールコンピュータASSY

回路図

C262364J01

□ 参 考 □トランスミッションコントロールコンピュータASSY電源系回路図は参照

点検手順

手順1GTSデータ読み取り(油温(CVTフルード油温))
  1. GTSをDLC3に接続する
  2. IG ONにする
  3. GTSを使用して、画面表示に従って[データモニタ]画面を表示させ、コンピュータデータを点検する

    [診断メニュー画面:パワートレイン→CVT→データモニタ] 項目名
    項目説明
    表示範囲
    標準値
    備考
    (異常時の点検項目)
    油温
    CVTF温度を表す
    表示範囲:-40.00 to 215.99°C
    外気温と同等:
    冷間時(IG ON)
    異常時はTHO信号の異常が考えられる
    約100.00°C:
    ストールテスト後
    □ 参 考 □ダイアグコード検出時は油温80℃固定となる 結果 結果
    飛び先
    データモニタの値が標準値内
    A
    データモニタの値が標準値外
    B

B
手順 2 へ
A
常時発生しない問題の点検 (要領は  参照)  

手順2トランスミッション ワイヤ点検(油温センサ)
  1. トランスミッションワイヤのコネクターケース、端子に変形、破損が ないことを確認する
  1. トランスミッションワイヤのコネクターC23を切り離す
  2. 下表に従って、抵抗を測定する
    抵抗値点検端子
    点検条件
    (油温)
    基準値
    C23-8 - C23-12
    20°C
    2.4 kΩ
    80°C
    0.313 kΩ
    C23-8 - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    C23-12 - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    イラスト内指示文字 *a
    コネクター非接続状態
    (トランスミッションワイヤ(油温センサ))
  3. トランスミッションワイヤのコネクターC23を接続する

NG
トランスミッション ワイヤ交換 (要領は  参照)
OK

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(トランスミッション ワイヤ - トランスミッションコントロール コンピュータASSY)

□ 参 考 □点検要領および注意事項は参照

  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターC29を切り離す
  2. トランスミッションワイヤのコネクターC23を切り離す
  3. 下表に従って、抵抗を測定する (端子配列は参照)
    抵抗値(断線点検)点検端子
    点検条件
    基準値
    C29-18 (THO) - C23-8
    常時
    1 Ω未満
    C29-29 (ETHO) - C23-12
    常時
    1 Ω未満
    抵抗値(短絡点検)点検端子
    点検条件
    基準値
    C29-18 (THO) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    C29-29 (ETHO) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
  4. 下表に従って、電圧を測定する
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    C29-18 (THO) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
  5. トランスミッションワイヤのコネクターC23を接続する
  6. トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターC29を接続する

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順4トランスミッションコントロール コンピュータASSY点検(電源およびアース回路)

□ 参 考 □トランスミッションコントロールコンピュータASSY電源系回路図は参照

  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクター接続状態を確認する
  2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクターB25を切り離す
  3. 下表に従って、電圧を測定する (端子配列は参照)
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B25-7 (BIN) - ボデーアース
    常時
    11 to 14 V
    B25-3 (+B) - ボデーアース
    IG ON
    11 to 14 V
    B25-32 (ACC) - ボデーアース
    ACC ON
    11 to 14 V
  4. 下表に従って、抵抗を測定する (端子配列は参照)
    抵抗値(断線点検)点検端子
    点検条件
    基準値
    B25-14 (E1) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B25-2 (E01) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B25-1 (EBBC) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
  5. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクターB25を接続する

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順5トランスミッションコントロール コンピュータASSY交換
  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSY交換 (要領は参照)
次へ

手順6GTS(ストップ&スタートシステム初期学習)

■ 注 意 ■トランスミッションコントロールコンピュータASSYを交換した場合、ストップ&スタートシステムの初期学習を実施する

  1. GTSを使用して、ストップ&スタートシステム初期学習をおこなう (要領は参照)
次へ

手順7GTS(CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習)

■ 注 意 ■

  1. 学習値の初期化を行うと、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方の学習値がクリアされてしまうため、下記の表にある部品交換時には、CVT学習値初期化を行った後、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方を必ず実施する
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY
    3. トランスミッション バルブ ボデーASSY
    4. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS1ソレノイド)
    5. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS2ソレノイド)
    6. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.1(DSUソレノイド)
    7. オイルプレッシャセンサ
  1. GTSを使用して、CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習をおこなう (要領は参照)
  2. 再度ダイアグコードの確認をおこなう (要領は参照)
次へ
終了 
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