DTC P0966/P0967 DS2ソレノイドフェイル Low High タント ムーヴ

アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス DTC P0966/P0967 DS2ソレノイドフェイル Low High 

機能説明

トランスミッションコントロールコンピュータASSYは、ソレノイドDS1(プライマリプーリーへの流入用)およびソレノイドDS2(プライマリプーリーからの流出用)への信号により、車速、アクセル開度に応じたライン圧のプライマリプーリーへの流入·流出量の制御を行う。フェイルセーフ機能として、ソレノイドが短絡または断線した場合、トランスミッションコントロールコンピュータASSYは故障したソレノイドへの通電を停止させる。

DTC NO.
SAE/TCCS
DTC検出条件
診断条件
異常状態
異常期間
その他
点検部位
P0966/63変速を伴う走行中
ソレノイドDS2回路の短絡
10回以上連続
1トリップ
ワイヤハーネスおよびコネクター
トランスミッション3ウエイソレノイドASSY NO.4 (ソレノイドDS2)
トランスミッションワイヤ
トランスミッションコントロールコンピュータASSY
P0967/63変速を伴う走行中
ソレノイドDS2回路の断線または+Bショート
10回以上連続
1トリップ
ワイヤハーネスおよびコネクター
トランスミッション3ウエイソレノイドASSY NO.4 (ソレノイドDS2)
トランスミッションワイヤ
トランスミッションコントロールコンピュータASSY

回路図

C262366J03

□ 参 考 □トランスミッションコントロールコンピュータASSY電源系回路図は参照。

点検手順

手順1GTSアクティブテスト実施(ダウンシフトソレノイド)
  1. GTSをDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. GTSの画面表示に従ってダイアグコードを消去する。
  4. IG OFFにして、10秒以上保持する。
  5. IG ONにする。
  6. GTSの画面表示に従い、[アクティブテスト]-[ダウンシフトソレノイド]を選択する。
  7. アクティブテストを実行し、DS2ソレノイドの作動を確認する。

    [診断メニュー画面:パワートレイン→CVT→アクティブテスト] 項目名
    テスト内容
    制約事項
    ダウンシフトソレノイド
    DS2ソレノイドのOFF/ONの切替が可能
    ( デューティ比0 ←→ 100%)
    Pポジションにてアクセルペダルを踏んでおらず、IG ONかつエンジン停止状態で車速0km/h
結果飛び先
ソレノイドの作動音がするA
ソレノイドの作動音がしないB

■ 注 意 ■フェイルセーフ制御により異常が継続していると誤判定する可能性があるため、ダイアグコード消去後、IG OFF状態を10秒以上継続してIG ONしアクティブテストを実施すること。


B
手順 2 へ
A
常時発生しない問題の点検 (要領は  参照)  

手順2トランスミッション ワイヤ点検(ソレノイドDS2)
  1. トランスミッションワイヤのコネクターケース、端子に変形、破損がないことを確認する。
  1. トランスミッションワイヤのコネクターC23を切り離す。
  2. 下表に従って、抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    C23-4 - ボデーアース
    20°C
    11.6 to 12.8 Ω
    イラスト内指示文字 *a
    コネクター非接続状態
    (トランスミッションワイヤ(ソレノイドDS2))
  3. トランスミッションワイヤのコネクターC23を接続する。

NG
手順 8 へ
OK

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(トランスミッション ワイヤ - トランスミッションコントロール コンピュータASSY)

□ 参 考 □点検要領および注意事項は参照。

  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターC29およびB25を切り離す。
  2. 下表に従って、抵抗を測定する。(端子配列は参照)
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    C29-28 (DS2) - B25-14 (E1)
    20°C
    11.6 to 12.8 Ω
  3. トランスミッションワイヤのコネクターC23を切り離す。
  4. 下表に従って、電圧を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    C29-28 (DS2) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
  5. トランスミッションワイヤのコネクターC23を接続する。
  6. トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターC29およびB25を接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順4トランスミッションコントロール コンピュータASSY点検(電源およびアース回路)

□ 参 考 □トランスミッションコントロールコンピュータASSY電源系回路図は参照。

  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクター接続状態を確認する。
  2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクターB25を切り離す。
  3. 下表に従って、電圧を測定する。(端子配列は参照)
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B25-7 (BIN) - ボデーアース
    常時
    11 to 14 V
    B25-3 (+B) - ボデーアース
    IG ON
    11 to 14 V
    B25-32 (ACC) - ボデーアース
    ACC ON
    11 to 14 V
  4. 下表に従って、抵抗を測定する。(端子配列は参照)
    抵抗値(断線点検)点検端子
    点検条件
    基準値
    B25-14 (E1) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B25-2 (E01) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B25-1 (EBBC) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
  5. トランスミッションコントロールコンピュータASSY のコネクターB25を接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順5トランスミッションコントロール コンピュータASSY交換
  1. トランスミッションコントロールコンピュータASSY交換。(要領は参照)
次へ

手順6GTS(ストップ&スタートシステム初期学習)

■ 注 意 ■トランスミッションコントロールコンピュータASSYを交換した場合、ストップ&スタートシステムの初期学習を実施する。

  1. GTSを使用して、ストップ&スタートシステム初期学習をおこなう。(要領は参照)
次へ

手順7GTS(CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習)

■ 注 意 ■

  1. 学習値の初期化を行うと、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方の学習値がクリアされてしまうため、下記の表にある部品交換時には、CVT学習値初期化を行った後、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY
    3. トランスミッション バルブ ボデーASSY
    4. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS1ソレノイド)
    5. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS2ソレノイド)
    6. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.1(DSUソレノイド)
    7. オイルプレッシャセンサ
  1. GTSを使用して、CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習をおこなう。(要領は参照)
  2. 再度ダイアグコードの確認をおこなう。(要領は参照)
次へ
終了 

手順8トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.4単体点検(ソレノイドDS2)
  1. トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.4 (ソレノイドDS2)を取りはずす。(要領は参照)
  2. 下表に従って、抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    1端子 - ソレノイドボデー
    20°C
    11.6 to 12.8 Ω

NG
手順 9 へ
OK
トランスミッション ワイヤ交換 (要領は  参照)  

手順9トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.4交換(ソレノイドDS2)
  1. トランスミッション3ウエイ ソレノイドASSY NO.4 (ソレノイドDS2)交換。(要領は参照)
次へ

手順10GTS(CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習)

■ 注 意 ■

  1. 学習値の初期化を行うと、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方の学習値がクリアされてしまうため、下記の表にある部品交換時には、CVT学習値初期化を行った後、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習の両方を必ず実施する。
    交換部品
    1. コンティニュアスリバリアブル トランスアクスルASSY
    2. トランスミッションコントロールコンピュータASSY
    3. トランスミッション バルブ ボデーASSY
    4. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS1ソレノイド)
    5. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.4(DS2ソレノイド)
    6. トランスミッション3 ウエイ ソレノイドASSY NO.1(DSUソレノイド)
    7. オイルプレッシャセンサ
  1. GTSを使用して、CVT学習値初期化、CVT油圧センサ0点学習およびベルト挟圧学習をおこなう。(要領は参照)
  2. 再度ダイアグコードの確認をおこなう。(要領は参照)
次へ
終了 
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