ABSシステム ブレーキウォーニングランプ常灯 タント ムーヴ

アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス ABSシステム ブレーキウォーニングランプ常灯 

機能説明

ダイアグノーシスコードが出力されない状態で、ブレーキウォーニングランプが常灯する場合の故障探求を記す。

スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)は、CAN通信でコンビネーションメータASSY内のランプ制御を行う。

回路図

C264072J01

点検手順

■ 注 意 ■

  1. トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。
  2. スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)交換後は、テストモード点検を実施する。(要領は参照)

手順1前点検
  1. 以下のブレーキウォーニングランプ消灯条件が成立していることを確認する。
    1. ABSウォーニングランプが消灯している。
      □ 参 考 □ABSウォーニングランプが常灯している場合は、先にABSウォーニングランプ常灯を解除する。
    2. ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY内のブレーキフルード量が十分にある。
    3. パーキングブレーキが完全に解除されている。
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手順2ダイアグノーシスコード出力確認(CAN通信システム)
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを点検し、CAN通信システムに異常がないことを確認する。(要領は参照)
結果飛び先
正常A
異常コード出力B

B
CAN通信システム(トラブルシュートの進め方)へ (要領は  参照)
A

手順3ダイアグノーシスコード出力確認(大規模ボデー多重通信システム[LIN])
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを点検し、大規模ボデー多重通信システム[LIN]に異常がないことを確認する。(要領は参照)
結果飛び先
正常A
異常コード出力B

B
大規模ボデー多重通信システム[LIN](トラブルシュートの進め方)へ (要領は  参照)
A

手順4各部の接続状態点検
  1. スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)、パーキングブレーキスイッチASSY(ブレーキウォーニングテストスイッチASSY)、フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)、メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)およびコンビネーションメータASSYのコネクターおよびワイヤハーネスを軽く上下、左右にゆすり、ブレーキウォーニングランプの点灯状態を点検する。
    基準ウォーニングランプの表示に変化がない

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順5ワイヤハーネスおよびコネクター点検(電源系統)
  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検す る。
    基準不具合がない
  2. IG OFFにし、スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)のコネクターA1を切り離す。
  3. コネクターのケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
    基準変形および腐食がない
  4. 下表に従って電圧を測定する。

電圧値

点検端子点検条件基準値
A1-34(+IG) - ボデーアースIG ON11 to 14V
A1-34(+IG) - A1-1(GND1)IG ON11 to 14V
  1. 下表に従って抵抗を測定する。

抵抗値

点検端子点検条件基準値
A1-1(GND1) - ボデーアース常時1Ω未満
*a車両ワイヤハーネスコネクター前側
(スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)接続コネクター)

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順6ブレーキ ウォーニングテスト スイッチASSY点検
  1. スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)のコネクターA1を接続する。
  2. パーキングブレーキスイッチASSY(ブレーキウォーニングテストスイッチASSY)を点検する。(要領は参照)
    基準パーキングブレーキスイッチASSY(ブレーキウォーニングテストスイッチASSY)正常

NG
ブレーキ ウォーニングテスト スイッチASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順7ワイヤハーネスおよびコネクター点検(コンビネーションメータASSY - ブレーキウォーニングテストスイッチASSY)
  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検す る。
    基準不具合がない
  2. コンビネーションメータASSYのコネクターB24を切り離す。
  3. パーキングブレーキスイッチASSY(ブレーキウォーニングテストスイッチASSY)のコネクターM8を切り離す。
  4. コネクターのケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
    基準変形および腐食がない
  5. 下表に従って抵抗を測定する。

抵抗値

点検端子点検条件基準値
B24-15(PKB) - M8-1常時1Ω未満
B24-15(PKB) - ボデーアース常時10kΩ以上

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順8ブレーキマスタシリンダ リザーバSUB-ASSY点検(フルードレベルウォーニングスイッチ)
  1. コンビネーションメータASSYのコネクターB24を接続する。
  2. パーキングブレーキスイッチASSY(ブレーキウォーニングテストスイッチASSY)のコネクターM8を接続する。
  3. フルードレベルが十分な状態で、フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)のコネクターA22を切り離し、ブレーキウォーニングランプの点灯状態を確認する。
    基準ブレーキウォーニングランプが消灯しない
    □ 参 考 □ランプが消灯した場合は、フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)が内部短絡している。

NG
ブレーキマスタシリンダ リザーバSUB-ASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順9ワイヤハーネスおよびコネクター点検(メインボデーECU(ヒューズブロックASSY) - ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)
  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検す る。
    基準不具合がない
  2. メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)のコネクター2Cを切り離す。
  3. コネクターのケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
    基準変形および腐食がない
  4. 下表に従って抵抗を測定する。

抵抗値

点検端子点検条件基準値
2C-34(BKSW) - A22-1(+)常時1Ω未満
2C-34(BKSW) - ボデーアース常時10kΩ以上
A22-2(-) - ボデーアース常時1Ω未満

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順10メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)点検
  1. フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)のコネクターA22を接続する。
  2. メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)のコネクター2Cを接続する。
  3. GTSを使用して、画面表示に従ってECUデータ項目リストを表示させ る。

    [GTS画面: ボデー → ITC → データモニタ] 項目名
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    ブレーキフルードSW
    フルードレベルウォーニングスイッチ の状態を表す
    表示範囲: OFF / ON
    OFF: スイッチOFF
    ON: スイッチON
    -
  4. フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)のコネクターA22を再度切り離し、再接続したときの表示を確認する。
    基準コネクターの接続、非接続に応じて表示が変化する

NG
メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)交換 (要領は  参照)
OK

手順11コンビネーションメータASSY点検(ブレーキウォーニングランプ)
  1. GTSを使用して、コンビネーションメータASSY(ブレーキウォーニングランプ)のアクティブテストを実施する。(要領は参照)
    基準操作に応じてブレーキウォーニングランプが点灯および消灯する

NG
コンビネーションメータASSY交換 (要領は  参照)
OK
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は  参照)  
ABSシステム    ブレーキウォーニングランプ常灯

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