VSCシステム    トラクションコントロールが作動しない タント

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機能説明

スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)は、TRCまたはVSC制御時に、スリップインジケータランプを点滅させ、ドライバーにスリップの発生とシステム作動を知らせる。

TRC OFFモード中は、コンビネーションメータASSY内のTRC OFFインジケータランプが点灯し、TRC禁止設定中であることをドライバーに知らせる。

VSC OFFモードまたはTRC/VSC作動禁止モード中は、コンビネーションメータASSY内のTRC OFFインジケータランプおよびVSC OFFインジケータランプが点灯し、TRC/VSC禁止設定中であることをドライバーに知らせる。

フューエルインジェクションコンピュータとの通信異常および異常信号受信中はTRCおよびVSC制御が禁止される。また、システム異常時はTRCおよびVSC制御が禁止され、制御禁止中は該当システムのランプが常灯する。

点検手順

■ 注 意 ■スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)交換後は、テストモード点検を実施する。(要領は参照)

手順1問診
  1. トラクションコントロールが作動しなかった際の状況を、問診により確認する。
    1. VSC OFFスイッチ(トラクションコントロールスイッチ)操作の有無
    2. スリップインジケータランプ点灯の有無
      □ 参 考 □
      1. TRC OFFモードまたはVSC OFFモード中は、トラクションコントロールは作動しない。
      2. スリップインジケータランプ点灯中はトラクションコントロールは作動しない。
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手順2車両確認
  1. 実車にてスリップインジケータランプの出力を確認する。
  2. GTSを使用して、現在および過去ダイアグノーシスコード記憶を確認する。(要領は参照)
    基準ダイアグノーシスコードを出力していない
  3. VSC OFFスイッチ(トラクションコントロールスイッチ)を操作し、スイッチ操作に応じてコンビネーションメータASSY内のTRC OFFインジケータランプおよびVSC OFFインジケータランプが点灯、消灯する。
    基準スイッチ操作に応じて、コンビネーションメータASSY内のTRC OFFインジケータランプおよびVSC OFFインジケータランプが点灯、消灯する

NG
該当箇所修理または交換
OK

手順3テストモード点検(スピードセンサ系統)
  1. GTSを使用して、スピードセンサのテストモード点検を行う。(要領は参照)
    基準スピードセンサのチェックコードがすべて正常に消去される

NG
該当スピードセンサ系統点検·修理
OK

手順4作動確認運転実施
  1. VSC OFFスイッチ(トラクションコントロールスイッチ)を操作し、VSC OFFモードになっていないことを確認する。
  2. ヘルスチェックが正常で、各ウォーニングランプが消灯していることを確認する。
  3. 低摩擦面に駆動輪を置き、発進スリップさせてTRC作動を確認する。
    ■ 注 意 ■
    1. システム正常でも低速時はVSCが作動しない上、故障によりTRCが作動しない可能性もあるため、四輪をスリップさせないよう駆動輪のみスリップさせる。
    2. 長時間スリップを発生させる必要はなく、スリップインジケータランプの点滅が確認出来ればよい。また、TRC作動の有無はシステム作動時のフリーズフレームデータにて確認することができる。
    3. 作業の安全を充分に確保し、アクセル操作を慎重に行う。

NG
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は  参照)
OK
不具合再現テスト実施 (要領は  参照)  
VSCシステム    トラクションコントロールが作動しない

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