DTC C0273/C0273/C1361 モータリレー断線/ タント

ムーヴ アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス DTC C0273/C0273/C1361 モータリレー断線/ タント

モータリレーは、ブレーキアクチュエータASSYに内蔵され、ポンプモータに電力を供給する。

ABS作動中は、スキッドコントロールコンピュータがモータリレーをONにし、ポンプモータを作動させる。

モータ系統のダイアグノーシスコードを記録した場合、モータフェールセーフリレーはモータ リレーへの電源供給をカットしてフェイルセーフを行う。

バッテリまたはオルタネータの出力不足によりモータリレー電源(+BM) への電圧がダイアグノーシスコードの検出条件より低下した場合、このコード を記憶する場合がある。

ダイアグコード検出条件不具合箇所
C0273/13+IG端子電圧が10V以上で、モータリレーON時、モータリレーモニタOFF状態が継続ABSヒューズ
ワイヤハーネスの断線またはショート
モータリレー電源電圧の低下
モータリレーの断線またはショート
コネクターの接圧不良、端子の変形、 腐食
スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)
C0273/14+IG端子電圧が10V以上で、モータリレーOFF時、モータリレーモニタON状態が継続ABSヒューズ
ワイヤハーネスの断線またはショート
モータリレー電源電圧の低下
モータリレーの断線またはショート
コネクターの接圧不良、端子の変形、 腐食
スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)
C1361/15モータリレーおよびモータフェールセーフリレーOFF時、モータリレーモニタ電圧が一定値以下の状態が継続スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)

回路図

C262931J01

点検手順

■ 注 意 ■

  1. トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。
  2. スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)交換後は、テストモード点検を実施する。(要領は参照)

□ 参 考 □ダイアグノーシスコードC0273/13、C0273/14およびC1361/15と同時にC1241/15が検出された場合、先にC1241/15のトラブルシュートを実施すること。(要領は参照)

手順1ワイヤハーネスおよびコネクター点検(モータリレー電源系統)
  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検す る。
    基準不具合がない
  2. スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)のコネクターA1を切り離す。
  3. コネクターのケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
    基準変形および腐食がない
  4. 下表に従って電圧を測定する。

電圧値

点検端子点検条件基準値
A1-24(+BM) - ボデーアース常時11 to 14V
  1. 下表に従って抵抗を測定する。

抵抗値

点検端子点検条件基準値
A1-13(GND2) - ボデーアース常時1Ω未満
*a車両ワイヤハーネスコネクター前側
(スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)接続コネクター)

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順2ダイアグノーシスコード再確認
  1. スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)のコネクターA1を接続する。
  2. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
  3. 走行テストを行う。
  4. ダイアグノーシスコードを再確認する。(要領は参照)
結果飛び先
正常A
モータリレー系統の異常コード出力B

□ 参 考 □

  1. ダイアグノーシスコードが出力されない場合、スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)のコネクター、ワイヤハーネスおよびヒューズに軽く振動を与え、異常コードが出力しないことを確認する。
  2. 加振により異常コードを出力した場合は、該当箇所のコネクターまたはワイヤハーネスを点検、修理する。

B
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は  参照)
A
不具合再現テスト実施 (要領は  参照)  

画像

DTC   C0273/13   モータリレー断線/ショート

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