DTC C1202/41 マスタリザーバレベル異常 タント ムーヴ

アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス DTC C1202/41 マスタリザーバレベル異常

ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSYのフルードレベルの低下、フルードレベルウォーニングスイッチ回路の断線を検知し、スキッドコントロールコンピュータに信号を送る

ダイアグコード検出条件不具合箇所
C1202/41バスオフではない状態で、車速60km/h以上かつ各ECUからの受信履歴がある場合に、通信途絶状態が一定時間継続
+IG端子電圧10 to 16Vで、ブレーキフルード液面低下状態が一定時間継続
CAN通信線
LIN通信線
ブレーキフルード量
フルードレベルウォーニングスイッチ異常
ワイヤハーネスの断線、短絡
メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)
スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)

回路図

C264434J01

点検手順

■ 注 意 ■スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)交換後は、テストモード点検を実施する (要領は参照)

手順1ダイアグノーシスコード出力確認(CAN通信システム)
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを点検し、CAN通信システムに異常がないことを確認する (要領は参照)
結果飛び先
正常A
異常コード出力B

B
CAN通信システム(トラブルシュートの進め方)へ (要領は  参照)
A

手順2ダイアグノーシスコード出力確認(大規模ボデー多重通信システム[LIN])
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを点検し、大規模ボデー多重通信システム[LIN]に異常がないことを確認する (要領は参照)
結果飛び先
正常A
異常コード出力B

B
大規模ボデー多重通信システム[LIN](トラブルシュートの進め方)へ (要領は  参照)
A

手順3ブレーキフルード量点検
  1. ブレーキフルード量が十分なことを確認する
    □ 参 考 □
    1. フルード量に減りがある場合は漏れを点検し、漏れがある場合は修理する
    2. ブレーキアクチュエータASSY、ブレーキマスタシリンダリザーバ SUB-ASSY および各ホイールシリンダ間の結合部の漏れを確認する
    3. フルード漏れがない場合はフルード量を追加、調整し、再度異常コードが出力しないことを確認する
    基準ブレーキフルードが適量となっている

NG
ブレーキフルード漏れ点検·修理およびフルードの追加
OK

手順4ブレーキマスタシリンダ リザーバSUB-ASSY点検(フルードレベルウォーニングスイッチ)
  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する
    基準不具合がない
  2. IG OFFで、フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)のコネクターA22を切り離す
  3. コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する
    基準変形および腐食がない
  4. 下表に従って抵抗を測定する
    □ 参 考 □ブレーキフルード量の変化により、リザーバ内のフロート位置が変化する 抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    1(+) - 2(-)
    スイッチOFF
    (フロート上昇)
    1.84 to 2.16kΩ
    1(+) - 2(-)
    スイッチON
    (フロート下降)
    1Ω以下
    (フルード不足時)
    イラスト内指示文字 *a
    コネクター非接続状態
    (フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY))

NG
ブレーキマスタシリンダ リザーバSUB-ASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順5ワイヤハーネスおよびコネクター点検(メインボデーECU(ヒューズブロックASSY) - ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)
  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検す る
    基準不具合がない
  2. メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)のコネクター2Cを切り離す
  3. コネクターのケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する
    基準変形および腐食がない
  4. 下表に従って抵抗を測定する

抵抗値

点検端子点検条件基準値
2C-34(BKSW) - A22-1(+)常時1Ω未満
2C-34(BKSW) - ボデーアース常時10kΩ以上
A22-2(-) - ボデーアース常時1Ω未満

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順6メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)点検
  1. フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)のコネクターA22を接続する
  2. メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)のコネクター2Cを接続する
  3. GTSを使用して、画面表示に従ってECUデータ項目リストを表示させ る

    [GTS画面: ボデー → ITC → データモニタ] 項目名
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    ブレーキフルードSW
    フルードレベルウォーニングスイッチ の状態を表す
    表示範囲: OFF / ON
    OFF: スイッチOFF
    ON: スイッチON
    -
  4. フルードレベルウォーニングスイッチ(ブレーキマスタシリンダリザーバSUB-ASSY)のコネクターA22を再度切り離し、再接続したときの表示を確認する
    基準コネクターの接続、非接続に応じて表示が変化する

NG
メインボデーECU(ヒューズブロックASSY)交換 (要領は  参照)
OK

手順7ダイアグノーシスコード再確認
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを消去する (要領は参照)
  2. 走行テストを行う
  3. ダイアグノーシスコードを再確認する (要領は参照)

    結果 結果
    飛び先
    マスタリザーバレベル異常のコード出力
    A
    正常
    B

B
不具合再現テスト実施 (要領は  参照)
A

手順8コンビネーションメータASSY交換
  1. 新品のコンビネーションメータASSYに交換する (要領は参照)
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手順9ダイアグノーシスコード再確認
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを消去する (要領は参照)
  2. 走行テストを行う
  3. ダイアグノーシスコードを再確認する (要領は参照)

    結果 結果
    飛び先
    正常
    A
    マスタリザーバレベル異常のコード出力
    B

B
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は  参照)
A
終了 
DTC   C1202/41   マスタリザーバレベル異常

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