DTC C1231/37 舵角センサ断線·ショート/舵角センサ異常 タント

ムーヴ アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス DTC C1231/37 舵角センサ断線·ショート/舵角センサ異常

スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)は、CAN通信によりステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)の信号を入力している。

ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)との通信線に異常がある場合は、ダイアグノーシスコードU0126/19(舵角センサ通信異常)が出力される。

CAN通信線異常のコードが出力している場合は、先にCAN通信線異常のトラブルシュートを行う。

ダイアグコード検出条件不具合箇所
C1231/37+IG端子電圧が10 to 16Vで、ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)が内部の異常状態を継続
+IG端子電圧が10 to 16Vで、車速35km/h以上での走行時、舵角0点補正値が一定値以上の状態が継続
+IG端子電圧が10 to 16V、車速20 to 65km/hかつGセンサおよびヨーレートセンサによる旋回判定中にステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)の出力値に変動がない場合
ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)電源回路の断線、短絡
ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)異常
ワイヤハーネスの断線、短絡
コネクターの接圧不良、端子の変形、腐食
スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)

回路図

C267078J01

点検手順

■ 注 意 ■

  1. トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。
  2. スキッドコントロールコンピュータ(ブレーキアクチュエータASSY)またはステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)交換後は、テストモード点検を実施する。(要領は参照)

手順1ダイアグノーシスコード出力確認
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
  2. IG OFFにする。
  3. IG ONし、CAN通信異常のダイアグノーシスコードが出力していないことを確認する。(要領は参照)
  4. 車速35km/h以上での直進走行後、通常のハンドル操舵による走行を行う。
  5. 停車後、スピードセンサ異常およびヨーレートセンサ異常のダイアグノーシスコードが出力していないことを確認する。(要領は参照)
    □ 参 考 □
    1. スピードセンサまたはヨーレートセンサに異常がある場合、ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)が正常でも異常値を出力する場合がある。
    2. スピードセンサまたはヨーレートセンサ系統の異常コードを同時に出力している場合はそれらを修理後、ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)を点検する。

    結果 結果
    飛び先
    ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)系統の異常コード出力
    A
    CAN通信異常のコード出力
    B
    スピードセンサまたはヨーレートセンサ系統の異常コード出力
    C

B
CAN通信システム(トラブルシュートの進め方)へ (要領は  参照)

C
該当ダイアグノーシスコードへ (要領は  参照)
A

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(センサ電源系統)
  1. コネクターにかん合のゆるみ、抜けなどの不具合がないことを点検する。
    基準不具合がない
  2. ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)のコネクターB5を切り離す。
  3. コネクターケースおよび端子に、変形および腐食がないことを点検する。
    基準変形および腐食がない
  4. 下表に従って電圧を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B5-5(+B) - ボデーアース
    常時
    11 to 14V
    B5-4(IG) - ボデーアース
    IG ON
    11 to 14V
  5. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B5-1(GND2) - ボデーアース
    常時
    1Ω未満
    イラスト内指示文字 *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)接続コネクター)

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順3GTSデータ読み取り(ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ))
  1. ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)のコネクターB5を接続する。
  2. GTSを使用して、画面表示に従ってECUデータ項目リストを表示させ る。(要領は参照)

    [GTS画面: シャシ → ABS/VSC → データモニタ] 項目名
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    舵角センサ出力
    ステアリング舵角を表す
    表示範囲: -3276.8 to 3276.8deg
    ステアリング左操作時: 正の数に連続して変化
    ステアリング右操作時: 負の数に連続して変化
    -
    基準ステアリング操作に応じて出力値が変化する

NG
ステアリング ポジション センサ交換 (要領は  参照)
OK

手順4ダイアグノーシスコード再確認
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
  2. 車速35km/h以上での直進走行後、通常のハンドル操舵による走行を行う。
  3. ダイアグノーシスコードを再確認する。(要領は参照)
結果飛び先
正常A
ステアリングセンサ(ステアリングポジションセンサ)系統の異常コード出力B

B
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は  参照)
A
不具合再現テスト実施 (要領は  参照)  
DTC   C1231/37   舵角センサ断線·ショート/舵角センサ異常

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