DTC U0100/U0121/U0155/U1103 CAN通信異常 (EFI) タント

ムーヴ アトレーワゴン ハイゼットトラック ミライ一ス DTC U0100/U0121/U0155/U1103 CAN通信異常 (EFI)

ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)は、スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)からロック/アンロック命令信号を入力し、ロック作動信号を返信している。

ロック/アンロック制御時、ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)からのロック作動信号が、スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)に入力されず、ロック/アンロック制御異常と判断した場合に、このダイアグコードが出力される。

ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)はCAN通信と接続されていないため、LIN通信で接続されているスマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)を介して外部とのCAN通信を行う。

ダイアグコード検出条件不具合箇所ダイアグコード出力確認操作
B2287/44ロック/アンロック制御時、ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)からのロックポジションセンサ判定結果がスマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)に入力されず、ロック/アンロック制御異常を5回検出(1トリップ検出*1)ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)
スマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)
大規模ボデー多重通信システム[LIN]
ワイヤハーネスまたはコネクター
ステアリングロック/アンロック操作
(ロック:シフト位置Pポジションにて、IG OFFかつACC OFFで、ドアを開けた時
アンロック:シフト位置Pポジションにて、エレクトリカルキートランスミッタ(電子キー)を携帯し、ACC ONまたはIG ONにする)
  1. *1:IG ON状態の時に異常を検出する。
検出時の車両状態検出時のフェイルセーフ
ステアリングロック、アンロックが出来なくなる。このためエンジンもかからなくなる。エンジン始動を禁止させる(クランキングしない)
ダイアグコードデータモニタアクティブテスト
B2287/44KFSステアリングロック信号-

回路図

C262328J02

点検手順

■ 注 意 ■

  1. トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。
  2. IG OFFでGTSを使用するときは、GTSと車両間の通信が開始するまで、いずれかのドアカーテシランプスイッチのON ←→ OFF(ON ←→ OFFの間隔は1.5秒以内)を繰り返す。
  3. 修理完了後にダイアグコード出力確認操作を行い、ダイアグコードが再出力しないことを確認する。
  4. ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)交換時は、注意事項(要領は参照)を確認し、資料編登録作業要領を参照する。

□ 参 考 □照合系LINバスに接続された全ECUがスマートキーコンピュータASSY(キーフリーECU)と通信できない場合、ダイアグコードB2898が出力される。

手順1ダイアグノーシスコード出力確認
  1. GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを消去する。(要領は参照)
  2. IG OFFにする。
  3. IG ONにし、GTSを使用して、ダイアグノーシスコードを確認する。(要領は参照)
結果飛び先
B2287(ステアリングロック通信異常)が出力しないA
B2287(ステアリングロック通信異常)が出力するB

B
手順 2 へ
A
不具合現象シミュレーション方法へ (要領は  参照)  

手順2大規模ボデー多重通信システム[LIN]点検
  1. GTSを使用して、大規模ボデー多重通信システム[LIN]のダイアグコードB2898が出力していないか確認する。(要領は参照)
    □ 参 考 □LIN通信異常コードが出力している場合は、大規模ボデー多重通信システム[LIN]を点検する。(要領は参照)結果 結果
    飛び先
    B2898(LIN通信不良)が出力していない
    A
    B2898(LIN通信不良)が出力する
    B

B
大規模ボデー多重通信システム[LIN]へ(B2898 LIN通信不良) (要領は  参照)
A

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(スマートキーコンピュータ(キーフリーECU) - ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU))
  1. ステアリングロックECUのコネクターB34を切り離す。
  2. キーフリーECU(スマートキーコンピュータASSY)のコネクターB9を切り離す。
  3. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B34-5(LIN) - B9-8(SLIN)
    常時
    1 Ω未満
    B34-5(LIN) - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順4ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)点検
  1. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B34-1(GND) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B34-2(SGND) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    ■ 注 意 ■異常がある場合は、アースポイントのゆるみを点検する。
  2. 下表に従って電圧を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B34-7(+B) -ボデーアース
    常時
    11 to 14 V
    B34-6(IG2) - ボデーアース
    IG OFF
    1 V 未満
    IG ON
    11 to 14 V
    イラスト内指示文字 *a
    コネクター接続状態
    (ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU))

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター交換
OK
ステアリングロックアクチュエータASSY(ステアリングロックECU)交換 (要領は  参照)  
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