CAN通信システム ABS/VSC ECU通信途絶モード タント
ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス ムーヴ アトレーワゴン CAN通信システム ABS/VSC ECU通信途絶モード
回路図
点検手順
- CANバスの抵抗値を測定する場合はIG OFF後、キー操作、スイッチ操作、ドア開閉をせずに1分以上放置してからバッテリを切り離し、再度1分以上経過してから抵抗値を測定する。
- CAN通信系のダイアグコードが出力している場合は必ず「トラブルシュートの進め方」からトラブルシュートを行う。(要領は参照)
- 修理完了後、DTC確認手順を実行して、DTCが出力されていないかを確認する。
DTC確認手順:IG ONにして60秒以上待機し、その後車速が60km/h以上で1秒以上走行。 - 修理完了後、バス診断を行い、CAN通信に接続されているECUおよびセンサが全て表示されていることを確認する。(要領は参照)
- IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)
- トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。
□ 参 考 □
- 各コネクターを点検する際、コネクターを切り離す前にコネクターケースを接続方向に押し、かん合のゆるみ、抜けが発生していないことを確認する。
- コネクターを切り離した際、コネクター端子およびコネクターケースに破損、変形、腐食などがないことを確認する。
手順1 | CANバス支線断線点検(ブレーキアクチュエータASSY支線) |
- バッテリマイナスターミナルを切り離し、ブレーキアクチュエータASSYの車両ハーネスコネクターA1を切り離す。
イラスト内指示文字 *a
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(ブレーキ アクチュエータASSY) - 下表に従って抵抗を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A1-25(CANH) - A1-14(CANL)
バッテリマイナスターミナル切り離し
54 to 69 Ω
NG | 手順 3 へ |
OK | |
手順2 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(電源系統) |
- 下表に従って抵抗を測定する。
イラスト内指示文字 *a
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(ブレーキ アクチュエータASSY)
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A1-1(GND1) - ボデーアース
バッテリマイナスターミナル切り離し
1 Ω未満
A1-13(GND2) - ボデーアース
バッテリマイナスターミナル切り離し
1 Ω未満 - バッテリマイナスターミナルを接続する。
- 下表に従って電圧を測定する。
イラスト内指示文字 *a
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(ブレーキ アクチュエータASSY)
電圧値点検端子
点検条件
基準値
A1-12(BS+) - ボデーアース
IG OFF
11 to 14 V
A1-24(+BM) - ボデーアース
IG OFF
11 to 14 V
A1-34(+IG) - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
OK | |
ブレーキ アクチュエータASSY交換 (要領は 参照) |
手順3 | CANバス支線断線点検(ブレーキ アクチュエータASSY - フューエルインジェクション コンピュータ) |
- ブレーキアクチュエータASSYの車両ハーネスコネクターA1を接続する。
- フューエルインジェクションコンピュータの車両ハーネスコネクターA12を切り離す。
イラスト内指示文字 *a
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(フューエルインジェクション コンピュータ) - 下表に従って抵抗を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A12-7(CANH) - A12-6(CANL)
バッテリマイナスターミナル切り離し
200 Ω以上
NG | CANバス支線またはコネクター修理または交換 |
OK | |
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は 参照) |
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