CAN通信システム    舵角センサ通信途絶モード タント

CAN通信システム    舵角センサ通信途絶 ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス ムーヴ アトレーワゴン

診断項目症状疑わしい箇所
舵角センサ通信途絶モードどちらかの項目に当てはまる場合
GTSの‘バス診断’画面に‘舵角センサ’が表示されない(要領は参照)
ダイアグコード組み合わせ表の‘舵角センサ通信途絶モード’にあてはまる(要領は参照)
ステアリングポジションセンサ支線断線またはコネクター
ステアリングポジションセンサ電源系統異常
ステアリングポジションセンサ内部異常

回路図

C264149J01

点検手順

■ 注 意 ■

  1. CANバスの抵抗値を測定する場合はIG OFF後、キー操作、スイッチ操作、ドア開閉をせずに1分以上放置してからバッテリを切り離し、再度1分以上経過してから抵抗値を測定する。
  2. CAN通信系のダイアグコードが出力している場合は必ず「トラブルシュートの進め方」からトラブルシュートを行う。(要領は参照)
  3. 修理完了後、DTC確認手順を実行して、DTCが出力されていないかを確認する。
    DTC確認手順:IG ONにして、60秒以上待機。
  4. 修理完了後、バス診断を行い、CAN通信に接続されているECUおよびセンサが全て表示されていることを確認する。(要領は参照)
  5. IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)
  6. トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。

□ 参 考 □

  1. 各コネクターを点検する際、コネクターを切り離す前にコネクターケースを接続方向に押し、かん合のゆるみ、抜けが発生していないことを確認する。
  2. コネクターを切り離した際、コネクター端子およびコネクターケースに破損、変形、腐食などがないことを確認する。

手順1CANバス支線断線点検(ステアリングポジションセンサ支線)
  1. バッテリマイナスターミナルを切り離し、ステアリングポジションセンサの車両ハーネスコネクターB5を切り離す。
    イラスト内指示文字 *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (ステアリングポジションセンサ)
  2. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B5-3(CANH) - B5-2(CANL)
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    54 to 69 Ω

NG
CANバス支線またはコネクター修理または交換
OK

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(電源系統)
  1. 下表に従って抵抗を測定する。
    イラスト内指示文字 *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (ステアリングポジションセンサ)
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B5-1(GND2) - ボデーアース
    バッテリマイナスターミナル切り離し
    1 Ω未満
  2. バッテリマイナスターミナルを接続する。
  1. 下表に従って電圧を測定する。
    イラスト内指示文字 *a
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (ステアリングポジションセンサ)
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B5-5(+B) - ボデーアース
    IG OFF
    11 to 14 V
    B5-4(IG) - ボデーアース
    IG ON
    11 to 14 V

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
ステアリング ポジション センサ交換 (要領は  参照)  
CAN通信システム    舵角センサ通信途絶モード

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