メーター&ゲージシステム    フューエルレシーバゲージ作動不良

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コンビネーションメータASSYは、フューエルタンク内の燃料残量を検知するために、フューエルセンダゲージを使用している。コンビネーションメータASSYは、コンビネーションメータASSY内部にある並列に取り付けられた2つの抵抗器(約1kΩ)を介して、バッテリ電圧をフューエルセンダゲージに出力している。フューエルセンダゲージには、燃料残量によって変化する可変抵抗器があり、コンビネーションメータASSYからの電圧を受けて、フューエルタンク内の燃料残量によって変化した抵抗値により電圧を変化させる。コンビネーションメータASSYは可変抵抗器とコンビネーションメータASSY内部にある抵抗器間の電圧を読み取り、フューエルレシーバゲージを駆動させる。また、コンビネーションメータASSYの入力電源に不具合が発生した場合は、フューエルレシーバゲージが正常に作動しないことがある。この場合は、車速信号の入力もしくは、IG ON信号(最大16分間)の入力を行う。

回路図

E255061J01

点検手順

■ 注 意 ■コンビネーションメータASSYの入力電源に不具合が発生した場合は、フューエルレシーバゲージが正常に作動しないことがある。この場合は、車速信号の入力もしくは、IG ON信号(最大16分間)の入力を行う。

手順1GTSデータ読み取り
  1. GTSを使用して、画面表示に従って“ECUデータモニタ”画面を表示させ、点検する。
    □ 参 考 □コンビネーションメータASSY(フューエルレシーバゲージ)とECUデータモニタの標準値を点検する。
    [GTS画面: ボデー → メータ → データモニタ](駆動方式FF) 項目名
    [記号]
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    Fuelセンダ入力値
    [FUEL]
    フューエルセンダ入力値
    表示範囲: 0 to 127.5[L]
    セグメント点灯 8(センダF): 27.7[L]
    -
    セグメント点灯 8←→7: 25.5 to 27.7[L]
    セグメント点灯 7←→6: 22.5 to 25.5[L]
    セグメント点灯 6←→5: 19.5 to 22.5[L]
    セグメント点灯 5←→4: 16.5 to 19.5[L]
    セグメント点灯 4←→3: 13.5 to 16.5[L]
    セグメント点灯 3←→2: 10.5 to 13.5[L]
    セグメント点灯 2←→1: 7.5 to 10.5[L]
    セグメント点灯(点滅) 1←→1(低速点滅): 6.1 to 7.5[L]
    セグメント点滅 1(低速点滅→高速点滅): 5.4 to 6.1[L]
    セグメント点滅 1(高速点滅): 4.6[L]

    [GTS画面: ボデー → メータ → データモニタ](駆動方式4WD) 項目名
    [記号]
    項目説明/表示範囲
    標準値
    備考
    Fuelセンダ入力値
    [FUEL]
    フューエルセンダ入力値
    表示範囲: 0 to 127.5[L]
    セグメント点灯 8(センダF): 32[L]
    -
    セグメント点灯 8←→7: 28.9 to 32[L]
    セグメント点灯 7←→6: 25.5 to 28.9[L]
    セグメント点灯 6←→5: 22.1 to 25.5[L]
    セグメント点灯 5←→4: 18.7 to 22.1[L]
    セグメント点灯 4←→3: 15.3 to 18.7[L]
    セグメント点灯 3←→2: 11.9 to 15.3[L]
    セグメント点灯 2←→1: 8.5 to 11.9[L]
    セグメント点灯(点滅) 1←→1(低速点滅): 5.9 to 8.5[L]
    セグメント点滅 1(低速点滅→高速点滅): 5.1 to 5.9[L]
    セグメント点滅 1(高速点滅): 4.1[L]
    基準データモニタの値がフューエルレシーバゲージの値とほぼ同じであること
    □ 参 考 □
    1. 標準値の値は給油後の減算値を示す。
    2. OK: データモニタの値とフューエルレシーバゲージのセグメント表示が一致する場合は、コンビネーションメータASSYへの入力信号異常が考えられる。
    3. NG: データモニタの値とフューエルレシーバゲージのセグメント表示が相違する場合は、コンビネーションメータASSY内部異常が考えられる。

NG
コンビネーションメータASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(コンビネーションメータASSY - フューエルポンプASSY(モータ&ブラケットツキ)間)
  1. コンビネーションメータASSYのコネクターB24を切り離す。
  2. フューエルポンプASSY(モータ&ブラケットツキ)のコネクターO2を切り離す。(駆動方式FF)
  3. フューエルポンプASSY(モータ&ブラケットツキ)のコネクターO1を切り離す。(駆動方式4WD)
  4. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値駆動方式FF 点検端子(端子記号)
    点検条件
    基準値
    B24-14 (+) - O2-1 (+)
    常時
    1 Ω未満
    O2-2 (-) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B24-14 (+) - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    駆動方式4WD 点検端子(端子記号)
    点検条件
    基準値
    B24-14 (+) - O1-1 (+)
    常時
    1 Ω未満
    O1-2 (-) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    B24-14 (+) - ボデーアース
    常時
    10 kΩ以上

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順3フューエルセンダゲージASSY単体点検

■ 警 告 ■火気に十分注意する。

  1. フューエルセンダゲージASSYを取りはずす。(駆動方式FF)
  2. 作動点検(駆動方式FF)
    1. フロートがFレベル(上端位置) - Eレベル(下端位置)間でスムースに動くことを点検する。
      基準フロートがスムースに作動する
  1. 抵抗値点検(駆動方式FF)
    1. 下表に従って抵抗を測定する。
      抵抗値点検端子(端子記号)
      点検条件
      (フロート位置)
      基準値
      1 (+) - 2 (-)
      F(上端)
      2.0 to 4.0 Ω
      E(下端)
      119.0 to 121.0 Ω
      E(下端) - F(上端)
      スムースに抵抗値が変化する
      イラスト内指示文字 *a
      車両ワイヤハーネスコネクター前側
      (フューエルセンダゲージASSY)
  2. フューエルセンダゲージASSYを取りはずす。(駆動方式4WD)
  3. 作動点検(駆動方式4WD)
    1. フロートがFレベル(上端位置) - Eレベル(下端位置)間でスムースに動くことを点検する。
      基準フロートがスムースに作動する
  1. 抵抗値点検(駆動方式4WD)
    1. 下表に従って抵抗を測定する。
      抵抗値点検端子(端子記号)
      点検条件
      (フロート位置)
      基準値
      1 (+) - 2 (-)
      F(上端)
      2.0 to 4.0 Ω
      E(下端)
      119.0 to 121.0 Ω
      E(下端) - F(上端)
      スムースに抵抗値が変化する
      イラスト内指示文字 *a
      車両ワイヤハーネスコネクター前側
      (フューエルセンダゲージASSY)
  2. 点検結果をもとに飛び先へ進む。
    結果結果
    飛び先
    基準値は正常
    A
    基準値が異常(駆動方式FF)
    B
    基準値が異常(駆動方式4WD)
    C

B
フューエルセンダゲージASSY交換(駆動方式FF) (要領は  参照)

C
フューエルセンダゲージASSY交換(駆動方式4WD) (要領は  参照)
A
コンビネーションメータASSY交換 (要領は  参照)  
メーター&ゲージシステム    フューエルレシーバゲージ作動不良

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