SRSエアバッグシステム    ウォーニングランプ常灯 タント ムーヴ

ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス アトレーワゴン

エアバッグウォーニングランプは、コンビネーションメータASSYに内蔵されている。

SRSエアバッグシステムが正常時は、エアバッグウォーニングランプはIG ONにしてから約6秒間点灯し、自動的に消灯する。SRSエアバッグシステムに不具合(コネクタ等の接続不良も含む)がある場合、運転者に不具合を知らせるためにエアバッグウォーニングランプが点灯する。

エアバッグコンピュータASSYは電源電圧が低下したとき、内蔵されている昇圧回路(DC-DCコンバータ)により、電圧を正常にする機能を持っている。

エアバッグコンピュータASSYは電源電圧が低下すると、ダイアグコードが出力されていない状態でも、エアバッグウォーニングランプを点灯させ、電源電圧低下を知らせる。

電源電圧低下の場合、エアバッグコンピュータASSYには記録されず、電源電圧が正常に復帰するとエアバッグウォーニングランプは自動的に消灯する。

エアバッグウォーニングランプは、電源系統、コンビネーションメータASSYおよびエアバッグコンピュータASSYの不具合、またはコンビネーションメータASSY-エアバッグコンピュータASSY間ワイヤーハーネスに断線がある場合、常灯する。

回路図

C262026J01

点検手順

■ 注 意 ■

  1. IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)
  2. トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。

手順1電源電圧点検
  1. バッテリの電圧を測定する。
    電圧値11 to 14 V

NG
バッテリまたは充電系修理または交換
OK

手順2コネクタ点検
  1. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
    □ 参 考 □バッテリのマイナスターミナルを切り離す前に、IG OFFになっていることを確認する。
  2. エアバッグコンピュータASSYおよびコンビネーションメータASSYに接続されているコネクタの接続状態を点検する。
    基準コネクタが正しく接続されていること
  3. エアバッグコンピュータASSYおよびコンビネーションメータASSYに接続されているコネクタを切り離し、各コネクタの端子の状態を点検する。
    基準端子に変形または損傷がないこと

NG
ワイヤハーネス修理または交換
OK

手順3ワイヤハーネス点検(エアバッグコンピュータASSY-ボデーアース)
  1. バッテリのマイナスターミナルを接続し、IG ONにする。
  2. 電気システム(デフォッガー、ワイパー、ヘッドライト、ヒーターブロワなど)を作動させる。
  3. 下表に従って電圧を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B14-9(IG1) - ボデーアース
    IG ON
    8 to 16 V
  4. IG OFFにする。
  5. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
  6. 下表に従って抵抗を測定する。

    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B14-19(E1) - ボデーアース
    常時
    1 Ω未満
    イラスト内指示文字 *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (エアバッグコンピュータASSY接続コネクタ)

NG
ワイヤハーネス修理または交換
OK

手順4インストルメントパネル ワイヤ点検
  1. 下表に従って抵抗を測定する。
    C263675J01

    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B14-21(LA) - B24-33(A/B)
    常時
    1 Ω未満

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    コンビネーションメータASSY
    *2
    エアバッグコンピュータASSY
    *3
    インストルメントパネルワイヤ
    -
    -
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (エアバッグコンピュータASSY接続コネクタ)
    *b
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (コンビネーションメータASSY接続コネクタ)

NG
インストルメントパネル ワイヤ交換
OK

手順5エアバッグウォーニングランプ点検
  1. コンビネーションメータASSYにコネクタを接続する。
    C263676J01
  2. ワイヤハーネス(線径0.5mm)を使用して、コネクタBの21(LA)、19(E1)端子間を短絡する。
  3. バッテリのマイナスターミナルを接続し、IG ONにする。
  4. エアバッグウォーニングランプの状態を点検する。
    基準消灯する
  5. コネクタBの21(LA)、19(E1)端子間の短絡を解除する。

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    コンビネーションメータASSY
    *2
    エアバッグコンピュータASSY
    *3
    インストルメントパネルワイヤ
    -
    -
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (エアバッグコンピュータASSY接続コネクタ)
    *b
    ワイヤハーネス(線径0.5mm)
    V100135
    芯線部をねじる
    -
    -

NG
コンビネーションメータASSY交換 (要領は  参照)
OK
エアバッグ コンピュータASSY交換 (要領は  参照)  
SRSエアバッグシステム    ウォーニングランプ常灯

HOME

自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…

自動車修理事例