DTC B1622 B1623 サイドエアバッグセンサASSY RH通信途絶

RH初期化異常 ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス タント ムーヴ アトレーワゴン

サイドエアバッグセンサASSY RH回路は、エアバッグコンピュータASSYおよびサイドエアバッグセンサASSY RHで構成されている。

サイドエアバッグセンサASSY RHは衝撃を検知し、エアバッグの点火判定をするための信号をエアバッグコンピュータASSYに送信する。

サイドエアバッグセンサASSY RH回路に不具合が検出されたとき、エアバッグコンピュータASSYにダイアグコードB1622、B1623が記録される。

DTC No.DTC検出項目不具合箇所
B1622
B1623
エアバッグコンピュータASSY-サイドエアバッグセンサASSY RH間W/Hの端子間短絡、断線、アース短絡および+B短絡
サイドエアバッグセンサASSY RHの故障
エアバッグコンピュータASSYの故障
フロアワイヤ
サイドエアバッグセンサASSY RH
エアバッグコンピュータASSY

回路図

C246440J01

点検手順

■ 注 意 ■IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)

手順1コネクタ点検
  1. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
    □ 参 考 □バッテリのマイナスターミナルを切り離す前に、IG OFFになっていることを確認する。
  2. エアバッグコンピュータASSYおよびサイドエアバッグセンサASSY RHに接続されているコネクタの状態を点検する。
    基準コネクタが正しく接続されていること
  3. エアバッグコンピュータASSYおよびサイドエアバッグセンサASSY RHからコネクタを切り離し、各コネクタの端子の状態を点検する。
    基準端子に変形または損傷がないこと

NG
フロア ワイヤ交換
OK

手順2フロア ワイヤ点検(断線)
  1. ワイヤハーネス(線径0.5mm)を使用して、コネクタCの4(VUPR)、3(ESR)端子間を短絡する。
    ■ 注 意 ■コネクタを短絡する際、ワイヤハーネスを無理に差し込まない。
  2. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    M9-10(VUPR) - M9-8(ESR)
    常時
    1 Ω未満
  3. コネクタCの4(VUPR)、3(ESR)端子間の短絡を解除する。
    イラスト内指示文字 *1
    サイドエアバッグセンサASSY RH
    *2
    エアバッグコンピュータASSY
    *3
    フロアワイヤ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (エアバッグコンピュータASSY接続コネクタ)
    *b
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (サイドエアバッグセンサASSY RH接続コネクタ)
    *c
    ワイヤハーネス(線径0.5mm)
    V100135
    芯線部をねじる

NG
フロア ワイヤ交換
OK

手順3フロア ワイヤ点検(アース短絡)
  1. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    M9-10(VUPR) - ボデーアース
    常時
    1 MΩ以上
    M9-8(ESR) - ボデーアース
    常時
    1 MΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    サイドエアバッグセンサASSY RH
    *2
    エアバッグコンピュータASSY
    *3
    フロアワイヤ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (サイドエアバッグセンサASSY RH接続コネクタ)

NG
フロア ワイヤ交換
OK

手順4フロア ワイヤ点検(端子間短絡)
  1. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    M9-10(VUPR) - M9-8(ESR)
    常時
    1 MΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    サイドエアバッグセンサASSY RH
    *2
    エアバッグコンピュータASSY
    *3
    フロアワイヤ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (サイドエアバッグセンサASSY RH接続コネクタ)

NG
フロア ワイヤ交換
OK

手順5フロア ワイヤ点検(+B短絡)
  1. バッテリのマイナスターミナルを接続し、IG ONにする。
  2. 下表に従って電圧を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    M9-10(VUPR) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    M9-8(ESR) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    イラスト内指示文字 *1
    サイドエアバッグセンサASSY RH
    *2
    エアバッグコンピュータASSY
    *3
    フロアワイヤ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (サイドエアバッグセンサASSY RH接続コネクタ)

NG
フロア ワイヤ交換
OK

手順6ダイアグコード消去
  1. IG OFFにする。
  2. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
  3. エアバッグコンピュータASSYにコネクタを接続する。
  4. サイドエアバッグセンサASSY RHとサイドエアバッグセンサASSY LHを入れ替え、コネクタを接続して確実に取り付ける。
    ■ 注 意 ■
    1. 取り付ける際、サイドエアバッグセンサASSY RHおよびサイドエアバッグセンサASSY LHに落下させるなどの強い衝撃を与えない。
    2. センサ本体に落下させるなどの強い衝撃を与えた場合、新品に交換する。
  5. バッテリのマイナスターミナルを接続し、IG ONにして60秒間待機する。
  6. GTSを使用して、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
    イラスト内指示文字 *1
    サイドエアバッグセンサASSY LH
    *2
    エアバッグコンピュータASSY
次へ

手順7ダイアグコード点検
  1. IG OFFにする。
  2. IG ONにして60秒間待機する。
  3. GTSを使用して、ダイアグコードを点検する。(要領は参照)
    点検結果
    飛び先
    ダイアグコードB1622、B1623、B1627、B1628を出力しない
    A
    ダイアグコードB1622、1623を出力
    B
    ダイアグコードB1627、B1628を出力
    C
  4. IG OFFにする。
  5. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
  6. サイドエアバッグセンサASSY RHとサイドエアバッグセンサASSY LHを元に戻し、コネクタを接続して確実に取り付ける。

B
エアバッグ コンピュータASSY交換 (要領は  参照)

C
サイドエアバッグ センサASSY RH交換 (要領は  参照)
A
再現手法を実施 (要領は  参照)  
DTC   B1622   サイドエアバッグセンサASSY RH通信途絶

HOME

自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…

自動車修理事例