DTC   B1800   運転席エアバッグ点火回路(短絡) タント ムーヴ

ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス アトレーワゴン

運転席エアバッグ点火回路は、エアバッグコンピュータASSY、スパイラルケーブルSUB-ASSYおよびホーンボタンASSYで構成されている。作動条件が満たされたとき、ホーンボタンASSYが作動する。

運転席エアバッグ点火回路(D+、D-ライン)に短絡が検出されたとき、エアバッグコンピュータASSYにダイアグコードB1800が記録される。

DTC No.DTC検出項目不具合箇所
B1800エアバッグコンピュータASSY-ホーンボタンASSY間W/HのD+、D-ラインの短絡
スパイラルケーブルSUB-ASSYの故障
ホーンボタンASSYの故障
エアバッグコンピュータASSYの故障
インストルメントパネルワイヤ
スパイラルケーブルSUB-ASSY
ホーンボタンASSY
エアバッグコンピュータASSY

回路図

C239226J13

点検手順

■ 注 意 ■IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)
□ 参 考 □再現手法を実施する場合、GTSを使用してチェックモードを選択してから行う。(要領は参照)

手順1コネクタ点検
  1. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
    □ 参 考 □バッテリのマイナスターミナルを切り離す前に、IG OFFになっていることを確認する。
  2. エアバッグコンピュータASSY、ホーンボタンASSYおよびスパイラルケーブルSUB-ASSYに接続されているコネクタの接続状態を点検する。
    基準コネクタが正しく接続されていること
  3. エアバッグコンピュータASSY、ホーンボタンASSYおよびスパイラルケーブルSUB-ASSYに接続されているコネクタを切り離し、各コネクタの端子の状態を点検する。
    基準端子に変形または損傷がないこと
  4. インストルメントパネルワイヤおよびスパイラルケーブルSUB-ASSYのターミナルショート機構付きコネクタのショートスプリングプレートの状態を点検する。
    基準ショートスプリングプレートに変形または損傷がないこと
  5. スパイラルケーブルSUB-ASSYのホーンボタンASSY用コネクタに損傷がないか点検する。
    基準コネクタのロッキングボタンがはずれていないこと
    ロッキングボタンのツメ部に変形または損傷がないこと

NG
ワイヤハーネス交換
OK

手順2運転席エアバッグ点火回路点検
  1. コネクタCとDを接続する。
    C262029J01
  2. コネクタBのターミナルショート機構(D+、D-)を解除する。(要領は参照)
  3. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    z4-1(D+) - z4-2(D-)
    常時
    1 MΩ以上

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
    -
    -
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (ホーンボタンASSY接続コネクタ)
    -
    -
    V100135
    ターミナルショート機構解除
    -
    -

NG
手順 7 へ
OK

手順3ダイアグコード消去
  1. コネクタBのターミナルショート機構(D+、D-)の解除状態を戻し、エアバッグコンピュータASSYにコネクタを接続する。
  2. バッテリのマイナスターミナルを接続し、IG ONにして60秒間待機する。
  3. GTSを使用して、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
次へ

手順4ダイアグコード点検
  1. IG OFFにする。
  2. IG ONにして60秒間待機する。
  3. GTSを使用して、ダイアグコードを点検する。(要領は参照)
    基準ダイアグコードB1800が出力されないこと

NG
エアバッグ コンピュータASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順5ダイアグコード消去
  1. IG OFFにする。
  2. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
  3. ホーンボタンASSYにコネクタを接続する。
  4. バッテリのマイナスターミナルを接続し、IG ONにして60秒間待機する。
  5. GTSを使用して、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
次へ

手順6ダイアグコード点検
  1. IG OFFにする。
  2. IG ONにして60秒間待機する。
  3. GTSを使用して、ダイアグコードを点検する。(要領は参照)
    基準ダイアグコードB1800が出力されないこと

NG
ホーン ボタンASSY交換 (要領は  参照)
OK
再現手法を実施 (要領は  参照)  

手順7インストルメントパネル ワイヤ点検
  1. コネクタCとDを切り離す。
    C262032J01
    □ 参 考 □このときコネクタBのターミナルショート機構は解除状態になっている。
  2. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B15-1(D+) - B15-2(D-)
    常時
    1 MΩ以上
  3. コネクタBのターミナルショート機構(D+、D-)の解除状態を戻す。

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
    *4
    インストルメントパネルワイヤ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (スパイラルケーブルSUB-ASSY接続コネクタ)
    -
    -
    V100135
    ターミナルショート機構解除
    -
    -

NG
インストルメントパネル ワイヤ交換
OK

手順8スパイラル ケーブルSUB-ASSY点検
  1. コネクタDのターミナルショート機構(D+、D-)を解除する。(要領は参照)
    C262033J01
  2. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    z4-1(D+) - z4-2(D-)
    常時
    1 MΩ以上
  3. コネクタDのターミナルショート機構(D+、D-)の解除状態を戻す。

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
    *4
    インストルメントパネルワイヤ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (ホーンボタンASSY接続コネクタ)
    -
    -
    V100135
    ターミナルショート機構解除
    -
    -

NG
スパイラル ケーブルSUB-ASSY交換 (要領は  参照)
OK
再現手法を実施 (要領は  参照)  
DTC   B1800   運転席エアバッグ点火回路(短絡)

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