DTC   B1802   運転席エアバッグ点火回路(アース短絡) タント ムーヴ

ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス アトレーワゴン

運転席エアバッグ点火回路は、エアバッグコンピュータASSY、スパイラルケーブルSUB-ASSYおよびホーンボタンASSYで構成されている。作動条件が満たされたとき、ホーンボタンASSYが作動する。

運転席エアバッグ点火回路(D+、D-ライン)にアース短絡が検出されたとき、エアバッグコンピュータASSYにダイアグコードB1802が記録される。

DTC No.DTC検出項目不具合箇所
B1802エアバッグコンピュータASSY-ホーンボタンASSY間W/HのD+、D-ラインのアース短絡
スパイラルケーブルSUB-ASSYの故障
ホーンボタンASSYの故障
エアバッグコンピュータASSYの故障
インストルメントパネルワイヤ
スパイラルケーブルSUB-ASSY
ホーンボタンASSY
エアバッグコンピュータASSY

回路図

C239226J13

点検手順

■ 注 意 ■IG OFF後、バッテリターミナルを切り離す前に待ち時間が発生する場合がある。このため作業前にバッテリ端子切り離し時の注意事項を確認する。(要領は参照)
□ 参 考 □再現手法を実施する場合、GTSを使用してチェックモードを選択してから行う。(要領は参照)

手順1コネクタ点検
  1. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
    □ 参 考 □バッテリのマイナスターミナルを切り離す前に、IG OFFになっていることを確認する。
  2. エアバッグコンピュータASSY、ホーンボタンASSYおよびスパイラルケーブルSUB-ASSYに接続されているコネクタの接続状態を点検する。
    基準コネクタが正しく接続されていること
  3. エアバッグコンピュータASSY、ホーンボタンASSYおよびスパイラルケーブルSUB-ASSYに接続されているコネクタを切り離し、各コネクタの端子の状態を点検する。
    基準端子に変形または損傷がないこと
  4. インストルメントパネルワイヤおよびスパイラルケーブルSUB-ASSYのターミナルショート機構付きコネクタのショートスプリングプレートの状態を点検する。
    基準ショートスプリングプレートに変形または損傷がないこと

NG
ワイヤハーネス交換
OK

手順2運転席エアバッグ点火回路点検
  1. コネクタCとDを接続する。
    C262034J01
  2. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    z4-1(D+) - ボデーアース
    常時
    1 MΩ以上
    z4-2(D-) - ボデーアース
    常時
    1 MΩ以上

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
    -
    -
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (ホーンボタンASSY接続コネクタ)
    -
    -

NG
手順 7 へ
OK

手順3ダイアグコード消去
  1. エアバッグコンピュータASSYにコネクタを接続する。
    C262035J01
  2. ワイヤハーネス(線径0.5mm)を使用して、コネクタEのD+、D-端子間を短絡する。
    ■ 注 意 ■コネクタを短絡する際、ワイヤハーネスを無理に差し込まない。
  3. バッテリのマイナスターミナルを接続し、IG ONにして60秒間待機する。
  4. GTSを使用して、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
    -
    -
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (ホーンボタンASSY接続コネクタ)
    *b
    ワイヤハーネス(線径0.5mm)
    V100135
    芯線部をねじる
    -
    -
次へ

手順4ダイアグコード点検
  1. IG OFFにする。
  2. IG ONにして60秒間待機する。
  3. GTSを使用して、ダイアグコードを点検する。(要領は参照)
    基準ダイアグコードB1802が出力されないこと
  4. IG OFFにする。
  5. バッテリのマイナスターミナルを切り離し、90秒間待機する。
  6. コネクタEのD+、D-端子間の短絡を解除する。

NG
エアバッグ コンピュータASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順5ダイアグコード消去
  1. ホーンボタンASSYにコネクタを接続する。
  2. バッテリのマイナスターミナルを接続し、IG ONにして60秒間待機する。
  3. GTSを使用して、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
次へ

手順6ダイアグコード点検
  1. IG OFFにする。
  2. IG ONにして60秒間待機する。
  3. GTSを使用して、ダイアグコードを点検する。(要領は参照)
    基準ダイアグコードB1802が出力されないこと

NG
ホーン ボタンASSY交換 (要領は  参照)
OK
再現手法を実施 (要領は  参照)  

手順7インストルメントパネル ワイヤ点検
  1. コネクタCとDを切り離す。
    C262036J01
  2. 下表に従って抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B15-1(D+) - ボデーアース
    常時
    1 MΩ以上
    B15-2(D-) - ボデーアース
    常時
    1 MΩ以上

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
    *4
    インストルメントパネルワイヤ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (スパイラルケーブルSUB-ASSY接続コネクタ)
    -
    -

NG
インストルメントパネル ワイヤ交換
OK

手順8スパイラル ケーブルSUB-ASSY点検
  1. 下表に従って抵抗を測定する。
    C262037J01
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    z4-1(D+) - ボデーアース
    常時
    1 MΩ以上
    z4-2(D-) - ボデーアース
    常時
    1 MΩ以上

    イラスト内指示文字 *A
    SRSサイドエアバッグなし
    *B
    SRSサイドエアバッグあり
    *1
    ホーンボタンASSY
    *2
    スパイラルケーブルSUB-ASSY
    *3
    エアバッグコンピュータASSY
    *4
    インストルメントパネルワイヤ
    *a
    車両ワイヤハーネスコネクタ前側
    (ホーンボタンASSY接続コネクタ)
    -
    -

NG
スパイラル ケーブルSUB-ASSY交換 (要領は  参照)
OK
再現手法を実施 (要領は  参照)  
DTC   B1802   運転席エアバッグ点火回路(アース短絡)

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