DTC 13 Frエバ後センサー故障 タント ムーヴ アトレーワゴン
ダイハツ ハイゼットトラック ミライ一ス
クーラサーミスタNO.1はエアコンディショナユニットのエバポレータ部に取り付けられており、エバポレータ通過後の冷気温度を検知し、ヒータ&エアコンディショナの“AUTO”制御に使用されている。クーラサーミスタNO.1の抵抗値は、エバポレータ通過後の冷気温度によって変化し、冷気温度が低下すると抵抗値は大きくなり、逆に冷気温度が上昇すると抵抗値は小さくなる。フューエルインジェクションコンピュータはクーラサーミスタNO.1に電圧(5 V)を出力し、クーラサーミスタNO.1の抵抗値の変化に伴う電圧の変化を読み取っている。フューエルインジェクションコンピュータは、ヒータコントロールASSY(エアコンECU)に、CAN通信にてエバ後温度信号を送信している。
DTC No. | 検出条件 診断条件 異常状態 異常期間 | 点検部位 |
---|---|---|
B1413/13 | なし クーラサーミスタNO.1回路のオープン(断線)またはショート(短絡) なし(現在故障のみ) | クーラサーミスタNO.1 ワイヤハーネスおよびコネクター(フューエルインジェクションコンピュータ - クーラサーミスタNO.1) ヒータコントロールASSY(エアコンECU) フューエルインジェクションコンピュータ CAN通信システム |
回路図
点検手順
手順1 | GTSデータ読み取り |
- GTSを使用して、画面表示に従って“データモニタ”画面を表示させ、コンピュータデータを点検する。
[GTS画面:パワートレイン → エンジン → データモニタ] 項目名
項目説明/表示範囲
標準値
備考
A/Cエバ温センサ
クーラサーミスタNO.1雰囲気温度を表示
表示範囲:0 to 1023.98°C
クーラサーミスタNO.1雰囲気温度を表示
クーラサーミスタNO.1系統異常
結果データモニタの値がクーラサーミスタNO.1雰囲気温度とほぼ同じであること
NG | 手順 2 へ |
OK | |
フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は 参照) |
手順2 | クーラ サーミスタ NO.1単体点検 |
- クーラサーミスタNO.1のコネクターB32を切り離す。
- 下表に従って抵抗を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
[雰囲気温度]
基準値
1 - 2
10°C
3.00 to 3.73 kΩ
15°C
2.45 to 2.88 kΩ
20°C
1.95 to 2.30 kΩ
25°C
1.60 to 1.80 kΩ
30°C
1.28 to 1.47 kΩ
35°C
1.00 to 1.22 kΩ
40°C
0.80 to 1.00 kΩ
45°C
0.65 to 0.85 kΩ
50°C
0.50 to 0.70 kΩ
55°C
0.44 to 0.60 kΩ
60°C
0.36 to 0.50 kΩ
□ 参 考 □- 温度センサ部に触れると体温が影響して正しい判断ができないため、センサの点検時はコネクター側を持って行う。
- センサを雰囲気温度になじませてから点検を行う。
コネクター非接続状態
(クーラサーミスタNO.1)
*b
温度センサ部
*c
抵抗値(kΩ)
*d
温度(°C)
NG | クーラ サーミスタ NO.1交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスまたはコネクター点検(フューエルインジェクションコンピュータ - クーラサーミスタNO.1) |
- フューエルインジェクションコンピュータのコネクターB12を切り離す。
- 下表に従って抵抗を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
B32-1 - B12-23(ACEV)
常時
1 Ω未満
B32-2 - B12-31(E21)
常時
1 Ω未満
B32-1 - ボデーアース
常時
10 kΩ以上
B32-2 - ボデーアース
常時
10 kΩ以上
NG | ワイヤハーネスおよびコネクター修理または交換 |
OK | |
手順4 | ヒータコントロールASSY(エアコンECU)交換 |
次へ | |
手順5 | ダイアグコード確認 |
NG | フューエルインジェクション コンピュータ交換 (要領は 参照) |
OK | |
終了(ヒータコントロールASSY(エアコンECU)不良) |
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