エンジン制御系統 アルトワークス ワゴンR ラパン ジムニー

スズキ スイフトスポーツ スペースカスタム ミライ一ス ハスラー エブリィ

燃料噴射制御 フューエルインジェクタから噴射される燃料の噴射時期及び噴射時間(量)を制御して、
最適な時期に最適な量の燃料を噴射する 燃料噴射時期及び燃料噴射時間は、エンジン
始動時に実行される始動時噴射制御、通常運転時に実行される始動後噴射制御により決
定される また、運転状態等に応じてフューエルカット制御を行う
フューエルカット制御
高回転カット
エンジンの過回転を防止する為、下記条件でフューエルカットを行う
・ 走行時:エンジン回転速度が 7,003rpm 以上
・ 停車時:エンジン回転速度が 7,003rpm 以上又は暖機後、3,188rpm 以上が 20 秒連続
減速時カット
スロットル開度が規定値以下、車速が規定値以上、エンジン回転速度が規定値以上、
冷却水温度が規定値以上の時、HC抑制及び燃費向上を図る為フューエルカットを行

高車速カット
エンジン回転速度が4,500rpm以上かつ車速が137km/h以上でフューエルカットを行う
高過給圧カット
吸気管圧力が異常に上昇し、195kPa以上の状態が一定時間継続した場合エンジン保護
の為フューエルカットを行う
CVT要求エンジン回転速度制限カット
CVTコントローラがエンジン回転速度制限を必要と判断した場合、ECMにエンジン回
転速度制限要求が入力される この時フューエルカットを行い、エンジン回転速度を
制限する
始動時カット
アクセルペダルを規定値まで踏み込んだ状態でエンジンの始動を行った場合、フュー
エルカットを行う
始動時低燃圧カット
高圧側フューエルラインの燃圧が規定値以下の状態でエンジン始動を行った場合、
フューエルカットを行う
始動不可制御
ECMは、車速、イグニッションSWの状態及びBCMからシリアル通信にて送信される
キーレススタート情報を基に燃料噴射を停止する なお、キーレススタート情報の詳
細は、新型車解説書 40-66K00 SEC10を参照すること
点火時期制御 運転状態に応じて、スパークプラグの点火を最適な時期に制御する 点火時期は、エン
ジン始動時に実行される始動時点火制御モード、通常運転時に実行される通常時点火制
御モード、点火時期確認モードにより決定される なお、通電時間はエンジン回転速度
及びバッテリ電圧により決定される
点火時期確認モード
Suzuki SDTのアクティブテスト「イニシャル点火時期固定」により、イニシャル点火
時期をBTDC5°に固定する

電子スロットル
制御
アクセルセンサからの情報及びエンジンの状態に応じ目標スロットルバルブ開度を算出
し、目標に近づくようスロットルモータを駆動することにより、スロットルバルブ開度
を制御する なお、車両状態に応じて下記の制御を行う
始動時制御
エンジン始動時の冷却水温に応じてスロットルバルブ開度が定められており、始動時
にスロットルバルブを開け吸入空気量を増加させることにより、始動性の向上を図
る なお、冷却水温が低い程スロットルバルブを多く開けて始動性を向上させてい

ISC制御
冷却水温、エアコンSW等の各状態に応じた吸入空気量を演算し、スロットルバルブ
開度を制御することにより、アイドル回転速度を安定させる
通常時制御
冷却水温、シフトポジション、エアコンSWの各状態により基本開度が定められてお
り、それに各種補正を加え運転状態に応じたスロットルバルブ開度を決定する
減速時制御
減速時にスロットルバルブを一定量開き、吸入空気量を増加させることでエンジン回
転速度の落ち込みを防止する
最高速制限制御
エンジン回転速度が4,250rpm以上かつ車速が133km/h以上でスロットルバルブ開度を制
限し車速を抑制する
フェイルセーフ制御
異常を検出した場合にはスロットルモータリレーをOFFし、スロットルバルブ開度を
デフォルト開度に固定、又はスロットルバルブ可動上限をデフォルト開度相当に制限
することで最低限の走行を可能とする
燃圧制御 高圧ポンプ駆動用カム位置、フューエルインジェクタ噴射量等の運転状態に応じて高圧
ポンプソレノイドをON/OFF制御し、高圧側フューエルラインの燃圧を制御(3~
10MPa)する (制御条件は1-4参照)又、燃圧センサ故障時には燃圧制御を停止し、燃
圧を380kPaに固定するフェールセーフ制御を行う なお、このときの燃圧は低圧側
フューエルラインの燃圧である
インジェクタドラ
イバリレー制御
イグニッションSWのON、OFFに応じてインジェクタドライバリレーを制御し、イン
ジェクタドライバを起動又は停止させる
ラジエータファン
リレー制御
A/C SW、冷却水温、冷媒圧力、車速の状態に応じて、ラジエータファンリレー No.1、
No.2、No.3を制御し、ラジエータファンをHi駆動、Lo駆動、停止させる (駆動条件は1-
20参照)
メインリレー制御 イグニッションSWのON、OFFに応じてメインリレーを制御し、EPIシステムを起動又は
停止させる また、イグニッションSW OFF後、EPIシステム停止までの一定時間に電源
供給を行うセルフシャットオフ機能及びバッテリ端子を逆に接続した場合、ECM内部回
路により電流逆流を防止するバッテリ逆接保護機能を設けている
フューエルポンプ
リレー制御
フューエルポンプリレーを制御して、フューエルポンプを駆動又は停止させる
フューエルポンプリレー ON条件:・イグニッションSW ON後一定時間
                ・クランク角センサ信号入力中
A/Fセンサヒータ
制御
A/Fセンサの活性を早める又は維持するためにA/Fセンサヒータをデューティ制御す

リヤO2センサヒー
タ制御
リヤO2センサの活性を早める又は維持するためにリヤO2センサヒータをデューティ制御
する
キャニスタパージ
VSV制御
運転状態に応じて、キャニスタパージVSVをON/OFF制御し、キャニスタに吸着した燃
料蒸発ガスをインテークマニホールド内に導入して混合気と共に吸引、燃焼させること
により燃料蒸発ガスの大気開放を抑止する
EGR制御 エンジン負荷及びエンジン回転速度等に応じてEGRバルブ開度を最適に制御することで
NOx及びポンピングロスの低減を図る なお、エンジン
始動時はEGRバルブを全閉駆動
させるイニシャライズ制御を行う

A/C制御 A/C SW、冷媒圧センサ、ブレーキブースタSW等の状態と車両の運転状態に応じて、A
/CコンプレッサリレーをON/OFF制御する
(詳細は新型車解説書40-66K00 SEC 7参照)
WGV-VSV制御 エンジン回転速度及び吸気管圧力により基本デューティが定められており、それに冷却
水温、スロットル開度等による補正を加えWGV-VSVを制御することで、ウエストゲー
トバルブを開閉し、過給圧を最適に制御する
(詳細は新型車解説書40-66K00 SEC 1参照)
ジェネレータ発電
制御
ECMは、水温センサ、スロットルセンサ、吸気温センサ、車速センサ、電流センサの信
号及びジェネレータフィールドコイルの稼動状態により、ジェネレータの発電電圧を制
御し燃費の向上を図っている なお、発電制御採用により、ジェネレータレギュレータ
の電気負荷徐励機能をECMで行うものとした (詳細は新型車解説書40-66K00 SEC 1参
照)
シリアル通信機能 シフトポジション情報、シリアル通信異常情報、燃費情報、水温情報、冷媒圧情報、コ
ンプレッサ駆動情報をシリアル通信によりオートA/Cコントローラ及びBCMに出力す
る また、キーレススタート情報をBCMより入力する
CAN通信機能 CVTコントローラとCAN通信を行い、情報の伝達を行う (詳細はSEC 10参照)

燃料噴射制御

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