DTC P0010/39 VVT OCV系統 アルファード ノア アクア シエンタ
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このVVTシステムは、各走行条件に対する最適なバルブタイミングを供給するために、インテークカムシャフトを制御する。この制御は、吸入空気量、スロットルポジション、エンジン冷却水温などの条件をもとに行う。エンジンコントロールコンピュータはそれら各センサからの信号にもとづき、カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYを調整し、その結果としてカムシャフトの相対的位置は最適なものとなりエンジンのトルクおよび燃費が向上し排気ガス中の有害物質も減少する。またエンジンコントロールコンピュータはカムポジションセンサ(クランクポジションセンサNO.1)からの信号を使って実際のバルブタイミングを検出し、フィードバック制御を行い理想とするバルブタイミングを達成している。
DTCNo. SAE/TCCS | DTC検出条件 1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他 | 点検部位 |
---|---|---|
P0010/39 | IG ON オイルコントロールバルブ回路の断線または短絡 1秒以上 1トリップ | カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY ワイヤハーネスまたはコネクター エンジンコントロールコンピュータ |
回路図
点検手順
□ 参 考 □SST(TaSCAN)を用いてフリーズデータを読み取る。フリーズデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
手順1 | TaSCANアクティブテスト実施(VVT制御) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- SST(TaSCAN)の画面表示に従い、[アクティブテスト]-[VVT制御]を選択する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → アクティブテスト] 項目
内容
制約条件
VVT制御
ストイキ状態時デューティー比0%(未実施) ←→ 100%(実施)
エンジン始動後、アクセルペダル踏まず - エンジンアイドル回転状態にして、[未実施/実施]を実行する。
基準アクティブテスト(オイルコントロールバルブの状態)
エンジンの状態
未実施(作動しない)
通常のアイドル回転数
実施(作動する)
エンスト、ラフアイドルになる
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
B | 常時発生しない問題の点検 (要領は 参照) |
A | |
手順2 | カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY単体点検 |
SST09082-00030
09083-00170
- カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYを取りはずす。(要領は参照)
- 抵抗点検
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
カムシャフト タイミングオイル コントロールバルブASSY
点検条件
基準値
1(+) - 2(-)
約20°C
6.9 to 7.9Ω
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。
- 作動点検
- 1(+) - 2(-)間にバッテリー電圧をかけ、スプールバルブが作動することを確認する。
基準作動する
■ 注 意 ■スプールバルブの固着がないことを確認する。□ 参 考 □スラッジなど異物のかみ込みによるスプールバルブの戻り不良は、進角側へ微妙な圧力リークとなり、ダイアグコードが検出される原因となる場合がある。
- 1(+) - 2(-)間にバッテリー電圧をかけ、スプールバルブが作動することを確認する。
NG | カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
- カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSYのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値(断線点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - カムシャフト タイミングオイル コントロールバルブASSY車両側コネクター
点検条件
基準値
A36(OC1+) - 1(+)
常時
1Ω未満
A59(OC1-) - 2(-)
常時
1Ω未満
抵抗値(短絡点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクターおよびカムシャフト タイミングオイルコントロールバルブASSY車両側コネクター - 他の端子間およびボデーアース間
点検条件
基準値
A36(OC1+)および1(+) - 他の端子間およびボデーアース間
常時
10kΩ以上
A59(OC1-)および2(-) - 他の端子間およびボデーアース間
常時
10kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(カムシャフト タイミングオイルコントロールバルブASSY接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
*3
コネクターA
-
-
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(エンジンコントロールコンピュータ - カムシャフトタイミングオイルコントロールバルブASSY) |
OK | |
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
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