DTC P0107/31 圧力センサ系統(Low) DTC P0108/31 圧力センサ

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E.F.I.バキュームセンサASSYは、内蔵センサによりインテークマニホールド圧を電圧として検出する。そのときにエンジンコントロールコンピュータは基本的な噴射時間と点火時期をこの電圧をもとに決定する。E.F.I.バキュームセンサASSYは、大気圧を基準値として検出せず、絶対圧力でインテークマニホルド内圧力を感知するので、高緯度または他の要因からの空気圧の変化に影響されない。これによって、どんな状況下でも一定の基準に空燃比を制御する。

DTC No.
SAE/TCCS
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
点検部位
P0107/31エンジン始動後2秒以上
E.F.I.バキュームセンサASSY回路内の断線または短絡 (LOW インプット)
0.5秒以上
1トリップ
E.F.I.バキュームセンサASSY
ワイヤハーネスおよびコネクタ
エンジンコントロールコンピュータ
P0108/31エンジン始動後2秒以上
E.F.I.バキュームセンサASSY回路内の断線または短絡 (HIGH インプット)
0.5秒以上
1トリップ
E.F.I.バキュームセンサASSY
ワイヤハーネスおよびコネクタ
エンジンコントロールコンピュータ

□ 参 考 □DTC P0107/31 または P0108/31出力を確認後、TaSCANを使用してデータモニター画面よりインテークマニホールド圧を読み取る。

インテークマニホルド圧不具合内容
約 0 kPaPIM回路とアース系統の短絡
EPIM回路とPIM回路の短絡
130 kPa以上VC回路とPIM回路の短絡
PIM回路断線
E2回路断線

回路図

A217992J01

点検手順

□ 参 考 □SST(TaSCAN)を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録してあり、それらの情報がトラブルシュートする際に役立つ。

手順1TaSCANデータ読み取り(インテークマニホールド圧)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにして、エンジン停止状態でSST(TaSCAN)に表示されるインテークマニホールド内の圧力を読み取る。
    結果大気圧とほぼ同じ

NG
手順 2 へ
OK
常時発生しない問題の点検 (要領は  参照)  

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(E.F.I.バキュームセンサASSY電源電圧点検)

SST09082-00030  
09083-00170  
□ 参 考 □ワイヤーハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は、

参照。

  1. E.F.I.バキュームセンサASSYのコネクターを切り離す。
  2. IG ONにする。
  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の電圧値を測定する。
    電圧値点検端子
    E.F.I.バキュームセンサASSY
    点検条件
    基準値
    3(VC) - 2(E2)
    IG ON
    4.5 to 5.5 V
    1(PIM) - 2(E2)
    IG ON
    4.0 to 5.0 V
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (E.F.I.バキュームセンサASSY接続コネクター)
    結果結果
    飛び先
    異常
    A
    正常
    B
    □ 参 考 □
    1. 測定結果が約0Vだった場合、VC回路またはE2回路の断線が考えられる。
    2. センサコネクターを切り離した場合、1(PIM)←→2(E2)間の電圧は基本的にVC電圧張り付きとなるが、内部回路の影響を受け、若干降下した電位となる。

B
手順 4 へ
A

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(E.F.I.バキュームセンサASSY - エンジンコントロールコンピュータ)

SST09082-00030  
09083-00170  
□ 参 考 □ワイヤーハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は、

参照。

  1. E.F.I.バキュームセンサASSYのコネクターおよびエンジンコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
A216384J01
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)

    抵抗値(断線点検)
    点検端子
    エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - E.F.I.バキュームセンサASSY車両側コネクター
    点検条件
    基準値
    A69(PIM) - 1(PIM)
    常時
    1 Ω未満
    A71(EPIM) - 2(E2)
    常時
    1 Ω未満
    A72(VCPM) - 3(VC)
    常時
    1 Ω未満

    抵抗値(短絡点検)
    点検端子
    エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクターおよびE.F.I.バキュームセンサASSY車両側コネクター - 他の端子間およびボデーアース
    点検条件
    基準値
    A69(PIM)および1(PIM) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    A71(EPIM)および2(E2) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上
    A72(VCPM)および3(VC) - 他の端子間およびボデーアース
    常時
    10 kΩ以上

    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (E.F.I.バキュームセンサASSY接続コネクター)
    *2
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
    *3
    コネクターA
    -
    -

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(E.F.I.バキュームセンサASSY - エンジンコントロールコンピュータ)
OK
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は  参照)  

手順4E.F.I. バキューム センサASSY交換

□ 参 考 □E.F.I. バキューム センサASSY交換する。(要領は

参照)

次へ

手順5ダイアグコード消去

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
次へ

手順6ダイアグコード読み取り

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. 走行テストを実施する。
  4. SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)
    結果結果
    飛び先
    P0107/31、P0108/31が出力される
    A
    P0107/31、P0108/31が出力されない
    B
    □ 参 考 □SST(TaSCAN)の[ダイアグ判定結果確認]機能を使用して、ダイアグコード判定の確認ができる。(要領は参照)

B
完了
A
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は  参照)  
DTC P0107/31 圧力センサ系統(Low) DTC P0108/31 圧力センサ系統(High) トヨタ

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