DTC P0171/25 リーン異常 (Bank1) DTC P0172/26 リッチ異常
(Bank1) アルファード ノア アクア シエンタ ヴェルファイア ヴォクシー トヨタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー
触媒上流クウネンヒセンサによる燃料補正量が一定値を超えたときに検出する。
空燃比補正には、通常運転時空燃比補正(以下F/B補正と記す)と運転状態記憶空燃比補正(以下F/B学習と記す)の2種類がある。
F/B補正とは、理論空燃比状態を維持するために用いられる燃料補正で、エンジンコントロールコンピュータが、クウネンヒセンサからの信号を、現在の空燃比状態が理論空燃比に比べて濃い(以下リッチと記す)状態か、薄い(以下リーンと記す)状態かを信号として受けとることにより、リッチの場合には噴射量を減少、リーンの場合には噴射量を増加している。
F/B学習とは、F/B補正が一定時間行われた場合、個々のエンジン差(経年変化や使用環境の変化等により引き起こされる)に合わせて変化し、F/B補正をゼロ付近に近付けるための制御である。
燃料補正量(F/B補正値とF/B学習値の合計)が一定値を超えてリーンまたはリッチになる条件が、2トリップ連続した場合、エンジンコントロールコンピュータがチェックエンジンウォーニングランプを点灯させる。
またガス欠をおこしたときは燃料補正量が+35%以上となり、(2トリップ)連続した場合はリーン異常、P0171/25が出力する場合がある。
DTC No. SAE/TCCS | DTC検出条件 1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他 | 点検部位 |
---|---|---|
P0171/25 | エンジン暖機後、空燃比F/B正常実施中 燃料補正量が極端に増量側に補正(約+35%以上) 90秒以上 2トリップ | インテークシステム系統 フューエルポンプ フューエルライン フューエルインジェクタASSY ワイヤハーネスまたはコネクター クウネンヒセンサ インテークエアフローメータSUB-ASSY E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ EGRバルブASSY 排気系統ガス漏れ エミッションコントロールシステム系統 イグニッションシステム系統 エンジンコントロールコンピュータ |
P0172/26 | エンジン暖機後、空燃比F/B正常実施中 燃料補正量が極端に減量側に補正(約-35%以下) 90秒以上 2トリップ | インテークシステム系統 フューエルポンプ フューエルライン フューエルインジェクタASSY ワイヤハーネスまたはコネクター クウネンヒセンサ インテークエアフローメータSUB-ASSY E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ EGRバルブASSY 排気系統ガス漏れ エミッションコントロールシステム系統 イグニッションシステム系統 エンジンコントロールコンピュータ |
- 燃料補正量(F/B補正値とF/B学習値の合計)の変化パターンの確認
- アイドルおよびレーシング(約2500 r/min)またはチェックエンジンウォーニングランプ点灯が走行中の場合は、フリーズフレームデータのエンジン負荷を走行等で再現させ、SST(TaSCAN)を使用して燃料補正量(F/B補正値とF/B学習値の合計)のデータを確認し、不具合解析を行う。
SST09991-70201
結果
結果
点検箇所
Aパターン(エア吸い込み)- エア吸い込みは、アイドル時の燃料補正量が大きくレーシングすると減少する。これは、レーシングすると必要とする吸入空気量が増加し、エア吸い込み不具合の割合が相対的に減少するためである
Bパターン(インテークエアフローメータSUB-ASSY不具合またはフューエルインジェクタASSYつまり)- アイドル、レーシングとも燃料補正量が非常に大きい、インテークエアフローメータSUB-ASSY不具合およびフューエルインジェクタASSYつまりはよく似た傾向にある。
- インテークエアフローメータSUB-ASSY
- フューエルインジェクタASSY
- アイドル時に比べレーシングした時、燃料補正量が大幅に増加する。
- BパターンのインテークエアフローメータSUB-ASSY不具合とは特性のずれ方が異なるため発生する。
- 変化パターンのデータ確認後、異常発生状態の車両不具合現象を確認する場合は、手順4と5の方法で行う。
点検手順
- SST(TaSCAN)を使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータとして、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
- 不具合箇所を修理または交換後はSST(TaSCAN) を使用して、[ECUデータモニター]-[F/B補正値バンク1]·[F/B学習値バンク1]が正常か点検する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準値
[F/B補正値バンク1]と[F/B学習値バンク1]の合計
不具合発生時の車両状態(アイドリング、走行テスト等)
±20 %以内 - EGRバルブASSYの固着により、このダイアグコードが出力する可能性がある。
手順1 | 問診 |
□ 参 考 □問診表は
参照。
次へ | |
手順2 | ダイアグコード読み取り |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従ってシステム診断メニュー[モード移行(ノーマル)]画面を表示させ、チェックモードを選択する。(要領は参照)
- 走行テストを実施する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)
■ 注 意 ■センサ系統の断線、短絡によるダイアグコードが出力される場合は、関連するトラブルシュートを行う。
結果
結果
飛び先
P0171/25、P0172/26のいずれかが出力される
A
P0171/25、P0172/26以外にも、ダイアグコードが出力される
B
□ 参 考 □ダイアグコードP0171/25またはP0172/26以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。
B | 関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照) |
A | |
手順3 | TaSCANアクティブテスト実施(燃料噴射量) |
SST09991-70201
□ 参 考 □
- SST(TaSCAN)の[アクティブテスト] - [燃料噴射量]を増減させると、クウネンヒセンサ出力が変化する。(リーン異常の場合は増量側へ、リッチ異常の場合は減量側へ噴射量を変化させていく)
- リーン異常の場合はレーシング時、一時的にリッチ状態になる。
- SST(TaSCAN)の[ECUデータモニター] - [F/B実施状態]が“実施中1”であれば、クウネンヒセンサは正常と判断されている。
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75℃以上)
- アクセルペダルを60%以上踏み込みながら、エンジン回転数を2500 r/minで約3分間保持して、各センサを暖機する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[アクティブテスト] - [燃料噴射量]を選択する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → アクティブテスト] 項目名
内容
制約条件
燃料噴射量
燃料噴射量の増減 テスト開始時の噴射量を0として、-12.5 to +24.8%の範囲で増減が可能
3000 r/min以上または高温高負荷時はテスト中止 - アクティブテスト実行中の[ECUデータモニター] - [A/Fセンサ電圧B1S1]·[O2センサ電圧 B1S2]を点検する。
■ 注 意 ■- クウネンヒセンサの出力電圧には数秒の遅れがあり、オキシジエンセンサの出力電圧には最大約20秒の遅れがある。
- センサが冷えてしまうので、センサ暖機作業に引き続いて電圧を測定する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準値
空燃比状態
A/Fセンサ電圧 B1S1
アクティブテスト
+24.8%
3.1 V未満
リッチ
アクティブテスト
-12.5%
3.4 V以上
リーン
O2センサ電圧 B1S2
アクティブテスト
+24.8%
0.55 V以上
リッチ
アクティブテスト
-12.5%
0.4 V未満
リーン
結果
A/Fセンサ B1S1 | O2センサ B1S2 | 点検条件 | 結果 | 飛び先 |
---|---|---|---|---|
リーン → リッチ | リーン → リッチ | アクティブテスト -12.5 → +24.8% | 正常 | A |
リーン | リーン | リーン異常 | A | |
リッチ | リッチ | リッチ異常 | A | |
リーン | リーン → リッチ | クウネンヒセンサ異常 | B | |
リッチ | リーン → リッチ | クウネンヒセンサ異常 | B |
A | |
手順4 | フリーズフレームデータ確認 |
SST09991-70201
■ 注 意 ■ダイアグコードを消去すると、フリーズフレームデータも同時に消去されるため、必ず記録しておく。
- 問診表およびフリーズフレームデータを確認し、車両の異常発生時状況を把握する。
□ 参 考 □- 時系列フリーズデータは、ダイアグコード検出前後のエンジン状態(ECUデータ)が確認できる。
- フリーズフレームデータからアイドル時、走行時の状況を確認する。
確認項目 エンジン回転数
F/B実施状態
バンク1
O2センサ電圧
B1S2
エンジン負荷値
F/B補正値
バンク1
パージ率
車速
F/B学習値
バンク1
吸入空気量
A/Fセンサ電圧
B1S1
エンジン冷却水温
EGR現在ステップ数
次へ | |
手順5 | 不具合現象確認 |
SST09991-70201
■ 注 意 ■ヒューズを取りはずすと、フリーズフレームデータも同時に消去されるため、必ず記録しておく。□ 参 考 □異常発生状態の車両不具合現象を確認する場合は、以下の方法で行う。
- EFI MAINヒューズおよびETCSヒューズを取りはずし、60秒以上経過後、ヒューズを接続する。
□ 参 考 □エンジンコントロールコンピュータのF/B学習値をクリアする。 - DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従ってノーマルモードからチェックモードにする。(要領は参照)
□ 参 考 □チェックエンジンランプ点灯を再現させるには、SST(TaSCAN)のチェックモード(検出感度アップモード)で行うと1トリップで異常を検出できる。 - 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[アクティブテスト] - [燃料噴射量]を選択する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → アクティブテスト] 項目名
内容
制約条件
燃料噴射量
燃料噴射量の増減 テスト開始時の噴射量を0として、-12.5 to +24.8%の範囲で増減が可能
3000 r/min以上または高温高負荷時はテスト中止 - 噴射量を1ステップ増量側または減量側に進める。
□ 参 考 □この作業によりF/B補正、F/B学習は中止されるため、不具合現象が確認しやすくなる。 - フリーズフレームデータの走行状態を参考にし、異常発生時の状況を再現させて不具合現象の確認を行う。
結果
結果
飛び先
不具合現象が確認できない
A
不具合現象が確認できる
B
A | |
手順6 | TaSCANデータ読み取り(F/B補正値およびF/B学習値) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って不具合発生時の車両状態の時の、[ECUデータモニター] - [F/B補正値バンク1]·[F/B学習値バンク1]を点検する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準値
[F/B補正値バンク1]と[F/B学習値バンク1]の合計
不具合発生時の車両状態(アイドリング、走行テスト等)
±20%以内
□ 参 考 □高速走行時に不具合が発生した場合は、吸入空気量を不具合発生時に合わせることにより、中速又は低速で測定が可能になる。
NG | 手順 8 へ |
OK | |
手順7 | システム正常 |
- 再度、問診表およびフリーズフレームデータを確認し、異常がない場合は作業を終了する。
□ 参 考 □
- ガス欠をおこしたときは燃料補正量が+30%以上となり、(2トリップ)連続した場合はリーン異常、P0171/25が出力する場合がある。
- ショートトリップ(IG ONからOFFまでの走行時間(距離)が短い)を繰り返す事によって、その後のエンジン暖機によりガソリンが揮発しブローバイガスの増加でP0172/26が出力する場合がある。
次へ | |
終了 |
手順8 | 排気ガス漏れ点検 |
- 排気管のつなぎ目および各センサの取り付け部から排気漏れがないことを確認する。
基準排気漏れをしていない
NG | 排気ガス漏れ修理 |
OK | |
手順9 | 燃圧点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | 手順 38 へ |
OK | |
手順10 | フューエル インジェクタASSY点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | フューエル インジェクタASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順11 | インテークエアフロー メータSUB-ASSY点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順12 | E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ単体点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順13 | エミッションコントロールシステム点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | エミッションコントロールシステム修理または交換 |
OK | |
手順14 | インテークシステム点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | インテークシステム修理または交換 |
OK | |
手順15 | イグニッションシステム点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | イグニッションシステム修理または交換 |
OK | |
手順16 | クウネンヒセンサ交換 |
□ 参 考 □クウネンヒセンサの交換要領は
参照。
次へ | |
手順17 | TaSCANデータ読み取り(F/B補正値およびF/B学習値) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って不具合発生時の車両状態の時の、[ECUデータモニター]-[F/B補正値バンク1]·[F/B学習値バンク1]を点検する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準値
[F/B補正値バンク1]と[F/B学習値バンク1]の合計
不具合発生時の車両状態(アイドリング、走行テスト等)
±20 %以内
結果結果
飛び先
NG
A
OK
B
B | 正常復帰 |
A | |
手順18 | TaSCANアクティブテスト実施 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 ℃以上)
- SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ アクティブテスト] - [EGR ステップ数] を選択する。
- アクティブテスト実行中のデータモニター[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。
基準値アクティブテストの駆動指数に応じて[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]が変化する。
-
EGRステップ数(アクティブテスト)
0 step
0 → 30 step(アイドル時)
アイドリング状態
安定している
安定 → ラフアイドル又はエンスト
インテークマニホールド圧
(データモニター)
20 to 40 kPa
EGR 全閉時より 10 kPa以上増加
□ 参 考 □
- アクティブテスト実施時は、データモニターで[アイドルSW]がONであることを確認する。
- アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
- アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0ステップに戻してから終了する。
- アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。
結果
結果 | 飛び先 |
---|---|
異常 | A |
正常 | B |
A | |
手順19 | EGR バルブASSY点検 |
NG | EGR バルブASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順20 | エンジンコントロール コンピュータ交換 |
□ 参 考 □要領は
参照。
次へ | |
手順21 | TaSCANデータ読み取り(F/B補正値およびF/B学習値) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- SST(TaSCAN)のメインスイッチをONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って不具合発生時の車両状態の時の、[ECUデータモニター]-[F/B補正値バンク1]·[F/B学習値バンク1]が基準値の範囲内であることを確認する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準値
[F/B補正値バンク1]と[F/B学習値バンク1]の合計
不具合発生時の車両状態(アイドリング、走行テスト等)
±20 %以内
次へ | |
終了 |
手順22 | 不具合現象確認 |
- 下記の車両不具合現象より、不具合箇所を特定し、点検および交換する。
■ 注 意 ■記載されている不具合現象および不具合部品が全てではないので、その他の不具合現象の場合は点検手順8からトラブルシュートを行う。
不具合箇所
不具合現象
原因
点検要領
備考
インテークエアフローメータSUB-ASSY- アイドル不調
- 発進時息つき
- チェックランプ点灯のみ
点検要領は参照
-
フューエルインジェクタASSY
チェックランプ点灯のみ
フューエルインジェクタASSYのつまり
点検要領は参照- アイドル放置が極端に長い
- 走行距離が長い
走行中にチェックランプの点灯が多い- 車両停止時にエンスト(再始動可能)
- チェックランプ点灯のみ
点検要領は参照- 気密不良の場合はリッチ異常となる
- エンジン停止後のインテークエアサージタンクASSY内のHC濃度が高い場合リッチ異常となる
- スパークプラグのくすぶり状態から燃料系の異常が考えられる
- エンスト
- 加速不良
- フューエルポンプ作動不良
- 燃圧不良
- 燃料系統のつまり
インテークシステム- アイドル不調
- チェックランプ点灯のみ
インテークエアサージタンクASSYのガスケット部の点検
-- インテークシステム系統のホース類損傷
- バキュームスイッチングバルブASSYのON状態が継続
ホースからエアの吸い込みがある場合、燃料補正量(F/B補正値とF/B学習値の合計)が大きく、レーシングすると小さくなる。
クウネンヒセンサ
アイドル不調
クウネンヒセンサ不良
クウネンヒセンサ系統の点検は参照
クウネンヒセンサ系統のダイアグコードが出力される場合がある - 不具合箇所修理後、車両不具合現象が解消されたか確認する。
結果
結果
飛び先
車両不具合現象が解消された
A
車両不具合現象が解消されない
B
A | |
手順23 | TaSCANデータ読み取り(F/B補正値およびF/B学習値) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- SST(TaSCAN)のメインスイッチをONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って不具合発生時の車両状態の時の、[ECUデータモニター] - [F/B補正値バンク1]·[F/B学習値バンク1]を点検する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準値
[F/B補正値バンク1]と[F/B学習値バンク1]の合計
不具合発生時の車両状態(アイドリング、走行テスト等)
±20 %以内
NG | 手順 24 へ |
OK | |
正常復帰 |
手順24 | 排気ガス漏れ点検 |
- 排気管のつなぎ目および各センサの取り付け部から排気漏れがないことを確認する。
基準排気漏れをしていない
NG | 排気ガス漏れ修理 |
OK | |
手順25 | 燃圧点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | 手順 38 へ |
OK | |
手順26 | フューエル インジェクタASSY点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | フューエル インジェクタASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順27 | インテークエアフロー メータSUB-ASSY点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順28 | E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ単体点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順29 | エミッションコントロールシステム点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | エミッションコントロールシステム修理または交換 |
OK | |
手順30 | インテークシステム点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | インテークシステム修理または交換 |
OK | |
手順31 | イグニッションシステム点検 |
□ 参 考 □要領は
参照。
NG | イグニッションシステム修理または交換 |
OK | |
手順32 | クウネンヒセンサ交換 |
□ 参 考 □クウネンヒセンサの交換要領は
参照。
次へ | |
手順33 | TaSCANデータ読み取り(F/B補正値およびF/B学習値) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- SST(TaSCAN)のメインスイッチをONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って不具合発生時の車両状態の時の、[ECUデータモニター] - [F/B補正値バンク1]·[F/B学習値バンク1]を点検する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準値
[F/B補正値バンク1]と[F/B学習値バンク1]の合計
不具合発生時の車両状態(アイドリング、走行テスト等)
±20 %以内
結果結果
飛び先
NG
A
OK
B
B | 正常復帰 |
A | |
手順34 | TaSCANアクティブテスト実施 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 ℃以上)
- SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ アクティブテスト] - [EGR ステップ数] を選択する。
- アクティブテスト実行中のデータモニター[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。
基準値アクティブテストの駆動指数に応じて[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]が変化する。
-
EGRステップ数(アクティブテスト)
0 step
0 → 30 step(アイドル時)
アイドリング状態
安定している
安定 → ラフアイドル又はエンスト
インテークマニホールド圧
(データモニター)
20 to 40 kPa
EGR 全閉時より 10 kPa以上増加
□ 参 考 □
- アクティブテスト実施時は、データモニターで[アイドルSW]がONであることを確認する。
- アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
- アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0ステップに戻してから終了する。
- アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。
結果
結果 | 飛び先 |
---|---|
異常 | A |
正常 | B |
A | |
手順35 | EGR バルブASSY点検 |
NG | EGR バルブASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順36 | エンジンコントロール コンピュータ交換 |
□ 参 考 □要領は
参照。
次へ | |
手順37 | TaSCANデータ読み取り(F/B補正値およびF/B学習値) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- SST(TaSCAN)のメインスイッチをONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って不具合発生時の車両状態の時の、[ECUデータモニター]-[F/B補正値バンク1]·[F/B学習値バンク1]が基準値の範囲内であることを確認する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準値
[F/B補正値バンク1]と[F/B学習値バンク1]の合計
不具合発生時の車両状態(アイドリング、走行テスト等)
±20 %以内
次へ | |
終了 |
手順38 | フューエル ポンプ単体点検 |
□ 参 考 □フューエルポンプ単体点検の要領は
参照。
NG | フューエル ポンプ交換 (要領は 参照) |
OK | |
フューエルライン修理または交換 |
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