DTC P0335/13 クランク角センサ系統 アルファード ノア アクア
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クランクポジションセンサシステムは、クランクアングルセンサプレートとピックアップコイルで構成されている。クランクアングルセンサプレートには上死点検出用に2歯欠歯した34個の凸部があり、クランクシャフトに取り付けられている。クランクポジションセンサはエンジン1回転につき34回の信号を出力する。エンジンコントロールコンピュータはNE信号によりクランクシャフト角とエンジン回転数を検出する。
DTC No. SAE/TCCS | DTC検出条件 1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他 | 点検部位 |
---|---|---|
P0335/13 | エンジン始動後 NE信号が入力されない 1.85秒以上 1トリップ | ワイヤハーネスまたはコネクター クランクポジションセンサ クランクシャフト(クランクアングルセンサプレート) エンジンコントロールコンピュータ |
回路図
点検手順
- SST(TaSCAN)を使用して、フリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
- 最初にDTC P0335/13のトラブルシュートを行い、不具合箇所が見つからない場合はメカニカルシステムの不具合が考えられる。
手順1 | TaSCANデータ読み取り(エンジン回転数) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- SST(TaSCAN)の画面表示に従い、[ECUデータモニター] - [エンジン回転数]を選択する。
[システム選択:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
基準
エンジン回転数
エンジン一定回転時
大きな変動がない - エンジンを始動する。
- エンジン回転中の[エンジン回転数]の値を読み取る。
基準エンジン回転に応じた値が途切れなく出力される
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
□ 参 考 □- エンジン回転数はライングラフ表示にて点検する。
- エンジンが始動できない場合はクランキング中の回転数を点検する。
- エンジン回転数が0の場合は、クランクポジションセンサ系統の断線またはショートが考えられる。
B | 常時発生しない問題の点検 (要領は 参照) |
A | |
手順2 | クランクポジション センサ単体点検 |
SST09082-00030
09083-00170
- クランクポジションセンサのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値(断線点検)点検端子
クランクポジションセンサ
点検条件
基準値
1(NE) - 2(NE-)
冷間時
1630 to 2740 Ω
温間時
2065 to 3225Ω
□ 参 考 □文中の冷間時、温間時とは、点検する部品本体の温度を示す。また温度設定範囲を冷間時(20±30°C)、温間時(75±25°C)とする。イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(クランクポジションセンサ)
NG | クランクポジション センサ交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - クランクポジションセンサ) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターAおよびクランクポジションセンサのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値(断線点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - クランクポジションセンサ車両側コネクター
点検条件
基準値
A74(NE+) - 1(NE)
常時
1 Ω未満
A120(NE-) - 2(NE-)
常時
1 Ω未満
抵抗値(短絡点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクターおよびクランクポジションセンサ車両側コネクター - 他の端子間およびボデーアース
点検条件
基準値
A74(NE+)および1(NE) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
A120(NE-)および2(NE-) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(クランクポジションセンサ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
*3
コネクターA
-
-
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(エンジンコントロールコンピュータ - クランクポジションセンサ) |
OK | |
手順4 | センサ取り付け部点検 |
- クランクポジションセンサのボルトの締め付け、取り付け状態を点検する。
基準正常に取り付けられている。
NG | センサ取り付け部修理または交換 |
OK | |
手順5 | クランクシャフト単体点検(クランクアングルセンサプレート) |
- クランクシャフトのクランクアングルセンサプレートの凹凸部および取り付け状態を点検する。
基準プレートの凹凸部に異常がなく、正常に取り付けられている。
NG | クランクシャフト交換(クランクアングルセンサプレート) |
OK | |
手順6 | クランクポジション センサ交換 |
□ 参 考 □クランクポジションセンサの交換要領は
参照。
次へ | |
手順7 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順8 | ダイアグコード確認 |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを確認する。(要領は参照)
結果
結果
飛び先
P0335/13が表示される
A
正常コードを表示
B
B | 完了 |
A | |
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
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