DTC P0401/71 EGR流量不足 アルファード ノア アクア シエンタ
ヴェルファイア ヴォクシー トヨタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー
エンジンコントロールコンピュータにより、運転状態に応じて最適に制御された量の排出ガスを燃焼室へ再循環させることにより、燃焼温度をさげNOxの低減をはかる。エンジン回転数、水温、負荷信号、車速信号など各センサからの信号により、EGR許可条件が成立した場合エンジンコントロールコンピュータがEGRバルブASSYのステップモータへ通電しバルブ開度をリニアに制御する。エンジンコントロールコンピュータは、フューエルカット中にEGRバルブASSYのバルブを開閉させ、その時のマニホールド圧力の変化をモニターし、EGRバルブASSYのバルブ固着を検出している。
DTC No. SAE/TCCS | DTC検出条件 1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他 | 点検部位 |
---|---|---|
P0401/71 | フューエルカット中 EGRバルブASSYのバルブを開閉した時の吸気管圧力の変化が小さい場合 - 2トリップ | EGRバルブASSY EGRシステム配管 EGRパイプSUB-ASSY(クーラツキ) E.F.I.バキュームセンサASSY |
機能説明
確認走行
確認走行を行う事により、ダイアグコードの再現確認をすることができる。
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN) の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。( 要領 は参照)
- IG OFFの状態で、30秒待つ。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75℃以上)(A)
- 車両を10秒以上かけて、60km/hまで加速させる。(B)
- 30秒以上アイドリングする。(C)
- シフトレバーをBポジションにする。
- 車両を60 km/h で走行させる。(D)
- アクセルペダルを離し、フューエルカットを実行させた状態で5秒以上かけて減速する。(E)
□ 参 考 □フューエルカットの作動は、データモニタの〔アイドルON時 F/C〕で確認することができる。■ 警 告 ■この走行テストを行う時は、制限速度等の道路交通法を必ず守って実施すること。 - SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ 診断] - [ パワトレ] - [TCCS] - [ ECUデータモニター] - [ EGRシステムテスト結果] を選択し、完了になっていることを確認する。
□ 参 考 □未完了の場合は、再度(D)から(E)の手順を繰り返す。 - SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコード判定結果を確認する。(F) (要領は参照)
□ 参 考 □- 判定結果が異常の場合は、EGRシステムの故障が考えられる為、トラブルシュートの手順に従って故障診断を行う。
- 判定結果が判定不可の場合は、SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ 診断] - [ パワトレ] - [TCCS] - [ ダイアグ確認] - [ ダイアグコードフリーズデータ] - [ ペンディングコード数]を選択しペンディングコードを確認する。
- ペンディングコードでP0401/71が出力されていた場合には、EGRシステムの故障が考えられる為、トラブルシュートの手順に従って故障診断を行う。
- ダイアグコード判定結果が判定中又は判定不可かつペンディングコードにP0401/71が出力されていない場合は、再度(D)から(E)の手順を繰り返し、ダイアグコード判定結果を確認する。
点検手順
■ 注 意 ■トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検する。
□ 参 考 □
- アクティブテスト項目[EGRステップ数]を活用することにより、EGRバルブASSYの作動を確認することが出来る。
- EGRバルブASSYが正常であれば、アクティブテスト実行時にデータモニタが以下のように変化する。
データモニター
アクティブテスト項目[EGRステップ数]を上げていった時のデータモニタの変化
エンジン回転数
ラフアイドルになっていく
インテークマニホールド圧
圧力が高くなっていく - SST(TaSCAN)を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
手順1 | ダイアグコード読み取り |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを確認する。(要領は参照)
結果結果
飛び先
P0401/71のみ出力する
A
P0401/71以外にも、ダイアグ コードが出力される
B
□ 参 考 □ダイアグコードP0401/71 以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。
B | 関連するダイアグコードチャートへ点検 (要領は 参照) |
A | |
手順2 | TaSCANアクティブテスト実施 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 ℃以上)
- SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ アクティブテスト] - [EGR ステップ数] を選択する。
- アクティブテスト実行中のデータモニター[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。
基準値アクティブテストの駆動指数に応じて[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]が変化する。
-
EGRステップ数(アクティブテスト)
0 step
0 → 30 step(アイドル時)
アイドリング状態
安定している
安定 → ラフアイドル又はエンスト
インテークマニホールド圧
(データモニター)
20 to 40 kPa
EGR 全閉時より 10 kPa以上増加
□ 参 考 □
- アクティブテスト実施時は、データモニターで[アイドルSW]がONであることを確認する。
- アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
- アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0ステップに戻してから終了する。
- アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。
結果
結果 | 飛び先 |
---|---|
正常 | A |
異常 | B |
A | |
手順3 | EGR バルブASSY点検 |
- EGRバルブASSYを取りはずす。(要領は参照)
- EGRバルブASSYに詰りがないことを確認する。
- バルブが閉じていることを確認する。
基準EGRバルブASSYに詰りがなく、バルブがすき間なく閉じている。
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
A | |
手順4 | EGR バルブASSY交換 |
□ 参 考 □EGRバルブASSYの交換要領は
参照。
次へ | |
手順5 | EGR配管点検(EGRバルブASSY - インテークポート) |
- EGRバルブASSY - インテークポート間の流路に亀裂、損傷、詰まりがないことを確認する。
- 各取り付け部から排気漏れのないことを確認する。
□ 参 考 □必要であれば、各部を取り外して点検する。(要領はおよび参照)
NG | 不具合箇所点検、修理 |
OK | |
手順6 | EGR配管点検(エキゾーストマニホールドコンバータ - EGRバルブASSY) |
- エキゾーストマニホールドコンバータ←→EGRバルブASSY間の配管に亀裂、損傷、詰まりがないことを確認する。
- 各取り付け部から排気漏れのないことを確認する。
□ 参 考 □必要であれば、各部を取り外して点検する。(要領はおよび参照)
NG | 不具合箇所点検、修理 |
OK | |
手順7 | EGR パイプSUB-ASSY(クーラ ツキ)点検 |
- EGRパイプSUB-ASSY(クーラツキ)に詰まりがないことを確認する。
基準EGRパイプSUB-ASSY(クーラツキ)に詰まりがない。
NG | EGR パイプSUB-ASSY(クーラ ツキ)交換 |
OK | |
手順8 | TaSCANデータ読み取り(インテークマニホールド圧) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[診断機能メニュー]→[データモニター]からモニター項目[インテークマニホールド圧]および[アイドルSW]を選択する。
- IG ON(エンジンを始動しない)時とエンジン始動時の圧力を読み取り、E.F.I.バキュームセンサASSY出力の特性ずれの有無、センサ出力固着等を点検する。
基準値エンジンの状態
テスター表示値(絶対圧)
IG ON(エンジンを始動しない)
80 to 110 kPa
エンジン始動時([アイドルSW]の表示がON時)
80 kPa以下
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
A | |
手順9 | インテークシステム点検 |
□ 参 考 □インテークシステムの点検要領は
参照。
NG | インテークシステム修理または交換 |
OK | |
手順10 | E.F.I. バキューム センサASSY交換 |
□ 参 考 □E.F.I.バキュームセンサASSYの交換要領は
参照。
次へ | |
手順11 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順12 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- IG OFFの状態で、30秒待つ。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75℃以上)(A)
- 車両を10秒以上かけて、60km/hまで加速させる。(B)
- 30秒以上アイドリングする。(C)
- シフトレバーをBポジションにする。
- 車両を60 km/h で走行させる。(D)
- アクセルペダルを離し、フューエルカットを実行させた状態で5秒以上かけて減速する。(E)
□ 参 考 □フューエルカットの作動は、データモニタの〔アイドルON時 F/C〕で確認することができる。■ 警 告 ■この走行テストを行う時は、制限速度等の道路交通法を必ず守って実施すること。 - SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ 診断] - [ パワトレ] - [TCCS] - [ ECUデータモニター] - [ EGRシステムテスト結果] を選択し、完了になっていることを確認する。
□ 参 考 □未完了の場合は、再度(D)から(E)の手順を繰り返す。 - SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグコード判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。(要領は参照)
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。
□ 参 考 □
表示項目 | 内容 |
---|---|
正常 | ダイアグコードの判定が完了 システム正常 |
異常 | ダイアグコードの判定が完了 システム異常 |
判定中 | ダイアグコードの判定が未完了 検出条件を確認後、走行テストを実施 |
判定不可 | ダイアグコードの判定が実施できない 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している 検出条件を確認後、走行テストを実施 |
□ 参 考 □
- 判定結果が異常の場合は、EGRシステムの故障が考えられる為、トラブルシュートの手順に従って故障診断を行う。
- 判定結果が判定不可の場合は、SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ 診断] - [ パワトレ] - [TCCS] - [ ダイアグ確認] - [ ダイアグコードフリーズデータ] - [ ペンディングコード数]を選択しペンディングコードを確認する。
- ペンディングコードでP0401/71が出力されていた場合には、EGRシステムの故障が考えられる為、トラブルシュートの手順に従って故障診断を行う。
- ダイアグコード判定結果が判定中又は判定不可かつペンディングコードにP0401/71が出力されていない場合は、再度(D)から(E)の手順を繰り返し、ダイアグコード判定結果を確認する。
次へ | |
終了 |
HOME
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…