DTC P0443/94 エバポパージ制御D-VSV断線 アルファード ノア
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フューエルタンクASSYから発生する燃料蒸発ガスは、ガス排出抑止のため、チャコールキャニスタASSYを通りインテークエアサージタンクASSYに送られ、シリンダー内で燃焼する。キャニスターパージ量は、エンジンコントロールコンピュータがバキュームスイッチイングバルブASSYの開閉を制御することにより、運転状態に応じて流量が変化している。
DTC No. SAE/TCCS | DTC検出条件 1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他 | 点検部位 |
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P0443/94 | IG ON 以下の条件が全て揃った時 制御目標値と実際の制御値が合致しない状態で10秒以上経過 制御目標値と実際の制御値が合致しない状態を80回以上検出した時 - 1トリップ | バキュームスイッチイングバルブASSY ワイヤハーネスまたはコネクター エンジンコントロールコンピュータ |
回路図
機能説明
確認走行
確認走行を行う事により、ダイアグコードの再現確認をすることができる。
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)の表示画面に従って、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75℃以上) (A)
- 15分以上アイドリングする。(B)
□ 参 考 □SST(TaSCAN)の[ECUデータモニター] - [パージ率]を確認する。この値が5から95%の範囲の時にダイアグコード判定結果の判定が行われる。 - SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコード判定結果を確認する。(要領は参照)
■ 警 告 ■この走行テストを行う時は、制限速度等の道路交通法を必ず守って実施すること。□ 参 考 □ダイアグコード判定結果が判定中又は判定不可の場合は、車両を40 to 60 km/hで10分以上走行(C)後、ダイアグコード判定結果を確認する。
点検手順
■ 注 意 ■トラブルシュートを実施する前に、この回路のヒューズを点検すること。
□ 参 考 □SST(TaSCAN)を用いてフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
手順1 | TaSCANアクティブテスト実施(パージVSV) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[アクティブテスト] - [パージVSV]を選択する。
[システム選択画面: パワトレ→TCCS→アクティブテスト] 項目名
内容
制約条件
パージVSV
パージVSV(バキュームスイッチイングバルブASSY)の通電/非通電
(通電時デューティー比 30%)
- - バキュームスイッチイングバルブASSYのバキュームホース2本を切り離す。
- バキュームスイッチイングバルブASSYを作動させ、通気があるかを確認する。
基準アクティブテスト
(パージVSV)
基準
ON
EポートからFポートへ通気あり
OFF
EポートからFポートへ通気なし
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
B | 常時発生しない問題の点検 (要領は 参照) |
A | |
手順2 | バキュームスイッチング バルブASSY単体点検 |
□ 参 考 □バキュームスイッチングバルブASSYの単体点検要領は
参照。
NG | バキュームスイッチング バルブASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順3 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バキュームスイッチイングバルブASSY電源電圧) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- バキュームスイッチイングバルブASSYのコネクターを切り離す。
- IG ONにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の電圧値を測定する。
電圧値点検端子
バキュームスイッチイングバルブASSY車両側コネクター - ボデーアース
点検条件
基準値
2(+B) - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(バキュームスイッチングバルブASSY接続コネクター)
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(EFI MAINリレー - バキュームスイッチイングバルブASSY) |
OK | |
手順4 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バキュームスイッチイングバルブASSY - エンジンコントロールコンピュータ) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
- バキュームスイッチイングバルブASSYのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値(断線点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - バキュームスイッチイングバルブASSY車両側コネクター
点検条件
基準値
A28(PRG) - 1(EVP1)
常時
1 Ω未満
抵抗値(短絡点検)
点検端子
エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクターおよびバキュームスイッチイングバルブASSY車両側コネクター - 他の端子間およびボデーアース
点検条件
基準値
A28(PRG)および1(EVP1) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(バキュームスイッチングバルブASSY接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
*3
コネクターA
-
-
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(バキュームスイッチングバルブASSY - エンジンコントロールコンピュータ) |
OK | |
手順5 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順6 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75℃以上) (A)
- 15分以上アイドリングする。(B)
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果を確認する。
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
B | 常時発生しない問題の点検 (要領は 参照) |
A | |
エンジンコントロール コンピュータ交換 (要領は 参照) |
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