DTC P0505/33 ISCV系統アルファード ノア アクア シエンタ
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アイドル回転数は、電子スロットル制御システムによって制御されている。
電子スロットル制御システムは、スロットルバルブを駆動するスロットルモーター、およびスロットルバルブ開度を検出するスロットルポジションセンサで構成されている。
エンジンコントロールコンピュータは、アイドル回転数を目標回転数にするために、スロットルモーターを制御してスロットルバルブ開度を適切に調整している。
目標アイドル回転数に対し実際のアイドル回転数との差が判定値以上、かつアイドル回転数フィードバック補正値が上限に到達した状態が1トリップ中に5回以上成立した場合、エンジンコントロールコンピュータは、アイドル回転数制御に異常があると判断し、チェックエンジンウォーニングランプを点灯し、ダイアグコードを保存する。
例:
1回の走行サイクル中に、実際のアイドル回転数が目標アイドル回転数から150回転以上下回るか、200回転以上上回る状態が5回発生した場合にエンジンコントロールコンピュータはチェックエンジンウォーニングランプを点灯させ、ダイアグコードを保存する。(2トリップ検出)
DTC No. SAE/TCCS | P0505/33 | ||
---|---|---|---|
DTC検出条件 | 診断条件 | 55 km/h以上で走行後、車両停止状態(アイドリング) | |
異常状態 | 以下の状態が共に成立した時 実際のエンジン回転数から目標エンジン回転数を引いた値が、-150 r/min以下または200 r/min以上 アイドル回転数フィードバック補正値が0.5 L/s以下、または6.1 L/s以上 | ||
異常期間 | 10分 | ||
トリップ数 | 2トリップ | ||
検出方法 | 1トリップ中に1回検出する(判定後は検出を行わない) | ||
検出に使用するセンサ | メイン | クランクポジションセンサ | |
サブ | スピードセンサ E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ | ||
点検部位 | 電子スロットル制御システム インテークシステム(エアーの吸い込み) PCVバルブ、PCVホース、PCVホースの接続状態 EGRバルブASSY エンジンコントロールコンピュータ |
機能説明
確認走行
確認走行を行う事により、ダイアグコードの再現確認をすることができる。
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN) を使用して、画面表示に従って[ECU データモニター] - [エンジン冷却水温] を読み取る。(A)
- 水温が60°C以下であることを確認する。
□ 参 考 □水温が60°C以上の場合は、アイドリング時にエンジンが停止してしまうおそれがある。水温が60°C以上の場合はエンジンを冷却させてから作業を行う。 - SST(TaSCAN)の表示画面に従って、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、車両を走行させ、エンジン冷却水温が70°Cになるまで暖機する。 (B)
- 車両を0km/hになるまで減速させる。(C)
- 車両を55 to 60 km/h で走行させる。(D)
□ 参 考 □車両速度が60 km/h以上になると減速時にエンジンが停止するおそれがある。 - 車両を0km/hになるまで減速させる。(E)
- (D)から(E)の手順を5回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコード判定結果を確認する。(要領は参照)
■ 警 告 ■この走行テストを行う時は、制限速度等の道路交通法を必ず守って実施すること。□ 参 考 □ダイアグコード判定結果が判定中又は判定不可の場合は、再度3から12の作業を行い、ダイアグコード判定結果を確認する。
点検手順
□ 参 考 □SST(TaSCAN)を用いてフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
手順1 | ダイアグコード読み取り |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを確認する。(要領は参照)
結果結果
飛び先
P0505/33のみ出力する
A
P0505/33以外のコードも出力する
B
□ 参 考 □ダイアグコードP0505/33以外のダイアグコードが出力された場合、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。
B | 関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照) |
A | |
手順2 | PCVホース点検 |
NG | PCVホース修理または交換 |
OK | |
手順3 | インテークシステム点検 |
NG | インテークシステム修理または交換 |
OK | |
手順4 | スロットル ボデーASSY交換 |
□ 参 考 □要領は
参照。
次へ | |
手順5 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順6 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN) を使用して、画面表示に従って[ECU データモニター] - [エンジン冷却水温] を読み取る。(A)
□ 参 考 □水温が60°C以上の場合は、アイドリング時にエンジンが停止してしまうおそれがある。水温が60°C以上の場合はエンジンを冷却させてから作業を行う。 - 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、車両を走行させ、エンジン冷却水温が70°Cになるまで暖機する。 (B)
- 車両を0km/hになるまで減速させる。(C)
- 車両を55 to 60 km/h で走行させる。(D)
□ 参 考 □車両速度が60 km/h以上になると減速時にエンジンが停止するおそれがある。 - 車両を0km/hになるまで減速させる。(E)
- (D)から(E)の手順を5回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果を確認する。
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
B | 正常復帰 |
A | |
手順7 | TaSCANアクティブテスト実施 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 ℃以上)
- SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ アクティブテスト] - [EGR ステップ数] を選択する。
- アクティブテスト実行中のデータモニター[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。
基準値アクティブテストの駆動指数に応じて[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]が変化する。
-
EGRステップ数(アクティブテスト)
0 step
0 → 30 step(アイドル時)
アイドリング状態
安定している
安定 → ラフアイドル又はエンスト
インテークマニホールド圧
(データモニター)
20 to 40 kPa
EGR 全閉時より 10 kPa以上増加
□ 参 考 □
- アクティブテスト実施時は、データモニターで[アイドルSW]がONであることを確認する。
- アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
- アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0ステップに戻してから終了する。
- アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。
結果
結果 | 飛び先 |
---|---|
異常 | A |
正常 | B |
A | |
手順8 | EGR バルブASSY点検 |
NG | EGR バルブASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順9 | エンジンコントロール コンピュータ交換 |
□ 参 考 □要領は
参照。
次へ | |
手順10 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順11 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN) を使用して、画面表示に従って[ECU データモニター] - [エンジン冷却水温] を読み取る。(A)
□ 参 考 □水温が60°C以上の場合は、アイドリング時にエンジンが停止してしまうおそれがある。水温が60°C以上の場合はエンジンを冷却させてから作業を行う。 - 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、車両を走行させ、エンジン冷却水温が70°Cになるまで暖機する。 (B)
- 車両を0km/hになるまで減速させる。(C)
- 車両を55 to 60 km/h で走行させる。(D)
□ 参 考 □車両速度が60 km/h以上になると減速時にエンジンが停止するおそれがある。 - 車両を0km/hになるまで減速させる。(E)
- (D)から(E)の手順を5回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
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終了 |
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