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エンジンコントロールコンピュータはエンジン冷却水温、エンジン回転数、車速情報をもとに、必要な冷却液量を計算し、エンジンウォータポンプASSYを制御する。エンジンウォータポンプASSYはエンジンコントロールコンピュータより送られてくるデューティサイクル信号により、エンジンウォータポンプASSYの回転数を無段階に制御し、最適な制御を行う事で暖機性の向上、冷却損失の低減を行い、燃料消費率を向上させている。
エンジンコントロールコンピュータは、エンジンウォータポンプASSYの回転数を監視しており、目標回転数よりも実回転数が一定値以上高くなった時は過回転と判断し、ダイアグコードを記憶する。(チェックエンジンウォーニングランプを点灯しない。)
DTC No. SAE/TCCS P148F DTC検出条件 診断条件 エンジンウォータポンプASSYのDuty比が85%以上 異常状態 エンジンウォータポンプASSYの回転数が目標回転数よりも一定値以上高い 異常期間 5秒以上 トリップ数 1トリップ 検出方法 常時モニター 検出に使用するセンサ エンジンウォータポンプASSY 不具合箇所 エンジン冷却液不足 エンジン冷却液漏れ エンジンウォータポンプASSY
点検手順
□ 参 考 □
エンジン冷却液不足の状態でエンジンの運転を続けると、ダイアグコードP148Fが出力する場合がある。車両入庫時にエンジン冷却液が十分にあり、ダイアグコードP148Fが出力した場合は、お客様に過去にエンジン冷却液が不足し、補充したことがないか確認する。
SST(TaSCAN)を使用してフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには不具合発生時のエンジン稼動状態の一部が記録されており、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
SST09991-70201
DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
IG ONにする。
SST(TaSCAN)をONにする。
SST(TaSCAN)の画面表示に従い、ダイアグコードを確認する。(要領は 参照) 結果 結果 飛び先 ダイアグコードP148Fのみ出力される A ダイアグコードP148F以外にも、ダイアグコードが出力される B □ 参 考 □ダイアグコードP148F以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。
A
□ 参 考 □エンジン冷却液量の点検要領は
参照。 結果
結果 飛び先 リザーブタンクの水位がLOWライン以下 A リザーブタンクの水位がLOWライン以上 B
A
エンジンおよびヒーター廻りを確認し、水漏れしているところがないか点検する。(要領は 参照) 結果水漏れしていない。
□ 参 考 □エンジンオイルレベルゲージを確認し、エンジンオイルが白濁している場合は、エンジン潤滑系統内に冷却液が侵入している。
OK
リザーブタンクの水位をFULLラインに合わせる。 ■ 注 意 ■冷却液を補充するだけでなく、必ずエア抜き作業を行う。(要領は 参照) エンジンが熱い状態では冷却液を補充しない。 □ 参 考 □エアドレーンプラグを緩めた状態で冷却液を補充し、その後エアドレーンプラグを締める。エンジンを暖機し、その後6分30秒から7分またはエンジン冷却水温度が90°Cになるまでアイドリングを行い、エアが抜けるのを待つ。その後エンジンを停止させ、水位をリザーブタンクのFULLラインに合わせる。
冷却液漏れをしている箇所の修理を行う。 □ 参 考 □修理後、冷却液の補充およびエア抜き作業を行う。(要領は 参照)
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SST09991-70201
DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
IG ONにする。
SST(TaSCAN)をONにする。
SST(TaSCAN)の画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は 参照)
次へ
SST09991-70201 □ 参 考 □作業は風の当たらない場所(工場内)で行う。
DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
IG ONにする。
SST(TaSCAN)をONにする。
車両を“整備モード”にセットする。(要領は 参照)
エンジンを始動する。
SST(TaSCAN)の画面表示に従い、[ECUデータモニター] - [エンジン冷却水温]および[電動W/Pモータ回転数]を選択する。 □ 参 考 □データリストは、グラフ表示させる。
20分程度アイドリングを行い、データリスト[エンジン冷却水温]、[電動W/Pモータ回転数]およびクーリングファンの状態を確認する。 結果 結果 飛び先 エンジン冷却水温が95°C以上になり、エンジンウォータポンプASSYが25秒間運転+5秒間停止の間欠運転を行う。または、エンジン冷却水温が95°C以上になってもクーリングファンが作動しない。(*1)、(*2) A エンジン冷却水温が95°C以下でクーリングファンが作動し、エンジン冷却水温の低下が認められる。(*3) B □ 参 考 □*1:エンジン冷却水温が95°C以上になってもクーリングファンが作動しない場合は、水温の上昇が早いので注意する。(エンジン冷却水温が105°C以上になった場合は、エンジンを停止させる。)*2:エンジンコントロールコンピュータの電圧が14V以上の状態で、冷却液不足などにより過回転していると、[電動W/Pモータ回転数]は5000rpm以上となる。(エンジンコントロールコンピュータの電圧は、[ECUデータモニター] - [補機バッテリ電圧]を確認する。(要領は 参照))*3:エンジンが暖機されるとクーリングファンが作動し、エンジン冷却水温は低下する。クーリングファン作動後は、エンジン冷却水温がおおむね88 to 95°C位で安定している。
B終了
A
□ 参 考 □エンジンウォータポンプASSYの交換要領は
参照。
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リザーブタンクの水位をFULLラインに合わせる。 ■ 注 意 ■冷却液を補充するだけでなく、必ずエア抜き作業を行う。(要領は 参照)□ 参 考 □エアドレーンプラグを緩めた状態で冷却液を補充し、その後エアドレーンプラグを締める。エンジンを暖機し、その後7分以上アイドリングを行いエアが抜けるのを待つ。その後エンジンを停止させ、水位をFULLラインに合わせる。
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SST09991-70201
DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
IG ONにする。
SST(TaSCAN)をONにする。
SST(TaSCAN)の画面表示に従い、ダイアグコードを消去する。(要領は 参照)
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SST09991-70201 □ 参 考 □作業は風の当たらない場所(工場内)で行う。
DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
IG ONにする。
SST(TaSCAN)をONにする。
車両を“整備モード”にセットする。(要領は 参照)
エンジンを始動する。
SST(TaSCAN)の画面表示に従い、[ECUデータモニター] - [エンジン冷却水温]および[電動W/Pモータ回転数]を選択する。 □ 参 考 □データリストは、グラフ表示させる。
20分程度アイドリングを行い、データリスト[エンジン冷却水温]、[電動W/Pモータ回転数]およびクーリングファンの状態を確認する。 結果エンジン冷却水温が95°C以下でクーリングファンが作動し、エンジン冷却水温の低下が認められる。
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