DTC P2195/21 O2(A/F)センサリーン固着B1S1 DTC P2196
/21 O2(A/F)センサリッチ固着B1S1 アルファード ノア アクア シエンタ ヴェルファイア ヴォクシー トヨタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー
クウネンヒセンサ(A/F センサ) は実際の空燃比に応じた電圧(*)を発生させる。このセンサ電圧は、エンジンコントロールコン ピュータが空燃比を制御することが出来るよう、エンジンコントロールコンピュータにフィードバックとして送られる。この信号をもとに、エンジ ンコントロールコンピュータは理論空燃比レベルからの逸脱を判断し、燃料噴射時間を制御する。
クウネンヒセンサ(A/F センサ) は平面タイプで、固体電解質(ジルコニア素材)を温めるヒーターと一体になっている。この ヒーターはエンジンコントロールコンピュータによって制御されている。吸入空気量が少ない(排気ガス温度が低い)時は、電 流がヒーターに流れてセンサを温め、正しい酸素含有検知を容易にする。さらに、センサとヒーター部分は従来のものより狭く なっている。ヒーターによって発生する熱はアルミナを介して固形電解質へ伝わり、それによりセンサ作動が促進される。
排気ガス内の一酸化炭素(CO) と炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)を高い浄化率にするために、三元触媒コンバータは使われる。コンバータの有効的な利用で、空燃比をできるだけ理論的レベルに常に近づくように、空燃比は精密に制御される。
*: 数値はエンジンコントロールコンピュータ内部で変化する。クウネンヒセンサ(A/F センサ) は電流出力成分なので、エンジ ンコントロールコンピュータ内部で電流は電圧に変換される。クウネンヒセンサ(A/F センサ) またはエンジンコントロールコ ンピュータコネクターで測定すると一定の電圧が表示される。
ダイアグ検出条件
- 空燃比フィードバック中、オキシジエンセンサがリッチ出力をしているにもかかわらずクウネンヒセンサがリーン出力を続けた時に、エンジンコントロールコンピュータはP2195/21のダイアグコードをセットし、チェックエンジンウォーニングランプを点灯させる。
また、空燃比フィードバック中、オキシジエンセンサがリーン出力をしているにもかかわらずクウネンヒセンサがリッチ出力を続けた時に、エンジンコントロールコンピュータはP2196/21のダイアグコードをセットし、チェックエンジンウォーニングランプを点灯させる。 - フューエルカット中のクウネンヒセンサ電流がおよそ3.6 mA以上(この時P2195/21)または、およそ1.57 mA以下(この時P2196/21)の時、エンジンコントロールコンピュータはダイアグコードをセットし、チェックエンジンウォーニングランプを点灯させる。
DTC No. SAE/TCCS | P2195/21 P2196/21 | ||
---|---|---|---|
DTC検出条件 | 診断条件 | P2195/21 | クウネンヒセンサ電圧リーン異常 エンジン始動後30秒以上経過後、かつ空燃比フィードバック制御中 クウネンヒセンサ電流異常 以下の条件がすべて揃った時 エンジン水温が75°C以上 クウネンヒセンサ活性化 フューエルカット中(3から10秒間) |
P2196/21 | クウネンヒセンサ電圧リッチ異常 エンジン始動後30秒以上経過後、かつ空燃比フィードバック制御中 クウネンヒセンサ電流異常 以下の条件がすべて揃った時 エンジン水温が75°C以上 クウネンヒセンサ活性化 フューエルカット中(3から10秒間) | ||
異常状態 | P2195/21 | クウネンヒセンサ電圧リーン異常 クウネンヒセンサ出力電圧が3.8 V以上かつ、オキシジエンセンサが0.21 V以上 クウネンヒセンサ電流異常 フューエルカット中にクウネンヒセンサ電流が3.6 mA以上 | |
P2196/21 | クウネンヒセンサ電圧リッチ異常 クウネンヒセンサ出力電圧が2.8 V 以下かつ、オキシジエンセンサが0.59 V以下 クウネンヒセンサ電流異常 フューエルカット中にクウネンヒセンサ電流が1.57 mA以下 | ||
異常期間 | 5秒以上 | ||
トリップ数 | 2トリップ | ||
検出方法 | 1トリップ中に1回検出する(判定後は検出を行わない) | ||
検出に使用するセンサ | メイン | クウネンヒセンサ オキシジエンセンサ | |
サブ | インテークエアフローメータSUB-ASSY E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ | ||
不具合箇所 | ワイヤハーネスまたはコネクター クウネンヒセンサ オキシジエンセンサ インテークシステム 燃料圧力 フューエルインジェクタASSY PCVホース接続状態 EGRバルブASSY エンジンコントロールコンピュータ |
□ 参 考 □SST(TaSCAN)を使用してクウネンヒセンサの出力電圧とF/B補正値を確認することができる。
回路図
参照。
機能説明
確認走行
確認走行を行う事により、ダイアグコードの再現確認をすることができる。
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)の表示画面に従って、ダイアグコードを消去する。(要領は参照)
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75℃以上) (A)
- 車両を60 to 100 km/hで10分以上走行する。(B)
- シフトレバーをBポジションにする。(C)
- 車両をフューエルカットに適した速度で走行させるために、アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ状態で60 km/h以上の速度にする。(D)
- アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ後、アクセルペダルを4秒以上離し、フューエルカットを実行させる。(E)
□ 参 考 □車両速度が35 km/h以上の時に、アクセルペダルを離すとフューエルカットが実行される。(エンジン回転数が約1000 r/min以下でフューエルカットが停止する。) - 車両を10 km/hになるまで減速させる。(F)
- (C)から(F)の手順を3回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、ダイアグコード判定結果を確認する。(要領は参照)
■ 警 告 ■この走行テストを行う時は、制限速度等の道路交通法を必ず守って実施すること。□ 参 考 □ダイアグコード判定結果が判定中又は判定不可の場合は、再度車両を75 to 100 km/hで10分以上走行後、 (C)から(F)の手順を3回以上繰り返した後に、ダイアグコード判定結果を確認する。
点検手順
□ 参 考 □アクティブテストの[燃料噴射量]を実施することで不具合箇所を特定することができる。このアクティブテストは燃料噴射量を-12.5%低下または24.8%増加させることができる。
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)
- アクセルペダルを60 %以上踏み込みながら、エンジン回転数を2500 r/minで約3分間保持して、各センサを暖機する。
- アイドリングにし、SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[アクティブテスト] - [燃料噴射量]を選択する。
- アクティブテストの[燃料噴射量]で燃料噴射量を増減させた時の[ECUデータモニター] - [A/Fセンサ電圧B1S1]および[O2センサ電圧B1S2]を読み取る。
結果クウネンヒセンサ、オキシジエンセンサの出力電圧が燃料噴射量の増減に従って変化する。
項目 | 燃料噴射量 | クウネンヒセンサおよびオキシジエンセンサの出力電圧 |
---|---|---|
[A/Fセンサ電圧B1S1] | +24.8%増加 | 3.1 V未満 (リッチ状態) |
[A/Fセンサ電圧B1S1] | -12.5%低下 | 3.4 V以上 (リーン状態) |
[O2センサ電圧B1S2] | +24.8%増加 | 0.55 V以上 (リッチ状態) |
[O2センサ電圧B1S2] | -12.5%低下 | 0.4 V未満 (リーン状態) |
■ 注 意 ■
- クウネンヒセンサの出力電圧には数秒の遅れがあり、オキシジエンセンサの出力電圧には最大約20秒の遅れがある。
- センサが冷えてしまうので、センサ暖機作業に引き続いて電圧を測定する。
事例 | クウネンヒセンサの出力電圧 | オキシジエンセンサの出力電圧 | 点検部位 |
---|---|---|---|
1 | - | ||
2 | クウネンヒセンサ クウネンヒセンサヒータ クウネンヒセンサ回路 | ||
3 | オキシジエンセンサ オキシジエンセンサヒータ オキシジエンセンサ回路 | ||
4 | 燃圧 排気ガス漏れ(空燃比が極端にリーンまたはリッチ) |
□ 参 考 □SST(TaSCAN)を用いてフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。
手順1 | ダイアグコード読み取り |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従ってダイアグコードを読み取る。(要領は参照)
結果 結果
飛び先
P2195/21またはP2196/21のいずれかが出力される
A
P2195/21またはP2196/21と、それ以外のダイアグコードが出力される
B
□ 参 考 □ダイアグコードP2195/21またはP2196/21以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。
B | 関連するダイアグコードチャートへ (要領は 参照) |
A | |
手順2 | 過去に燃料切れでエンジン停止したことがあるか |
- 過去に燃料切れによるエンジン停止(ガス欠状態)をしたことがあるか確認する。
結果
結果
飛び先
過去に燃料切れによるエンジン停止をした
A
過去に燃料切れによるエンジン停止をしていない
B
A | |
過去の走行中に発生した燃料切れにより、DTCが記録された |
手順3 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順4 | TaSCANデータ読み取り |
SST09991-70201
- 走行テストを実施する。
□ 参 考 □走行テストの要領は機能説明の[確認走行]を参照する。 - SST(TaSCAN)の画面表示に従って[ECUデータモニター]-[O2センサ(A/F)センサテスト結果]を選択する。
[システム選択画面: パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
項目説明/ 表示範囲
標準値
O2センサ(A/Fセンサ)テスト結果- O2センサ(A/Fセンサ)のテスト結果を表す
- 表示: 完了/未完了
■ 注 意 ■センサが冷えてしまうので、センサ暖機作業に引き続いて電圧を測定する。 - [O2センサ(A/F)センサテスト結果]が[完了]になっていることを確認する。
[未完了]の場合、走行パターンに従って再度走行する。それでも[未完了]の場合はクウネンヒセンサ系統に異常が考えられる。
□ 参 考 □[完了]はその構成部品が正常に機能していることを示す。 - SST(TaSCAN)の画面表示に従って[ECUデータモニター]-[A/Fセンサ電流B1S1]を選択する。
- フューエルカット中の[A/Fセンサ電流B1S1]の数値を点検する。
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター] 項目名
点検条件
結果
飛び先
A/Fセンサ電流B1S1
フューエルカット中
正常範囲内(1.57 mA以上、かつ3.6 mA未満)
A
正常範囲外(1.57 mA未満または3.6 mA以上)
B
A | |
手順5 | TaSCANデータ読み取り(A/Fセンサ電圧B1S1) |
SST09991-70201
- DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75°C以上)
- アクセルペダルを踏み込みながら、エンジン回転数を2500 r/minで約3分間保持して、各センサを暖機する。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、[ECUデータモニター]-[A/Fセンサ電圧B1S1]および[エンジン回転数]を選択する。
- エンジンが次の条件になるごとに[A/Fセンサ電圧B1S1]を3回測定する。
- アイドリング中(30秒以上測定する)[A]
- 回転数が約2500 r/min(エンジン回転数の急激な変化が無い)[B]
- シフトレバーをBポジションで60 km/hまで加速し、そしてスロットルバルブが全閉するようにアクセルペダルを素早く放す。[C]
[システム選択画面:パワトレ → TCCS → ECUデータモニター]
項目名
条件
基準値
参考
A/Fセンサ電圧B1S1
[A]および[B]
約3.3 Vで変化する
3.1 to 3.4 V
[C]
3.8 V以上まで上がる
エンジン減速中に発生する
(フューエルカット時)
□ 参 考 □詳細は下記の図を参照する。
□ 参 考 □
- 上記の状態を含めいずれかの状態でクウネンヒセンサの出力電圧が約3.3 Vのままである場合(図解の不具合状態を参照)、クウネンヒセンサに断線回路がある可能性がある。(これはクウネンヒセンサヒータが開回路の場合でも発生する。)
- いずれかの状態でクウネンヒセンサの出力電圧が約3.8 V以上または2.8 V以下のままである場合(図解の不具合状態を参照)、クウネンヒセンサに短絡回路がある可能性がある。
- エンジンコントロールコンピュータはエンジン減速中は燃料噴射を停止する(フューエルカット)。これはリーン状態を引き起こし、クウネンヒセンサ出力電圧の一時的な増加という結果となる。
- 車両走行時:
燃料濃縮時はクウネンヒセンサの出力電圧が2.8 V未満になることがある。車両には、追い越し時にアクセルペダルを完全に踏み込んだ状態の急加速として伝達される。クウネンヒセンサは正常に機能している。 - クウネンヒセンサは電流出力成分である、よってエンジンコントロールコンピュータ内部で電流は電圧に変換される。クウネンヒセンサコネクターまたはエンジンコントロールコンピュータコネクターで電圧を測定すると一定の電圧結果が表示される。
結果結果
飛び先
クウネンヒセンサ電圧値が正常
A
クウネンヒセンサ電圧値が異常
B
A | |
手順6 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順7 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75℃以上) (A)
- 車両を60 to 100 km/hで10分以上走行する。(B)
- シフトレバーをBポジションにする。(C)
- 車両をフューエルカットに適した速度で走行させるために、アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ状態で60 km/h以上の速度にする。(D)
- アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ後、アクセルペダルを4秒以上離し、フューエルカットを実行させる。(E)
□ 参 考 □車両速度が35 km/h以上の時に、アクセルペダルを離すとフューエルカットが実行される。(エンジン回転数が約1000 r/min以下でフューエルカットが停止する。) - 車両を10 km/hになるまで減速させる。(F)
- (C)から(F)の手順を3回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果を確認する。
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
B | 常時発生しない問題の点検 (要領は 参照) |
A | |
手順8 | クウネンヒセンサ交換 |
□ 参 考 □クウネンヒセンサの交換要領は
参照。
次へ | |
手順9 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順10 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75℃以上) (A)
- 車両を60 to 100 km/hで10分以上走行する。(B)
- シフトレバーをBポジションにする。(C)
- 車両をフューエルカットに適した速度で走行させるために、アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ状態で60 km/h以上の速度にする。(D)
- アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ後、アクセルペダルを4秒以上離し、フューエルカットを実行させる。(E)
□ 参 考 □車両速度が35 km/h以上の時に、アクセルペダルを離すとフューエルカットが実行される。(エンジン回転数が約1000 r/min以下でフューエルカットが停止する。) - 車両を10 km/hになるまで減速させる。(F)
- (C)から(F)の手順を3回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果を確認する。
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
B | 正常復帰 |
A | |
手順11 | TaSCANアクティブテスト実施 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 ℃以上)
- SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ アクティブテスト] - [EGR ステップ数] を選択する。
- アクティブテスト実行中のデータモニター[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。
基準値アクティブテストの駆動指数に応じて[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]が変化する。
-
EGRステップ数(アクティブテスト)
0 step
0 → 30 step(アイドル時)
アイドリング状態
安定している
安定 → ラフアイドル又はエンスト
インテークマニホールド圧
(データモニター)
20 to 40 kPa
EGR 全閉時より 10 kPa以上増加
□ 参 考 □
- アクティブテスト実施時は、データモニターで[アイドルSW]がONであることを確認する。
- アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
- アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0ステップに戻してから終了する。
- アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。
結果
結果 | 飛び先 |
---|---|
異常 | A |
正常 | B |
A | |
手順12 | EGR バルブASSY点検 |
NG | EGR バルブASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順13 | エンジンコントロール コンピュータ交換 |
□ 参 考 □エンジンコントロールコンピュータの交換要領は
参照。
次へ | |
手順14 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順15 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75℃以上) (A)
- 車両を60 to 100 km/hで10分以上走行する。(B)
- シフトレバーをBポジションにする。(C)
- 車両をフューエルカットに適した速度で走行させるために、アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ状態で60 km/h以上の速度にする。(D)
- アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ後、アクセルペダルを4秒以上離し、フューエルカットを実行させる。(E)
□ 参 考 □車両速度が35 km/h以上の時に、アクセルペダルを離すとフューエルカットが実行される。(エンジン回転数が約1000 r/min以下でフューエルカットが停止する。) - 車両を10 km/hになるまで減速させる。(F)
- (C)から(F)の手順を3回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
次へ | |
終了 |
手順16 | クウネンヒセンサ単体点検 |
SST09082-00030
09083-00170
- クウネンヒセンサのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
2(+B) - 1(HA1A)
20°C
1.8 to 3.4 Ω
1(HA1A) - 4(A1A-)
常時
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(クウネンヒセンサ)
NG | クウネンヒセンサ交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順17 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(クウネンヒセンサ - エンジンコントロールコンピュータ) |
SST09082-00030
09083-00170
□ 参 考 □ワイヤハーネスおよびコネクターの点検要領および注意事項は
参照。
- クウネンヒセンサのコネクターを切り離す。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。(端子配列は参照)
抵抗値(断線点検)
点検端子
クウネンヒセンサ車両側コネクター - エンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター
点検条件
基準値
3(A1A+) - A103(A1A+)
常時
1 Ω未満
4(A1A-) - A126(A1A-)
常時
1 Ω未満
1(HA1A) - A18(HA1A)
常時
1 Ω未満
抵抗値(短絡点検)
点検端子
クウネンヒセンサ車両側コネクターおよびエンジンコントロールコンピュータ車両側コネクター - 他の端子間およびボデーアース
点検条件
基準値
3(A1A+)またはA103(A1A+) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
4(A1A-)またはA126(A1A-) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
1(HA1A)またはA18(HA1A) - 他の端子間およびボデーアース
常時
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(クウネンヒセンサ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
*3
コネクターA
-
-
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換(クウネンヒセンサ - エンジンコントロールコンピュータ) |
OK | |
手順18 | インテークシステム点検 |
NG | インテークシステム修理または交換 |
OK | |
手順19 | 燃圧点検 |
NG | 手順 29 へ |
OK | |
手順20 | フューエル インジェクタASSY単体点検 |
NG | フューエル インジェクタASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順21 | クウネンヒセンサ交換 |
□ 参 考 □クウネンヒセンサの交換要領は
参照。
次へ | |
手順22 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
次へ | |
手順23 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75℃以上) (A)
- 車両を60 to 100 km/hで10分以上走行する。(B)
- シフトレバーをBポジションにする。(C)
- 車両をフューエルカットに適した速度で走行させるために、アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ状態で60 km/h以上の速度にする。(D)
- アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ後、アクセルペダルを4秒以上離し、フューエルカットを実行させる。(E)
□ 参 考 □車両速度が35 km/h以上の時に、アクセルペダルを離すとフューエルカットが実行される。(エンジン回転数が約1000 r/min以下でフューエルカットが停止する。) - 車両を10 km/hになるまで減速させる。(F)
- (C)から(F)の手順を3回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果を確認する。
結果結果
飛び先
異常
A
正常
B
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
B | 正常復帰 |
A | |
手順24 | TaSCANアクティブテスト実施 |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 ℃以上)
- SST(TaSCAN) の画面表示に従って、[ アクティブテスト] - [EGR ステップ数] を選択する。
- アクティブテスト実行中のデータモニター[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。
基準値アクティブテストの駆動指数に応じて[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]が変化する。
-
EGRステップ数(アクティブテスト)
0 step
0 → 30 step(アイドル時)
アイドリング状態
安定している
安定 → ラフアイドル又はエンスト
インテークマニホールド圧
(データモニター)
20 to 40 kPa
EGR 全閉時より 10 kPa以上増加
□ 参 考 □
- アクティブテスト実施時は、データモニターで[アイドルSW]がONであることを確認する。
- アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
- アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0ステップに戻してから終了する。
- アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。
結果
結果 | 飛び先 |
---|---|
異常 | A |
正常 | B |
A | |
手順25 | EGR バルブASSY点検 |
NG | EGR バルブASSY交換 (要領は 参照) |
OK | |
手順26 | エンジンコントロール コンピュータ交換 |
□ 参 考 □エンジンコントロールコンピュータの交換要領は
参照。
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手順27 | ダイアグコード消去 |
SST09991-70201
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手順28 | 作動確認運転実施 |
SST09991-70201
- エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFFにして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン水温が75℃以上) (A)
- 車両を60 to 100 km/hで10分以上走行する。(B)
- シフトレバーをBポジションにする。(C)
- 車両をフューエルカットに適した速度で走行させるために、アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ状態で60 km/h以上の速度にする。(D)
- アクセルペダルを10秒以上踏み込んだ後、アクセルペダルを4秒以上離し、フューエルカットを実行させる。(E)
□ 参 考 □車両速度が35 km/h以上の時に、アクセルペダルを離すとフューエルカットが実行される。(エンジン回転数が約1000 r/min以下でフューエルカットが停止する。) - 車両を10 km/hになるまで減速させる。(F)
- (C)から(F)の手順を3回以上繰り返す。
- SST(TaSCAN)の画面表示に従って、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグ判定結果確認] - [ダイアグコード別確認]を選択する。
- 次画面にて、確認を行うダイアグコードを入力する。
- ダイアグコード判定結果が正常であることを確認する。
□ 参 考 □表示項目
内容
正常- ダイアグコードの判定が完了
- システム正常
- ダイアグコードの判定が完了
- システム異常
- ダイアグコードの判定が未完了
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
- ダイアグコードの判定が実施できない
- 前提条件が成立していないダイアグコード数がエンジンコントロールコンピュータに記憶できる上限に達している
- 検出条件を確認後、走行テストを実施
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終了 |
手順29 | フューエル ポンプ単体点検 |
□ 参 考 □フューエルポンプ単体点検の要領は
参照。
NG | フューエル ポンプ交換 (要領は 参照) |
OK | |
フューエルライン修理または交換 |
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