DTC P3190 ENG出力異常 DTC P3191 ENG始動不能 DTC P3193

エンジン性能低下(ガス欠) アルファード ノア アクア シエンタ ヴェルファイア ヴォクシー トヨタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー

エンジンコントロールコンピュータはパワーマネジメントコントロールコンピュータからのデータ(要求出力、推定トルク、目標回転数、クランキングモードの状態かどうかなど)を受け取り、目標回転数にもとづいてエンジンが発生する目標トルク値を算出する。もしエンジンの目標トルクがパワーマネジメントコントロールコンピュータの推定トルクより低い場合は不具合としてダイアグコードを検出する。またクランキングモード中のクランキング時間やクランクシャフトの回転数など、E.F.I. ウォータテンパラチャセンサ出力によって決められた値を超えた時にも不具合としてダイアグコードを出力する。

DTCNo.
SAE
DTC検出条件
1.診断条件 2.異常状態 3.異常期間 4.その他
点検部位
P3190車両走行可能状態(READY点灯時)
目標トルクに対する推定トルクの比率が20%未満
6秒以上かつクランクシャフトの回転が100回を超えた時(冷却水温が約-10°Cの時)
1トリップ
エミッションコントロールシステム
燃料系統
インテークエアフローメータSUB-ASSY
EGRバルブASSY
クランクポジションセンサ
クランクポジションセンサNO.1
E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ
スロットルボデーASSY
フューエルポンプ制御系統
エンジンコントロールコンピュータ
P3191車両走行可能状態(READY点灯時)
クランキングモード中
6秒以上かつクランクシャフトの回転が100回を超えた時(冷却水温が約-10°Cの時)
1トリップ
エミッションコントロールシステム
燃料系統
インテークエアフローメータSUB-ASSY
EGRバルブASSY
クランクポジションセンサ
クランクポジションセンサNO.1
E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ
スロットルボデーASSY
フューエルポンプ制御系統
エンジンコントロールコンピュータ
P3193IG ON
メータECUからフューエルエンプティーLowレベル信号(6L未満)を受けた時
6秒以上かつクランクシャフトの回転が100回を超えた時(冷却水温が約-10°Cの時)
1トリップ
エミッションコントロールシステム
燃料系統
インテークエアフローメータSUB-ASSY
EGRバルブASSY
クランクポジションセンサ
クランクポジションセンサNO.1
E.F.I.ウォータテンパラチャセンサ
スロットルボデーASSY
フューエルポンプ制御系統
エンジンコントロールコンピュータ

点検手順

□ 参 考 □

  1. 現象確認の為、エンジン始動点検を繰り返すとSOCが低下しREADY-ON出来ない状態になる場合がある。その際にはTHSチャージャーを使用し、HVバッテリーの充電を行う。
  2. 1回のクランキングでSOCは約1%低下する。
  3. THSチャージャで1回(10分)充電することでSOCは約2%回復する。
  4. THSチャージャーによる充電時間は、バッテリ温度25°Cで10分程度もしくはバッテリ温度0°Cで30分程度の充電が必要となる。
  5. THSチャージャーは、エンジン始動可能(READY ON)状態にさせるための補助的な充電機です。
  6. SST(診断機)を用いてフリーズフレームデータを読み取る。フリーズフレームデータには、不具合発生時のエンジン稼動状態の一部を記録してあり、それらの情報がトラブルシュートを行う際に役立つ。

手順1ダイアグコード読み取り(TCCS)

SST09991-70201  

  1. DLC3にSST(診断機)を接続する。
  2. IG ONにして、SST(診断機)の画面表示に従い、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグコード フリーズデータ]を選択し、ダイアグコードを読み取る。(要領は参照)

    結果
    結果
    飛び先
    P3190、P3191、P3193を表示
    A
    P3190、P3191、P3193以外のダイアグコードが出力される
    B
    □ 参 考 □ダイアグコードP3190、P3191またはP3193以外のダイアグコードが出力された場合は、そのダイアグコードを先にトラブルシュートすること。

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順2燃料残量確認
  1. 燃料の残量を確認する。

NG
燃料補充
OK

手順3インテークシステム点検

□ 参 考 □インテークシステムの点検要領は

参照。


NG
インテークシステム修理または交換
OK

手順4エンジン点検
  1. エンジンの始動時またはレーシング時の異常な振動または騒音が無いことを確認する。

    結果
    結果
    飛び先
    エンジンからの異常な振動または騒音がない
    A
    エンジンからの異常な振動または騒音がある
    B

B
エンジン本体点検、修理
A

手順5燃圧点検

□ 参 考 □燃圧点検の要領は

参照。


NG
フューエルポンプ制御系統 (要領は  参照)
OK

手順6フリーズフレームデータ確認

SST09991-70201  
■ 注 意 ■ダイアグコードを消去すると、フリーズフレームデータも同時に消去されるため、必ず記憶しておく。

  1. DLC3にSST(診断機)を接続する。
  2. IG ONにして、SST(診断機)の画面表示に従い、メインメニュー[診断] - 診断メニュー[パワトレ] - [TCCS] - システム診断メニュー[ダイアグコード フリーズデータ]を選択する。
  3. [ダイアグコード確認]画面よりフリーズフレームデータを記憶しているダイアグコード(Fを表示)を選択する。
  4. パワーマネジメントコントロールコンピュータからの“要求トルク”*1とフリーズフレームデータの“実エンジントルク”を比較する。
    □ 参 考 □*1:要求トルクはフリーズフレームデータの“エンジン出力要求値”と“目標エンジン回転数”をもとに、下記の計算式から算出する。要求トルク=エンジン出力要求値(kW)/目標エンジン回転数(rpm)×6112結果結果
    飛び先
    実エンジントルクの数値は要求トルクの数値の60%未満
    A
    実エンジントルクの数値は要求トルクの数値の60%以上
    B

B
手順 8 へ
A

手順7スロットル ボデーASSY点検

□ 参 考 □スロットルボデーASSYの点検要領は

参照。


NG
スロットル ボデーASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順8インテークエアフロー メータSUB-ASSY点検

□ 参 考 □インテークエアフローメータSUB-ASSY点検要領は

参照。


NG
インテークエアフロー メータSUB-ASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順9E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ単体点検

□ 参 考 □E.F.I. ウォータテンパラチャ センサの単体点検要領は

参照。


NG
E.F.I. ウォータテンパラチャ センサ交換 (要領は  参照)
OK

手順10クランクポジション センサ単体点検

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. クランクポジションセンサのコネクターを切り離す。
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、端子間の抵抗値を測定する。
    抵抗値(断線点検)点検端子
    クランクポジションセンサ
    点検条件
    基準値
    1(NE) - 2(NE-)
    冷間時
    1630 to 2740 Ω
    温間時
    2065 to 3225Ω
    □ 参 考 □文中の冷間時、温間時とは、点検する部品本体の温度を示す。また温度設定範囲を冷間時(20±30°C)、温間時(75±25°C)とする。イラスト内指示文字 *1
    コネクター非接続状態
    (クランクポジションセンサ)

NG
クランクポジション センサ交換 (要領は  参照)
OK

手順11クランクポジション センサ NO.1交換(カムポジションセンサ)

□ 参 考 □クランクポジションセンサNO.1の交換要領は

参照。

次へ

手順12ダイアグコード消去

SST09991-70201  

  1. DLC3 にSST(診断機) を接続する。
  2. IG ON にする。
  3. SST(診断機) の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。(要領 は参照)
次へ

手順13ダイアグコード確認

SST09991-70201  

  1. DLC3 にSST(診断機) を接続する。
  2. IG ONにする。
  3. 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
  4. エンジンを始動し、10秒以上アイドリングする。
  5. SST(診断機) の画面表示に従って、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)
    結果結果
    飛び先
    P3190、P3191またはP3193が出力される
    A
    P3190、P3191またはP3193が出力されない
    B

B
終了
A

手順14診断機アクティブテスト実施

SST09991-70201  

  1. SST(診断機)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
  4. エンジンを始動し、すべてのアクセサリスイッチをOFF にして、エンジン冷却水温が安定するまで暖機する。(エンジン冷却水温が75 ℃以上)
  5. SST(診断機) の画面表示に従って、[ アクティブテスト] - [EGR ステップ数] を選択する。
  6. アクティブテスト実行中のデータモニター[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]および[アイドルSW]を確認する。
    基準値アクティブテストの駆動指数に応じて[インテークマニホールド圧]、[エンジン回転数]が変化する。

    -
    EGRステップ数(アクティブテスト)
    0 step
    0 → 30 step(アイドル時)
    アイドリング状態
    安定している
    安定 → ラフアイドル又はエンスト
    インテークマニホールド圧
    (データモニター)
    20 to 40 kPa
    EGR 全閉時より 10 kPa以上増加

□ 参 考 □

  1. アクティブテスト実施時は、データモニターで[アイドルSW]がONであることを確認する。
  2. アクティブテスト実施時には、EGRバルブが開いた状態を10秒以上継続しない。
  3. アクティブテスト実施後は、EGRステップ数を必ず0ステップに戻してから終了する。
  4. アクティブテスト実施時アイドリング状態に変化が見られなければEGRバルブASSYの故障が考えられる。

結果

結果飛び先
異常A
正常B

B
手順 16 へ
A

手順15EGR バルブASSY点検
  1. EGRバルブASSYを取りはずす。(要領は参照)
  2. バルブが閉じていることを確認する。
    基準バルブがすき間なく閉じている。

NG
EGR バルブASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順16エンジンコントロール コンピュータ交換

□ 参 考 □エンジンコントロールコンピュータの交換要領は

参照。

次へ

手順17ダイアグコード消去

SST09991-70201  

  1. DLC3 にSST(診断機) を接続する。
  2. IG ON にする。
  3. SST(診断機) の画面表示に従ってダイアグコードを消去する。(要領 は参照)
次へ

手順18ダイアグコード確認

SST09991-70201  

  1. DLC3 にSST(診断機) を接続する。
  2. IG ONにする。
  3. 車両を“整備モード”にセットする。(要領は参照)
  4. エンジンを始動し、10秒以上アイドリングする。
  5. SST(診断機) の画面表示に従って、ダイアグコードを確認する。(要領は参照)
次へ
終了 

DTC P3190 ENG出力異常 DTC P3191 ENG始動不能 DTC P3193 エンジン性能低下(ガス欠) トヨタ

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