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パワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)は、エンジンコントロールコンピュータからCAN通信によって送られてくるエンジン回転数とシリアル通信によってパルス入力されるエンジン回転数を比較して、パルス入力に異常がある場合にダイアグコードを検出する。
DTC No. | 詳細情報番号 | DTC検出条件 | 点検部位 |
---|
P0340 | 886 | エンジン回転数センサ(GI信号)結線異常 | ワイヤハーネスおよびコネクター カムポジションセンサ インバータASSY(コンバータツキ) エンジンコントロールコンピュータ パワーマネジメントコントロールコンピュータ |
回路図
点検手順
■ 警 告 ■
- 高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
- サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。10分間待機後、インバータASSY(コンバータツキ)の検電箇所にてゼロボルト確認作業を行う。
□ 参 考 □10分間はインバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサが放電するための時間である。
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
- HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
結果結果
飛び先
P0340-886のみ出力
A
P0343-747を同時に出力
B
A | |
| |
手順2 | コネクター接続状態点検(エンジンコントロールコンピュータコネクター) |
- エンジンコントロールコンピュータのコネクター接続状態を点検する。
基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない
NG | 確実に接続する |
|
OK | |
| |
手順3 | コネクター接続状態点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータコネクター) |
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクター接続状態を点検する。
基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない
NG | 確実に接続する |
|
OK | |
| |
手順4 | パワーマネジメントコントロール コンピュータ点検(波形測定) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をオシロスコープ機能にセットする。
- SST(TaSCAN)をパワーマネジメントコントロールコンピュータ各端子に接続し、波形を測定する。
項目
内容
測定端子
GI(A16) - E1(C6)
計器セット
5 V/DIV、20 ms/DIV
測定条件
READY ON、エンジン回転中
*1 | コネクター接続状態 (パワーマネジメントコントロールコンピュータ) |
結果
測定結果 | 飛び先 |
---|
正常 | A |
+B張り付き | B |
GND張り付き | C |
A | |
| |
- 常時発生しない問題の点検を行う。(要領は参照)
NG | 不具合箇所修理または交換 |
|
手順6 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータ+Bプルアップ点検) |
SST09082-00030
09083-00170
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターBを切り離す。
- IG ONにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
B48(G2O) - ボデーアース
IG ON
11 to 14 V
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
■ 注 意 ■コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードを記憶するため、点検後ダイアグコードを消去する。
- IG OFFにする。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
手順7 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(エンジンコントロールコンピュータ - パワーマネジメントコントロールコンピュータ、インバータASSY(コンバータツキ)) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターBを切り離す。
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターAを切り離す。
- IG ONにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
B48(G2O) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(エンジンコントロールコンピュータ接続コネクター)
■ 注 意 ■コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードを記憶するため、点検後ダイアグコードを消去する。
- IG OFFにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
B48(G2O) - ボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
- エンジンコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
OK | |
| |
手順8 | パワーマネジメントコントロール コンピュータ点検 |
SST09082-00030
09083-00170
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを全て切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A16(GI) - C6(E1)
常時
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(パワーマネジメントコントロールコンピュータ)
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
OK | |
| |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターAを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A29(GI) - A28(GND1)
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(インバータASSY(コンバータツキ))
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを接続する。
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…