(Low) P0862-598 P制御ECU通信異常(High)ヴォクシー ヴェルファイア シエンタ アクア アルファード ノア トヨタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー
パワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)は、トランスミッションシフトメインスイッチ(Pポジションスイッチ)またはシフトロックコントロールユニットASSY (シフトレバー)からの入力があると、トランスミッションコントロールコンピュータASSYへPポジション制御(PCON)信号を送信する。その信号によって、トランスミッションコントロールコンピュータASSYは、シフトコントロールアクチュエータASSYを駆動してハイブリッドビークルトランスアクスルASSYのカウンタドライブギヤを機械的にロックまたは解除する。
シフトコントロールアクチュエータASSYのP ポジション固定またはP ポジション解除位置をトランスミッションコントロールコンピュータASSYからPポジション状態(PPOS)信号としてパワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)へ送信される。
DTC No. | 詳細情報番号 | DTC検出条件 | 点検部位 |
---|
P085D | 582 | Pポジション位置(PPOS)信号の論理矛盾 | ワイヤハーネスおよびコネクター トランスミッションコントロールコンピュータASSY パワーマネジメントコントロールコンピュータ |
599 | Pポジション位置(PPOS)信号の出力パルス異常 |
P0861 | 597 | Pポジション位置(PPOS)信号線のGNDショート |
P0862 | 598 | Pポジション位置(PPOS)信号線の+B電源回り込み |
回路図
点検手順
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / ボデー / P制御 / ダイアグコード フリーズデータ
- エレクトロシフトマチックシステムのダイアグコードが出力されているか確認する。
結果結果
飛び先
下表に示すダイアグコードが出力しない
A
下表に示すダイアグコードが出力する
B
DTC No.
関連ダイアグ
C2309
+B断線異常
C2311
HV ECU通信線異常
- IG OFFにする。
A | |
| |
手順2 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータ - トランスミッションコントロールコンピュータASSY) |
SST09082-00030
09083-00170
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターBを切り離す。
- トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターを切り離す。
- IG ON にする。
- SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って電圧 を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
B22(PCON) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B28(PPOS) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター後側
(パワーマネジメントコントロールコンピュータ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(トランスミッションコントロールコンピュータASSY接続コネクター)
■ 注 意 ■コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードを記憶するため、点検後ダイアグコードを消去する。
- IG OFF にする。
- SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値(断線)点検端子
点検条件
基準値
B22(PCON) - B22(PCON)
IG OFF
1 Ω未満
B28(PPOS) - B23(PPOS)
IG OFF
1 Ω未満
抵抗値(短絡)点検端子
点検条件
基準値
B22(PCON)またはB22(PCON) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
B28(PPOS)またはB23(PPOS) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
- トランスミッションコントロールコンピュータASSYのコネクターを接続する。
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
OK | |
| |
手順3 | パワーマネジメントコントロール コンピュータ点検(PCON波形) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN) をDLC3 に接続する。
- IG ON にする。
- SST(TaSCAN) をオシロスコープ機能にセットする。
- SST(TaSCAN)をパワーマネジメントコントロールコンピュータ各端子に接続し、波形を測定する。
項目
内容
測定端子
B22(PCON)←→C6(E1)
計器セット
5 V/DIV、20 ms/DIV
測定条件
IG ON
結果測定結果
飛び先
Pポジション制御(PCON)信号の波形が測定できる
A
Pポジション制御(PCON)信号の波形が測定できない
B
イラスト内指示文字 *1
コネクター接続状態
(パワーマネジメントコントロールコンピュータ)
- IG OFFにする。
A | |
| |
手順4 | パワーマネジメントコントロール コンピュータ点検(PPOS波形) |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)をオシロスコープ機能にセットする。
- SST(TaSCAN)をパワーマネジメントコントロールコンピュータ各端子に接続し、波形を測定する。
項目
内容
測定端子
B28(PPOS)←→C6(E1)
計器セット
5 V/DIV、20 ms/DIV
測定条件
IG ON
結果測定結果
飛び先
Pポジションロック位置(PPOS)信号の波形が測定できる
A
Pポジションロック位置(PPOS)信号の波形が測定できない
B
イラスト内指示文字 *1
コネクター接続状態
(パワーマネジメントコントロールコンピュータ)
- IG OFFにする。
A | |
| |
手順5 | パワーマネジメントコントロール コンピュータ交換 |
- パワーマネジメントコントロールコンピュータ を交換する。( 要領は参照)
次へ | |
| |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / パワトレ / HV / ダイアグコード フリーズデータ
- ダイアグコードおよびフリーズフレームデータを読み取り記録する。
- ‘消去’キーを押す。
- IG OFFにする。
次へ | |
| |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにし、10秒間放置する。
- ブレーキペダルを踏み、シフトレバーをN ポジションに操作し、10秒間放置する。
- トランスミッションシフトメインスイッチ(P ポジションスイッチ)を押し、10秒間放置する。
- SST(TaSCAN) を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / パワトレ / HV / ダイアグコード フリーズデータ
- HV のダイアグコードが出力されているか確認する。
結果結果
飛び先
DTC 出力なし
A
DTC P085D-582、P085D-599、P0861-597およびP0862-598が再出力する
B
- IG OFFにする。
A | |
| |
終了 |
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