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パワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)は安全装置(インターロック)の操作が行われたことを検知して、起動禁止やシステムメインリレーの遮断処理を実施する。安全装置は3箇所設定されている。1つ目はサービスプラググリップ部。2つ目はインバータASSY(コンバータツキ)に繋がるフレームワイヤ部。3つ目はモータケーブル、ジェネレータケーブル、エンジンワイヤNo.2(エアコンディショナハーネスASSY)がインバータASSY(コンバータツキ)に繋がるインバータターミナルカバー部。サービスプラググリップ、フレームワイヤまたはインバータターミナルカバーが取りはずされると、インターロック信号線はオープン回路(断線状態)となる。ただし、走行中の場合、断線故障と判定し、システムメインリレーは遮断しない。安全装置が正常状態に取り付けられれば、再度IG ONで正常復帰する。
DTC No. | 詳細情報番号 | DTC検出条件 | 点検部位 |
---|
P0A0D | 350 | 停車中に安全装置(インターロック)の操作(ILK信号がON)を行い、IG ONにしたとき | ワイヤハーネスおよびコネクター パワーマネジメントコントロールコンピュータ サービスプラググリップ インバータASSY(コンバータツキ) フレームワイヤ インバータターミナルカバー |
P0A0D | 351 | 車両走行中に安全装置(インターロック)信号線が断線(ILK信号がON)したとき |
回路図
点検手順
■ 警 告 ■
- 高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
- サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。10分間待機後、インバータASSY(コンバータツキ)の検電箇所にてゼロボルト確認作業を行う。
□ 参 考 □10分間はインバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサに蓄えられた電気を放電するための時間である。
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
- HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
結果結果
飛び先
P0A0Dのみ出力
A
P0A1Dが出力
B
- IG OFFにする。
A | |
| |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
- ダイアグコードおよびフリーズデータを読み取り記録する。
- ‘消去’キーを押す。
- IG OFFにする。
次へ | |
| |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
- HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
結果結果
飛び先
P0A0D-350または351が再度出力される
A
P0A0D-350または351が再度出力されない
B
- IG OFFにする。
A | |
| |
手順4 | サービスプラグ グリップ点検(取り付け状態) |
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップが正常に取り付けられているかを点検する。
□ 参 考 □
- 脱着手順は参照。
- P0A0D-350は、サービスプラググリップをはずしてIG ONした場合にも出力するので、不具合時の状況を確認する。
NG | 正規に取り付ける |
|
OK | |
| |
手順5 | インバータターミナルカバー点検(取り付け状態) |
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- インバータASSY(コンバータツキ)のインバータターミナルカバーが正常に取り付けられていることを点検する。
基準正常に取り付けられている。
NG | 正規に取り付ける |
|
OK | |
| |
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)から取りはずす。
- フレームワイヤが正常に取り付けられているかを点検する。
基準フレームワイヤが正常に取り付けられている
- インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)に取り付ける。
NG | 正規に取り付ける |
|
OK | |
| |
手順7 | パワーマネジメントコントロール コンピュータ点検 |
SST09082-00030
09083-00170
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターAを切り離す。
- IG ONにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧値を測定する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
A35(ILKI) - ボデーアース
IG ON
10 to 14 V
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
■ 注 意 ■コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードを記憶するため、点検後ダイアグコードを消去する。
- IG OFFにする。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを接続する。
OK | |
| |
手順8 | インバータASSY(コンバータ ツキ)点検(インターロック) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターAを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A35(ILKI) - A36(ILKO)
IG OFF
3 Ω以下
イラスト内指示文字 *1
コネクター非接続状態
(インバータASSY(コンバータツキ))
■ 注 意 ■インバータターミナルカバーは取りはずさない。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを接続する。
OK | |
| |
手順9 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - ボデーアース) |
SST09082-00030
09083-00170
- サービスプラググリップを取り付ける。(要領は参照)
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターAを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A36(ILKO) - ボデーアース
IG OFF
1 Ω未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを接続する。
OK | |
| |
- 各コネクターの接続状態を確認する。
基準かん合不良となる汚れや異物などが混入または付着の痕跡がない
NG | コネクター修理または交換 |
|
- サービスプラググリップを取りはずす。(要領は参照)
- サービスプラググリップのインターロック接続状況を確認する。
イラスト内指示文字 *1
サービスプラググリップ
基準かん合不良となる汚れや異物などが混入または付着の痕跡がない
- サービスプラググリップを取り付ける。(要領は参照)
OK | |
| |
手順12 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(取り付け状態) |
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- サービスプラググリップ取り付け部のインターロックコネクターの取り付け状態を点検する。
イラスト内指示文字 *1
インターロックコネクター
基準コネクターが正常に取り付けられている
NG | 正規に取り付ける |
|
OK | |
| |
手順13 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - サービスプラググリップ部インターロックコネクター) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターAを切り離す。
- サービスプラググリップ部インターロックコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A36(ILKO) - 1(ILK)
IG OFF
1 Ω未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インターロック接続コネクター)
- サービスプラググリップ部インターロックコネクターを接続する。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
OK | |
| |
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)から取りはずす。
- インバータターミナルカバーのインターロック接続状況を確認する。
基準かん合不良となる汚れや異物などが混入または付着の痕跡がない
- インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)に取り付ける。
OK | |
| |
手順15 | フレーム ワイヤ点検(フレームワイヤコネクター部) |
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
- インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)から取りはずす。
- フレームワイヤをインバータASSY(コンバータツキ)から切り離す。
- フレームワイヤのインターロック接続状況を確認する。
基準かん合不良となる汚れや異物などが混入または付着の痕跡がない
- インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)に取り付ける。
- フレームワイヤをインバータASSY(コンバータツキ)に接続する。
手順16 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータ - インバータASSY(コンバータツキ)) |
SST09082-00030
09083-00170
- IG OFFにする。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターAを切り離す。
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターAを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
抵抗値点検端子
点検条件
基準値
A32(ILK) - A35(ILKI)
IG OFF
1 Ω未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター後側
(パワーマネジメントコントロールコンピュータ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
- パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
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自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…