DTC P0A0F-238 エンジン系異常 ヴォクシー ヴェルファイア

DTC P0A0F-238 エンジン系異常 ヴォクシー ヴェルファイア シエンタ アクア アルファード ノア トヨタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー

パワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)は、エンジン本体またはトランスアクスルギヤの焼き付きを検出するとフェイルセーフ制御を行う。また、異物によりエンジンまたはトランスアクスル内部部品の回転が妨げられている場合にも、パワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)はフェイルセーフ制御を行う。

DTC No.詳細情報番号DTC検出条件点検部位
P0A0F238クランキングしたがエンジンが回らないとき(トランスアクスル入力系異常(エンジン系))ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY
トランスミッションインプットダンパASSY
パワーマネジメントコントロールコンピュータ
エンジン本体
A217594J01

点検手順

□ 参 考 □このDTC が出力した場合は、エンジンの焼き付き、トランスアクスルギヤの焼き付きの恐れがあるため、点検前にエンジンオイル、トランスアクスルオイル(ATF)、冷却水を確認する。

手順1ダイアグコード読み取り(HV)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / パワトレ / HV / ダイアグコード フリーズデータ
  4. HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
    結果結果
    飛び先
    P0A0F-238のみ出力
    A
    P0A1D(HV ECU系異常)が出力
    B
  5. IG OFFにする。

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順2クランクプーリ回転点検(Pポジション)
  1. Pポジションスイッチを押し、Pポジションにする。
  2. 車両を4輪リフトアップする。
  3. クランクプーリを手動で回し、クランクシャフトが回転するか点検する。
    ■ 警 告 ■点検中はREADY ONにしない。点検を行う前に必ずIG OFFにし、エンジンが始動しないようにする。■ 注 意 ■エンジンのコンプレッションが抵抗となりクランクプーリが回し難い時があるため、手動で十分なトルク(同型の正常なエンジンであればクランクプーリが回るトルク)を掛けて回転する/しない(ロックの有無)を確認する。基準クランクプーリが回転する

NG
手順 8 へ
OK

手順3ダイアグコード消去(HV)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / パワトレ / HV / ダイアグコード フリーズデータ
  4. ダイアグコードおよびフリーズデータを読み取り記録する。
  5. 画面右下の‘消去’キーを押す。
  6. IG OFFにする。
次へ

手順4エンジンレーシング点検

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. Pポジションスイッチを押し、Pポジションにする。
  4. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / パワトレ / HV / ECUデータモニター / ジェネレータ回転数、エンジン回転数
  5. ECUデータモニターを読み取る。
  6. READY ONにする。
  1. READYランプが点灯している状態で、10秒間アクセルペダルを踏む。
    基準“ジェネレータ回転数”が“エンジン回転数”の約3.6倍になる
    □ 参 考 □ECUデータモニター“ジェネレータ回転数”および“エンジン回転数”での確認方法は共線図を参照する。参考値項目
    エンジン回転数
    ジェネレータ回転数
    状態
    約1000rpm
    約3600rpm
    約1500rpm
    約5400rpm
    約2500rpm
    約9000rpm
  2. IG OFFにする。

NG
ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順5クリープ走行点検
  1. READY ONにする。
  2. ブレーキペダルを踏みDポジションにした後、ブレーキペダルを離す。
    基準タイヤが回転する(クリープ走行ができる)
  3. IG OFFにする。

NG
ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順6加速時エンジン回転点検

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. READY ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / パワトレ / HV / ECUデータモニター / ジェネレータ回転数、エンジン回転数
  4. ECUデータモニターを読み取る。
  5. Dポジションにする。
  6. 車両停止から全開加速を行う。
    ■ 注 意 ■周囲の安全を確認し、テストを行う。基準“エンジン回転数”と“0.28×ジェネレータ回転数 + 0.27×モータ回転数”の差分(絶対値)が500rpm以上を1秒間継続する
  7. IG OFFにする。

NG
トランスミッションインプット ダンパASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順7再現テスト
  1. 再度、手順2から手順6までの点検を行う。
    基準再現しない

NG
ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換 (要領は  参照)
OK
パワーマネジメントコントロール コンピュータ交換 (要領は  参照)  

手順8クランクプーリ回転点検(Nポジション)
  1. 車両を4輪リフトアップする。
  2. IG ONにする。
  3. シフトレバーをNポジションにする。
  4. クランクプーリを手動で回し、クランクシャフトが回転するか点検する。
    ■ 警 告 ■点検中はREADY ONにしない。点検を行う前に必ずIG ONであることを確認し、エンジンが始動しないようにする。■ 注 意 ■エンジンのコンプレッションが抵抗となりクランクプーリが回し難い時があるため、手動で十分なトルク(同型の正常なエンジンであればクランクプーリが回るトルク)を掛けて回転する/しない(ロックの有無)を確認する。基準クランクプーリが回転する

NG
エンジン修理または交換
OK
ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換 (要領は  参照)  

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