DTC P0A1B-168 (Fr)モータECU系統No.1 P0A1B-795

P0A1B-796 アクア シエンタ C-HR GR86 RAV4 bZ4x トヨタ エスクァイア エスティマハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア

インバータASSY(コンバータツキ)(MG ECU)はECUの内部作動を監視し、異常を検出する。

DTC No.詳細情報番号DTC検出条件点検部位
P0A1B168制御用レゾルバ角度と推定レゾルバ角との差が許容値以上となった場合インバータASSY(コンバータツキ)
ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY
ワイヤハーネスおよびコネクター
795レゾルバREF信号の周期異常
796レゾルバREF信号の発振停止異常

回路図

P0A1A-200の回路図

参照。

点検手順

■ 警 告 ■

  1. 高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
  2. サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。10分間待機後、インバータASSY(コンバータツキ)の検電箇所にてゼロボルト確認作業を行う。

□ 参 考 □10分間はインバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサに蓄えられた電気を放電するための時間である。

手順1ダイアグコード読み取り(HV)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断 / パワトレ / HV / ダイアグコード フリーズデータ
  4. HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
    結果結果
    飛び先
    P0A1B-168、795、796のみ出力
    A
    下表に示すダイアグコードを同時に出力
    B

    DTC No.
    関連ダイアグ
    P0A3F-243
    モータレゾルバ系統
    P0A40-500
    モータレゾルバレンジ外れ
    P0A41-245
    モータレゾルバ系統(Low)
    P0A4B-253
    ジェネレータレゾルバ系統
  5. IG OFFにする。

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順2コネクター接続状態点検(インバータASSY(コンバータツキ)低圧コネクター)

■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググ リップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。

■ 注 意 ■

A214648

コネクターを切り離す前に、ロックのツメが浮いていないことおよびコネクターを引っ張り抜けないことを確認する。

  1. インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクター接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない
    □ 参 考 □コネクター接続時は、ロックレバーを上げた状態で奥まで差し込み、ロック音がするまで確実にロックレバーを倒す。接続後、ロックのツメが浮いてないことおよびコネクターを引っ張り抜けないことを確認する。

NG
確実に接続する
OK

手順3ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - ジェネレータレゾルバ)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
  2. IG ONにする。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧を点検する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B11(GRF) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B12(GRFG) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B7(GSN) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B8(GSNG) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B10(GCS) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B9(GCSG) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
    ■ 注 意 ■インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードが記憶される。そのため、点検後ダイアグコードを消去する。
  2. IG OFFにする。
  3. インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順4ジェネレータレゾルバ点検

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
    抵抗値(断線)点検端子
    点検条件
    基準値
    B11(GRF) - B12(GRFG)
    IG OFF
    7.1 to 21.6 Ω
    B7(GSN) - B8(GSNG)
    IG OFF
    13.7 to 34.5 Ω
    B10(GCS) - B9(GCSG)
    IG OFF
    12.8 to 32.4 Ω
    抵抗値(短絡)点検端子
    点検条件
    基準値
    B11(GRF)またはB12(GRFG) - 他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B7(GSN)またはB8(GSNG) - 他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B10(GCS)またはB9(GCSG) - 他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
  2. インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。

NG
手順 9 へ
OK

手順5ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - モータレゾルバ)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
  2. IG ONにする。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧を点検する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B1(MRF) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B2(MRFG) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B3(MSN) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B4(MSNG) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B6(MCS) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B5(MCSG) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
    ■ 注 意 ■インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードが記憶される。そのため、点検後ダイアグコードを消去する。
  2. IG OFFにする。
  3. インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順6モータレゾルバ点検

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
    抵抗値(断線)点検端子
    点検条件
    基準値
    B1(MRF) - B2(MRFG)
    IG OFF
    7.1 to 21.6 Ω
    B3(MSN) - B4(MSNG)
    IG OFF
    13.7 to 34.5 Ω
    B6(MCS) - B5(MCSG)
    IG OFF
    12.8 to 32.4 Ω
    抵抗値(短絡)点検端子
    点検条件
    基準値
    B1(MRF)またはB2(MRFG) - 他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B3(MSN)またはB4(MSNG) - 他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B6(MCS)またはB5(MCSG) - 他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
  2. インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。

NG
手順 11 へ
OK

手順7コネクター接続状態点検(ジェネレータレゾルバコネクター)
  1. ジェネレータレゾルバのコネクター接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない

NG
確実に接続する
OK

手順8コネクター接続状態点検(モータレゾルバコネクター)
  1. モータレゾルバのコネクター接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない

NG
確実に接続する
OK
インバータASSY(コンバータ ツキ)交換 (要領は  参照)  

手順9コネクター接続状態点検(ジェネレータレゾルバコネクター)
  1. ジェネレータレゾルバのコネクター接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない

NG
確実に接続する
OK

手順10ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - ジェネレータレゾルバ)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
  1. ジェネレータレゾルバのコネクターを切り離す。
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
    抵抗値(断線)点検端子
    点検条件
    基準値
    1(GRF) - B11(GRF)
    IG OFF
    1 Ω未満
    5(GRFG) - B12(GRFG)
    IG OFF
    1 Ω未満
    2(GSN) - B7(GSN)
    IG OFF
    1 Ω未満
    6(GSNG) - B8(GSNG)
    IG OFF
    1 Ω未満
    3(GCS) - B10(GCS)
    IG OFF
    1 Ω未満
    7(GCSG) - B9(GCSG)
    IG OFF
    1 Ω未満
    抵抗値(短絡)点検端子
    点検条件
    基準値
    1(GRF)またはB11(GRF) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    5(GRFG)またはB12(GRFG) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    2(GSN)またはB7(GSN) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    6(GSNG)またはB8(GSNG) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    3(GCS)またはB10(GCS) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    7(GCSG)またはB9(GCSG) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (ジェネレータレゾルバ接続コネクター)
    *2
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
    □ 参 考 □ジェネレータレゾルバは単体では補給が無い。交換する場合はハイブリッドビークルトランスアクスルASSYを交換する。
  3. ジェネレータレゾルバのコネクターを接続する。
  4. インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換 (要領は  参照)  

手順11コネクター接続状態点検(モータレゾルバコネクター)
  1. モータレゾルバのコネクター接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない

NG
確実に接続する
OK

手順12ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - モータレゾルバ)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
  1. モータレゾルバのコネクターを切り離す。
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
    抵抗値(断線)点検端子
    点検条件
    基準値
    3(MRF) - B1(MRF)
    IG OFF
    1 Ω未満
    6(MRFG) - B2(MRFG)
    IG OFF
    1 Ω未満
    1(MSN) - B3(MSN)
    IG OFF
    1 Ω未満
    4(MSNG) - B4(MSNG)
    IG OFF
    1 Ω未満
    2(MCS) - B6(MCS)
    IG OFF
    1 Ω未満
    5(MCSG) - B5(MCSG)
    IG OFF
    1 Ω未満
    抵抗値(短絡)点検端子
    点検条件
    基準値
    3(MRF)またはB1(MRF) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    6(MRFG)またはB2(MRFG) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    1(MSN)またはB3(MSN) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    4(MSNG)またはB4(MSNG) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    2(MCS)またはB6(MCS) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    5(MCSG)またはB5(MCSG) - 他の端子間およびボデーアース
    IG OFF
    10 kΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (モータレゾルバ接続コネクター)
    *2
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
    □ 参 考 □モータレゾルバは単体では補給が無い。交換する場合はハイブリッドビークルトランスアクスルASSYを交換する。
  3. モータレゾルバのコネクターを接続する。
  4. インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換 (要領は  参照)  
DTC P0A1B-168 (Fr)モータECU系統No.1 DTC P0A1B-795 DTC P0A1B-796 トヨタ

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