GR86 RAV4 bZ4x エスクァイア エスティマ トヨタ ハイブリッド カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プリウス PHV α プロボックス ヤリス クロス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ
インバータの説明はP0A78-266
参照。
モータインバータが回路故障、過熱または内部ショートすると、その情報はインバータからモータインバータフェイル信号線によりモータジェネレータコントロールコンピュータ(MG ECU)に伝えられる。
モータインバータに異常な電流が流れた場合、その電流をモータジェネレータコントロールコンピュータ(MG ECU)で検出し、異常信号をパワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)に伝える。
DTC No. | 詳細情報番号 | DTC検出条件 | 点検部位 |
---|
P0A78 | 506 | モータインバータフェイル信号の検出(過電流(トランスアクスル異常)) | インバータASSY(コンバータツキ) ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY ワイヤハーネスおよびコネクター |
P0A78 | 808 | モータインバータ電流値異常の検出(トランスアクスル異常) |
回路図
P0A1A-200の回路図
参照。
点検手順
■ 警 告 ■
- 高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
- サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。10分間待機後、インバータASSY(コンバータツキ)の検電箇所にてゼロボルト確認作業を行う。
□ 参 考 □10分間はインバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサに蓄えられた電気を放電するための時間である。
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
- HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
結果結果
飛び先
P0A78-202が出力していない
A
P0A78-202が同時に出力している
B
■ 注 意 ■
- P0A78-202が出力している場合は、P0A78-202の点検を実施し、点検終了後、本ダイアグの点検を実施する。
- P0A78-202の点検時に、修理または交換した部品については、本修理手順内では点検を省略する。
- IG OFFにする。
A | |
| |
SST09991-70201
- SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
- IG ONにする。
- SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
- HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
□ 参 考 □- 手順1でP0A78-202が出力されていない場合は、参照1のダイアグコード一覧を確認する。
- 手順1でP0A78-202が出力されている場合は、P0A78-202の修理終了後、参照2のダイアグコード一覧を確認する。
結果結果
飛び先
P0A78-506、808のみ出力
A
下表に示すダイアグコードを同時に出力
B
参照1 DTC No.
関連ダイアグ
P0A1A(詳細全て)*1
モータECU系統No.2
P0A1B(詳細全て)*1
(Fr)モータECU系統No.1
P0A1D(詳細全て)*1
HV ECU系異常
P0A3F-243
モータレゾルバ系統
P0A40-500
モータレゾルバレンジ外れ
P0A41-245
モータレゾルバ系統(Low)
P0A4B-253
ジェネレータレゾルバ系統
P0A4C-513
ジェネレータレゾルバレンジ外れ
P0A4D-255
ジェネレータレゾルバ系統(Low)
P0A60(詳細全て)*1
モータV相電流センサ系統
P0A63(詳細全て)*1
モータW相電流センサ系統
P0A72(詳細全て)*1
ジェネレータV相電流センサ系統
P0A75(詳細全て)*1
ジェネレータW相電流センサ系統
P0A78-266、267、586
モータインバータ機能異常
P0A94-585、587、589、590
昇圧コンバータ系統
P0C76-523
PCUディスチャージ異常
参照2 DTC No.
関連ダイアグ
P0A1A(詳細全て)*1
モータECU系統No.2
P0A1B(詳細全て)*1
(Fr)モータECU系統No.1
P0A1D(詳細全て)*1
HV ECU系異常
P0A3F-243
モータレゾルバ系統
P0A40-500
モータレゾルバレンジ外れ
P0A41-245
モータレゾルバ系統(Low)
P0A4B-253
ジェネレータレゾルバ系統
P0A4C-513
ジェネレータレゾルバレンジ外れ
P0A4D-255
ジェネレータレゾルバ系統(Low)
P0A60-294
モータV相電流センサ系統
P0A63-302
モータW相電流センサ系統
P0A72(詳細全て)*1
ジェネレータV相電流センサ系統
P0A75(詳細全て)*1
ジェネレータW相電流センサ系統
P0A78-266、267、586
モータインバータ機能異常
P0A94-585、587、589、590
昇圧コンバータ系統
P0C76-523
PCUディスチャージ異常
□ 参 考 □
- *1···(詳細全て)とは、該当するDTCに対する詳細情報番号がいずれか1つでも出力されている場合は、該当するダイアグコードチャートを参照することを意味する。
- 上記ダイアグコードを出力する不具合が原因でP0A78-506または808が出力されることがある。この場合、上記ダイアグコードのうち出力されたものを先に点検する。その後、再現試験を行いダイアグコードが出力されないことを確認する。
- IG OFFにする。
A | |
| |
手順3 | コネクター接続状態点検(インバータASSY(コンバータツキ)低圧コネクター) |
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
■ 注 意 ■
コネクターを切り離す前に、ロックのツメが浮いていないことおよびコネクターを引っ張り抜けないことを確認する。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクター接続状態を点検する。
基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない
□ 参 考 □コネクター接続時は、ロックレバーを上げた状態で奥まで差し込み、ロック音がするまで確実にロックレバーを倒す。接続後、ロックのツメが浮いてないことおよびコネクターを引っ張り抜けないことを確認する。
NG | 確実に接続する |
|
OK | |
| |
手順4 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - ジェネレータレゾルバ) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
- IG ONにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
B11(GRF) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B12(GRFG) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B7(GSN) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B8(GSNG) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B10(GCS) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B9(GCSG) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
■ 注 意 ■インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードが記憶される。そのため、点検後ダイアグコードを消去する。
- IG OFFにする。
- インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
OK | |
| |
SST09082-00030
09083-00170
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値(断線)点検端子
点検条件
基準値
B11(GRF) - B12(GRFG)
IG OFF
7.1 to 21.6 Ω
B7(GSN) - B8(GSNG)
IG OFF
13.7 to 34.5 Ω
B10(GCS) - B9(GCSG)
IG OFF
12.8 to 32.4 Ω
抵抗値(短絡)点検端子
点検条件
基準値
B11(GRF)またはB12(GRFG) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
B7(GSN)またはB8(GSNG) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
B10(GCS)またはB9(GCSG) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
- インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。
OK | |
| |
手順6 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - モータレゾルバ) |
SST09082-00030
09083-00170
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
- IG ONにする。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧を点検する。
電圧値点検端子
点検条件
基準値
B1(MRF) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B2(MRFG) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B3(MSN) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B4(MSNG) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B6(MCS) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
B5(MCSG) - ボデーアース
IG ON
1 V未満
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
■ 注 意 ■インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードが記憶される。そのため、点検後ダイアグコードを消去する。
- IG OFFにする。
- インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
OK | |
| |
SST09082-00030
09083-00170
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値(断線)点検端子
点検条件
基準値
B1(MRF) - B2(MRFG)
IG OFF
7.1 to 21.6 Ω
B3(MSN) - B4(MSNG)
IG OFF
13.7 to 34.5 Ω
B6(MCS) - B5(MCSG)
IG OFF
12.8 to 32.4 Ω
抵抗値(短絡)点検端子
点検条件
基準値
B1(MRF)またはB2(MRFG) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
B3(MSN)またはB4(MSNG) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
B6(MCS)またはB5(MCSG) - 他の端子間およびボデーアース間
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
- インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。
OK | |
| |
手順8 | コネクター接続状態点検(ジェネレータレゾルバコネクター) |
- ジェネレータレゾルバのコネクター接続状態を点検する。
基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない
NG | 確実に接続する |
|
OK | |
| |
手順9 | コネクター接続状態点検(モータレゾルバコネクター) |
- モータレゾルバのコネクター接続状態を点検する。
基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない
NG | 確実に接続する |
|
手順10 | コネクター接続状態点検(ジェネレータレゾルバコネクター) |
- ジェネレータレゾルバのコネクター接続状態を点検する。
基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない
NG | 確実に接続する |
|
OK | |
| |
手順11 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - ジェネレータレゾルバ) |
SST09082-00030
09083-00170
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
- ジェネレータレゾルバのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値(断線)点検端子
点検条件
基準値
1(GRF) - B11(GRF)
IG OFF
1 Ω未満
5(GRFG) - B12(GRFG)
IG OFF
1 Ω未満
2(GSN) - B7(GSN)
IG OFF
1 Ω未満
6(GSNG) - B8(GSNG)
IG OFF
1 Ω未満
3(GCS) - B10(GCS)
IG OFF
1 Ω未満
7(GCSG) - B9(GCSG)
IG OFF
1 Ω未満
抵抗値(短絡)点検端子
点検条件
基準値
1(GRF)またはB11(GRF) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
5(GRFG)またはB12(GRFG) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
2(GSN)またはB7(GSN) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
6(GSNG)またはB8(GSNG) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
3(GCS)またはB10(GCS) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
7(GCSG)またはB9(GCSG) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(ジェネレータレゾルバ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
□ 参 考 □ジェネレータレゾルバは単体では補給が無い。交換する場合はハイブリッドビークルトランスアクスルASSYを交換する。
- ジェネレータレゾルバのコネクターを接続する。
- インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
手順12 | コネクター接続状態点検(モータレゾルバコネクター) |
- モータレゾルバのコネクター接続状態を点検する。
基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない
NG | 確実に接続する |
|
OK | |
| |
手順13 | ワイヤハーネスおよびコネクター点検(インバータASSY(コンバータツキ) - モータレゾルバ) |
SST09082-00030
09083-00170
- インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターBを切り離す。
- モータレゾルバのコネクターを切り離す。
- SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
抵抗値(断線)点検端子
点検条件
基準値
3(MRF) - B1(MRF)
IG OFF
1 Ω未満
6(MRFG) - B2(MRFG)
IG OFF
1 Ω未満
1(MSN) - B3(MSN)
IG OFF
1 Ω未満
4(MSNG) - B4(MSNG)
IG OFF
1 Ω未満
2(MCS) - B6(MCS)
IG OFF
1 Ω未満
5(MCSG) - B5(MCSG)
IG OFF
1 Ω未満
抵抗値(短絡)点検端子
点検条件
基準値
3(MRF)またはB1(MRF) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
6(MRFG)またはB2(MRFG) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
1(MSN)またはB3(MSN) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
4(MSNG)またはB4(MSNG) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
2(MCS)またはB6(MCS) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
5(MCSG)またはB5(MCSG) - 他の端子間およびボデーアース
IG OFF
10 kΩ以上
イラスト内指示文字 *1
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(モータレゾルバ接続コネクター)
*2
車両ワイヤハーネスコネクター前側
(インバータASSY(コンバータツキ)接続低圧コネクター)
□ 参 考 □モータレゾルバは単体では補給が無い。交換する場合はハイブリッドビークルトランスアクスルASSYを交換する。
- モータレゾルバのコネクターを接続する。
- インバータASSY(コンバータツキ)のコネクターを接続する。
NG | ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換 |
|
自動車の故障や修理方法、交換方法等に役立つ情報 参考資料は,サービスマニュアル 整備書 修理書 配線図 回路図等です。 トヨタ(TOYOTA) レクサス(LEXUS) ニッサン(N…