DTC P0A7A-203 ジェネレータインバータ機能異常 C-HR GR86

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インバータの説明はP0A78-266

参照。

DTC No.詳細情報番号DTC検出条件点検部位
P0A7A203インバータASSY(コンバータツキ)内ジェネレータインバータの短絡異常インバータASSY(コンバータツキ)
ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY
ジェネレータケーブル

点検手順

■ 警 告 ■

  1. 高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
  2. サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。10分間待機後、インバータASSY(コンバータツキ)の検電箇所にてゼロボルト確認作業を行う。

■ 注 意 ■

  1. 本ダイアグはP0A7A-122、130、322、324、325、517、518、809、810、811のいずれかが確定したあとに検出するダイアグであるため、点検終了後は共に出力しているダイアグの点検を必ず実施する。
  2. インバータASSY(コンバータツキ)内短絡が起きた際の車両状態によっては、ハイブリッドビークルトランスアクスルASSYが影響を受ける可能性があるため、本ダイアグが検出された場合はハイブリッドビークルトランスアクスルASSYの性能確認を実施し、異常が見られる部品を交換する。
  3. 先に出力しているダイアグの修理手順を含め、修理がすべて終了した後に、車速40km/h程度で1分間テスト走行を実施し、P0A92-261(ジェネレータ機能異常)が出力されないことを確認する。P0A92-261(ジェネレータ機能異常)が検出されるようであれば、ハイブリッドビークルトランスアクスルASSYを交換して出庫する。

□ 参 考 □10分間はインバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサに蓄えられた電気を放電するための時間である。

手順1ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY点検(ジェネレータ)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  1. インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)から取りはずす。
  2. ジェネレータケーブルおよびモータケーブルをインバータASSY(コンバータツキ)から切り離す。
  1. ミリオームテスターを使用した場合のジェネレータ内相間短絡異常点検
    1. ミリオームテスターを使用して、下表に従って抵抗を点検する。
      □ 参 考 □ジェネレータの温度が高すぎる場合、抵抗値は大きく変わる。したがって、車両停止後、最低8時間放置後に抵抗を測定する。抵抗値点検端子
      点検条件
      基準値
      W - U
      IG OFF
      89.5 to 98.9mΩ
      U - V
      IG OFF
      89.5 to 98.9mΩ
      V - W
      IG OFF
      89.5 to 98.9mΩ
      イラスト内指示文字 *1
      ジェネレータケーブル非接続状態
      *2
      シールド線アース
      □ 参 考 □温度による抵抗値の変化を修正するために下記定式を適用して20°Cの時の抵抗値を算出する。R20=Rt÷(1+0.00393x(T-20))R20:20°Cの時の抵抗値(mΩ)Rt:抵抗測定値(mΩ)T:抵抗測定時の温度(°C)
  2. ミリオームテスターを使用しない場合のジェネレータ内相間短絡異常点検
    ■ 注 意 ■手でタイヤを回転させると、ジェネレータから電流が発生する。そのため、この点検を行う場合は切り離したジェネレータケーブル端子に絶縁テープを巻く。□ 参 考 □ミリオームテスターを使用しなくても簡易的にジェネレータ内相間短絡異常確認をする事ができる。
    1. Nポジションにシフトし、車両をリフトアップする。
    2. フロントタイヤを同時に同方向に手で回す。
      基準フロントタイヤがスムーズに回転する(相間短絡なし)
      □ 参 考 □ジェネレータが相間短絡異常を起こしていると、フロントタイヤを回転させたときにスムーズに回転せず引っかかり(ゴリゴリ感)がある。
  3. メガオームテスター(500 Vレンジ)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
    ■ 注 意 ■この点検を行う際は必ずメガオームテスターを500 Vにセットする。500 Vより高いレンジを使用すると点検中の部品が損傷する恐れがある。抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    W - ボデーアースおよびシールド線アース
    IG OFF
    100 MΩ以上
    U - ボデーアースおよびシールド線アース
    IG OFF
    100 MΩ以上
    V - ボデーアースおよびシールド線アース
    IG OFF
    100 MΩ以上
  4. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    □ 参 考 □ミリオームテスターを使用しない点検を行った場合のみ作業を行う。抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    U - V
    IG OFF
    1 Ω未満
    V - W
    IG OFF
    1 Ω未満
  5. ジェネレータケーブルおよびモータケーブルを取り付ける。
  6. インバータターミナルカバーを取り付ける。

NG
手順 3 へ
OK

手順2インバータASSY(コンバータ ツキ)交換
  1. インバータASSY(コンバータツキ)を交換する。(要領は参照)

次へ
手順 12 へ

手順3ジェネレータ ケーブル点検

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用してから作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  2. ジェネレータケーブルを取りはずす。
  1. メガオームテスター(500Vレンジ)を使用して、下表に従って抵抗 を点検する。
    ■ 注 意 ■この点検を行う際は必ずメガオームテスターを500 V にセットする。500 V より高いレンジを使用すると点検中の部品が損傷する恐れがある。抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    U - ボデーアースおよびシールド線アース
    IG OFF
    100 MΩ以上
    V - ボデーアースおよびシールド線アース
    IG OFF
    100 MΩ以上
    W - ボデーアースおよびシールド線アース
    IG OFF
    100 MΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    ジェネレータケーブル
    (インバータASSY(コンバータツキ)側)
    *2
    シールド線アース
    *3
    ジェネレータケーブル
    (ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY側)
    ■ 注 意 ■三相交流ケーブルの各端子がボデーアースに接触しないように保護テープを巻く。
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    U - U
    IG OFF
    1 Ω未満
    V - V
    IG OFF
    1 Ω未満
    W - W
    IG OFF
    1 Ω未満
    U - V
    IG OFF
    100 MΩ以上
    V - W
    IG OFF
    100 MΩ以上
    W - U
    IG OFF
    100 MΩ以上
  3. ジェネレータケーブルを取り付ける。

NG
手順 6 へ
OK

手順4ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換
  1. ハイブリッドビークルトランスアクスルASSYを交換する。(要領は参照)
次へ

手順5インバータASSY(コンバータ ツキ)交換
  1. インバータASSY(コンバータツキ)を交換する。(要領は参照)

次へ
手順 12 へ

手順6ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY点検(ジェネレータ)

■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  2. インバータASSY(コンバータツキ)を取りはずす。
  3. ジェネレータケーブルをハイブリッドビークルトランスアクスルASSYから切り離す。
  1. ミリオームテスターを使用して、下表に従って抵抗を点検する。
    □ 参 考 □ジェネレータの温度が高すぎる場合、抵抗値は大きく変わる。したがって、車両停止後、最低8時間放置後に抵抗を測定する。抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    U - V
    IG OFF
    87.0 to 96.2 mΩ
    V - W
    IG OFF
    87.0 to 96.2 mΩ
    W - U
    IG OFF
    87.0 to 96.2 mΩ
    イラスト内指示文字 *1
    ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY
    (ジェネレータケーブル非接続状態)
    □ 参 考 □温度による抵抗値の変化を修正するために下記定式を適用して20°Cの時の抵抗値を算出する。R20=Rt÷(1+0.00393x(T-20))R20:20°Cの時の抵抗値(mΩ)Rt:抵抗測定値(mΩ)T:抵抗測定時の温度(°C)
  2. メガオームテスター(500 Vレンジ)を使用して、下表に従って抵抗を点検する。
    ■ 注 意 ■この点検を行う際は必ずメガオームテスターを500 Vにセットする。500 Vより高いレンジを使用すると点検中の部品が損傷する恐れがある。抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    U - ボデーアース
    IG OFF
    100 MΩ以上
    V - ボデーアース
    IG OFF
    100 MΩ以上
    W - ボデーアース
    IG OFF
    100 MΩ以上
  3. ジェネレータケーブルを取り付ける。
  4. インバータASSY(コンバータツキ)を取り付ける。

NG
手順 9 へ
OK

手順7ジェネレータ ケーブル交換
  1. ジェネレータケーブルを交換する。(要領は参照)
次へ

手順8インバータASSY(コンバータ ツキ)交換
  1. インバータASSY(コンバータツキ)を交換する。(要領は参照)

次へ
手順 12 へ

手順9ジェネレータ ケーブル交換
  1. ジェネレータケーブルを交換する。(要領は参照)
次へ

手順10ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換
  1. ハイブリッドビークルトランアクスルASSYを交換する。(要領は参照)
次へ

手順11インバータASSY(コンバータ ツキ)交換
  1. インバータASSY(コンバータツキ)を交換する。(要領は参照)
次へ

手順12ダイアグコード読み取り(HV)

SST09991-70201  

  1. P0A7A-203と同時に出力されていたHVのダイアグコードを確認する。

    結果
    DTC No.
    関連ダイアグ
    P0A7A-122、130、322、324、325、517、518、809、810、811
    ジェネレータインバータ機能異常
    ■ 注 意 ■本ダイアグはP0A7A-122、130、322、324、325、517、518、809、810、811のいずれかが確定したあとに検出するダイアグであるため、点検終了後は共に出力しているダイアグの点検を必ず実施する。
次へ
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)  

DTC P0A7A-203 ジェネレータインバータ機能異常 トヨタ

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