DTC P0A85-123 冷却ファン電圧Hi異常(FAN0) エスクァイア

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ダイアグコード検出条件不具合箇所
P0A85-123バッテリクーリングブロワASSYの出力電圧(VM)が制御目標電圧に対し、所定範囲外のとき(1トリップ検出)ワイヤハーネスまたはコネクター
バッテリクーリングブロワASSY
バッテリボルテージセンサ
HVサプライバッテリASSY

回路図

A216740J01

点検手順

■ 警 告 ■

  1. 高電圧系統の点検を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
  2. サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。
    □ 参 考 □10分間とは、インバータ内の高電圧コンデンサが放電するための時間である。

■ 注 意 ■HDDナビゲーションシステムはIG OFF後、各種メモリーおよび設定の記憶などを行う。このため、必ずIG OFF後、以下の時間が経過してからバッテリーマイナスターミナルを切り離す。

機器構成待ち時間
テレマティクストランシーバなし(G-BOOK加入、G-BOOK未加入)1 分
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK未加入)1 分
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK加入)6 分

手順1ダイアグコード読み取り(P0AFC-123出力確認)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにして、SST(TaSCAN)の画面表示に従ってHVシステムのダイアグコードP0AFC-123が出力されないか読み取る。(要領は参照)
    結果 結果
    飛び先
    ダイアグコードP0AFC-123が出力されない

    ダイアグコードP0AFC-123が出力される
  3. SST(TaSCAN) を取りはずす。

B
関連するダイアグコードチャートへ
A

手順2ワイヤハーネスおよびコネクター点検(電圧点検)

SST09082-00030  
09083-00170  
09991-70201  

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
  4. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。
  5. DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
  6. IG ONにする。
  7. SST(TaSCAN)の画面表示に従い、“アクティブテスト” - “冷却ファン駆動”を選択する。
    ■ 注 意 ■アクティブテストができない場合、バッテリ冷却ファンのフェールセーフによりファンを駆動させようと指令している為、アクティブテストを実施せず次の電圧点検へ進む。
  8. ファンモード(1-6)を選択し、バッテリクーリングブロワASSYを作動させる。
  1. 冷却ファン駆動中の各端子間の電圧を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    2(VM0) - 4(GND)
    IG ON
    5V以下
    イラスト内指示文字 *1
    コネクタ接続状態
    (バッテリクーリングブロワASSY)
  2. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)

NG
手順 5 へ
OK

手順3HV サプライ バッテリ ASSY点検(バッテリ温度センサおよび吸入空気温度センサ点検)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
  4. バッテリボルテージセンサのコネクターBおよびCを切り離す。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B6(TB0) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B12(GB0) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B5(TB1) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B11(GB1) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B4(TB2) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B10(GB2) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B1(TC0) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B7(GC0) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター後側
    (バッテリボルテージセンサ接続コネクター)
    *2
    コネクターC
    *3
    コネクターB
  2. バッテリボルテージセンサのコネクターBおよびCを接続する。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)
  4. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。

NG
手順 4 へ
OK
バッテリボルテージ センサ交換 (要領は  参照)  

手順4ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バッテリ温度センサおよび吸入空気温度センサ点検)

■ 警 告 ■絶縁手袋および保護めがねを着用して作業する。

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを取りはずす。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  3. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取りはずす。(要領は参照)
  4. 不具合があるバッテリ温度センサのワイヤハーネスおよびコネクターに異常がないか目視および手で触れて確認する。
    基準ワイヤハーネスおよびコネクターに断線または他のワイ ヤーハーネスとの短絡がない
  5. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取り付ける。(要領は参照)
  6. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理
OK
HV サプライ バッテリ ASSY交換 (要領は  参照)  

手順5ワイヤハーネスおよびコネクター点検(電圧点検)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
  1. バッテリクーリングブロワASSYのコネクターを切り離す。
  2. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。
  3. IG ONにする。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、バッテリクーリングブロワASSYのコネクターの各端子間の電圧を点検する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    2(VM0) - 4(GND)
    常時
    5V以下
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤーハーネスコネクタ前側
    (バッテリクーリングブロワASSY接続コネクタ)
    □ 参 考 □バッテリクーリングブロワASSYのコネクターを切り離した状態でIG ONにすると、冷却ファン電圧Lo異常(FAN0)のダイアグコード(P0A84-123)が出力される場合があるため、SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグコードを消去すること。(要領は参照)
  2. バッテリクーリングブロワASSYのコネクターを接続する。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)

NG
手順 6 へ
OK
バッテリクーリング ブロワASSY交換 (要領は  参照)  

手順6ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バッテリクーリングブロワASSY - バッテリボルテージセンサ)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
  1. バッテリクーリングブロワASSYのコネクターを切り離す。
  1. バッテリボルテージセンサのコネクターCを切り離す。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    2(VM0)およびC7(VM) - 他の端子間
    常時
    10kΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤーハーネスコネクタ前側
    (バッテリクーリングブロワASSY)
    *2
    バッテリボルテージセンサの車両側コネクター
    *3
    コネクターC
  2. バッテリボルテージセンサのコネクターCを接続する。
  3. バッテリクーリングブロワASSYのコネクターを接続する。
  4. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)
  5. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
バッテリボルテージ センサ交換 (要領は  参照)  
DTC P0A85-123 冷却ファン電圧Hi異常(FAN0) トヨタ

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