DTC P0A9D-123 電池温度センサ0(Low)(High) P0A9E-123

P0AC7-123 P0AC8-123 P0ACC-123 P0ACD-123 エスクァイア エスティマ ヤリス クロス プリウス PHV α トヨタ カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プロボックス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ C-HR GR86 ハイブリッド RAV4 bZ4x

バッテリ温度センサはHVサプライバッテリASSY下部に3箇所配置され、バッテリ温度センサ内に組み込まれているサーミスタは、HVサプライバッテリASSY温度の変化に伴い抵抗値が変化する。HVサプライバッテリASSY温度が低ければ低いほどサーミスタの抵抗値は大きくなり、逆に高ければ高いほど抵抗値は小さくなる。バッテリボルテージセンサは、バッテリ温度センサを使用してHVサプライバッテリASSY温度を検出し、その検出値をパワーマネジメントコントロールコンピュータに送信する。パワーマネジメントコントロールコンピュータはその検出結果にもとづいて、ブロワファンの制御を行う。(HVバッテリ温度がある一定レベルに上昇するとブロワファンが始動する。)

ダイアグコード検出条件不具合箇所
P0A9D-123
P0A9E-123
P0AC7-123
P0AC8-123
P0ACC-123
P0ACD-123
バッテリ温度センサの検出温度が基準値以下(断線 または+B 電源回り込み)または基準値以上(ショート)のとき(1トリップ検出)HVサプライバッテリASSY
バッテリボルテージセンサ
ワイヤハーネスまたはコネクター
ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY

□ 参 考 □上記ダイアグコードの出力を確認後、SST(TaSCAN)を使用して、HVシステムのECUデータモニター“電池温度”を確認する。

温度表示不具合
-45°C以下断線または+B電源回り込み
95°C以上GNDショート

回路図

A219394J01

点検手順

■ 警 告 ■

  1. 高電圧系統の点検を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
  2. サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。
    □ 参 考 □10分間とは、インバータ内の高電圧コンデンサが放電するための時間である。

■ 注 意 ■HDDナビゲーションシステムはIG OFF後、各種メモリーおよび設定の記憶などを行う。このため、必ずIG OFF後、以下の時間が経過してからバッテリーマイナスターミナルを切り離す。

機器構成待ち時間
テレマティクストランシーバなし(G-BOOK加入、G-BOOK未加入)1 分
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK未加入)1 分
テレマティクストランシーバあり(G-BOOK加入)6 分

手順1ダイアグコード読み取り(P0AFC-123出力確認)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにして、SST(TaSCAN)の画面表示に従ってHVシステムのダイアグコードP0AFC-123が出力されないか読み取る。(要領は参照)
    結果 結果
    飛び先
    ダイアグコードP0AFC-123が出力されない

    ダイアグコードP0AFC-123が出力される
  3. SST(TaSCAN) を取りはずす。

B
関連するダイアグコードチャートへ
A

手順2TaSCANデータ読み取り

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN) をDLC3 に接続する。
  2. SST(TaSCAN)の表示画面に従ってHVシステムのECUデータモニターで“電池温度0-2”を確認する。

    [診断メニュー画面: 診断→パワトレ→HV→データモニター] 項目名
    [記号]
    項目説明/表示範囲
    参考値
    備考
    電池温度0-2
    (BATT)
    1. 電池温度を表す
    2. 表示範囲: -327,68から327,67°C
    外気温と同等
    一日放置
    · バッテリ温度センサ系統
    □ 参 考 □バッテリ温度センサ3箇所の温度を比較し、不良箇所(バッテリ温度センサ0-2)を判別する。
次へ

手順3コネクター接続状態点検(電池温度センサ)

■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. 補機バッテリのマイナスケーブルを切り離す。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 警 告 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ON を行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
  1. バッテリボルテージセンサのコネクターBの接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない。
  2. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)
  3. 補機バッテリのマイナスケーブルを接続する。

NG
確実に接続する
OK

手順4HV サプライ バッテリ ASSY点検(バッテリ温度センサ)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1 を取りはずす。(要領は参照)
  1. バッテリボルテージセンサのコネクターB およびCを切り離す。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、不良箇所(バッテリ温度センサ0-2)の抵抗を点検する。
    測定端子 測定端子
    バッテリ温度センサ番号
    B6(TB0) - B12(GB0)
    0
    B5(TB1) - B11(GB1)
    1
    B4(TB2) - B10(GB2)
    2
    抵抗値 サーミスタ温度
    点検条件
    抵抗値
    0°C
    常時
    26.7 to 27.8 kΩ
    25°C
    常時
    9.9 to 10.1 kΩ
    40°C
    常時
    5.73 to 5.92 kΩ
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター後側
    ( バッテリボルテージセンサ接続コネクター)
    *2
    コネクターB
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B6(TB0) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B6(TB0) - C8(GND)
    常時
    10kΩ以上
    B12(GB0) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B12(GB0) - C8(GND)
    常時
    10kΩ以上
    B5(TB1) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B5(TB1) - C8(GND)
    常時
    10kΩ以上
    B11(GB1) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B11(GB1) - C8(GND)
    常時
    10kΩ以上
    B4(TB2) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B4(TB2) - C8(GND)
    常時
    10kΩ以上
    B10(GB2) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B10(GB2) - C8(GND)
    常時
    10kΩ以上
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター後側
    ( バッテリボルテージセンサ接続コネクター)
    *2
    コネクターC
    *3
    コネクターB
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    B1(TC0) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B1(TC0) - C8(GND)
    常時
    10kΩ以上
    B7(GC0) - C4(IGCT)
    常時
    10kΩ以上
    B7(GC0) - C8(GND)
    常時
    10kΩ以上
  3. バッテリボルテージセンサのコネクターB およびCを接続する。
  4. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1 を取り付ける。(要領は参照)
  5. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。

NG
手順 8 へ
OK

手順5バッテリボルテージ センサ点検(VIB電圧)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ON を行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
  4. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。
  1. IG ON にし、SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、バッテリボルテージセンサのコネクターCの各端子間の電圧を点検する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    電圧値
    C5(VIB) - C6(GIB)
    IG ON
    4.6 to 5.4 V
    イラスト内指示文字 *1
    コネクター接続状態
    ( バッテリボルテージセンサ)
    *2
    コネクターC
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でIG ON にすると、インターロックスイッチ系統のダイアグコード(P0A0D-350) が出力されるため、SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグコードを消去すること。(要領は参照)
  2. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)

NG
手順 6 へ
OK
バッテリボルテージ センサ交換 (要領は  参照)  

手順6ハイブリッドバッテリジャンクション ブロックASSY点検(カレントセンサ)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを切り離す。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ON を行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
  4. ハイブリッドバッテリジャンクションブロック( カレントセンサ) のコネクターを切り離す。
  5. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。
  6. IG ON にする。
  1. SST( トヨタエレクトリカルテスター) を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    抵抗値
    1(VIB) - 2(GIB)
    IG ON
    4.6 to 5.4 V
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    ( ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY接続コネクター)
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でIG ONするとインターロックスイッチ系統のダイアグコード(P0A0D-350) が出力されるため、SST(TaSCAN)を使用して、ダイアグコードを消去すること。(要領は参照)
  2. ハイブリッドバッテリジャンクションブロック(カレントセンサ)のコネクターを接続する。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)

NG
手順 7 へ
OK
ハイブリッドバッテリジャンクション ブロックASSY交換 (要領は  参照)  

手順7ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バッテリボルテージセンサ - ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 注 意 ■絶縁手袋を着用して作業する。

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを取りはずす。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ON を行わない。
  3. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取りはずす。(要領は参照)
  4. ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY(カレントセンサ)のコネクターを切り離す。
  1. バッテリボルテージセンサのコネクターCを切り離す。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、各端子間の抵抗を点検する。
    抵抗値(断線点検)点検端子
    点検条件
    抵抗値
    C1(IB) - 3(IB)
    常時
    1 Ω 未満
    C6(GIB) - 2(GIB)
    常時
    1 Ω 未満
    C5(VIB) - 1(VIB)
    常時
    1 Ω 未満
    抵抗値(短絡点検)点検端子
    点検条件
    抵抗値
    C1(IB) または3(IB) - ボデーアースお よび他のワイヤハーネス
    常時
    10 kΩ 以上
    C6(GIB) または2(GIB) - ボデーアー スおよび他のワイヤハーネス
    常時
    10 kΩ 以上
    C5(VIB) または1(VIB) - ボデーアー スおよび他のワイヤハーネス
    常時
    10 kΩ 以上
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター後側
    ( バッテリボルテージセンサ接続コネクター)
    コネクターC
    *2
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    ( ハイブリッドバッテリジャンクションブロックASSY接続コネクター)
  2. ハイブリッドバッテリジャンクションブロック( カレントセンサ) のコネクターを接続する。
  3. バッテリボルテージセンサのコネクターCを接続する。
  4. ハイブリッドビークルバッテリキャリアブラケットSUB-ASSY No.1を取り付ける。(要領は参照)
  5. 補機バッテリのマイナスケーブルを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
バッテリボルテージ センサ交換 (要領は  参照)  

手順8ワイヤハーネスおよびコネクター点検(バッテリ温度センサ)

■ 警 告 ■絶縁手袋および保護めがねを着用して作業する。

  1. 補機バッテリーのマイナスケーブルを取りはずす。
  2. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ON にすると、不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  3. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取りはずす。(要領は参照)
  4. 不具合があるバッテリ温度センサのワイヤハーネスおよびコネクターに異常がないか目視および手で触れて確認する。
    基準ワイヤハーネスおよびコネクターに断線または他のワイ ヤーハーネスとの短絡がない
  5. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取り付ける。(要領は参照)
  6. 補機バッテリーのマイナスケーブルを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
HV サプライ バッテリ ASSY交換 (要領は  参照)  
DTC P0A9D-123 電池温度センサ0(Low)(High) P0A9E-123 P0AC7-123 P0AC8-123 P0ACC-123 P0ACD-123 トヨタ

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