P2120-152アクセルセンサNo.1断線(Low)(High) レンジ外れ

システム異常 P2121-106 P2122-104 P2123-105 P2125-153 P2126-109 P2127-107 P2128-108 P2138-110 P2138-154 エスクァイア エスティマ ヤリス クロス プリウス PHV α トヨタ カムリ カローラ クロス スポーツ ツーリングワゴン アクシオ フィルダー クラウン クロスオーバー スープラ ハイエース ワゴン ハイラックス サーフ ハリアー プロボックス ライズ ランドクルーザー プラド 70 250 300 ルーミー ヴォクシー ヴェルファイア アルファード ノア アクア シエンタ C-HR GR86 ハイブリッド RAV4 bZ4x

アクセルペダルポジションセンサはアクセルペダルの開度を検出するためにアクセルペダルに装着されている。このセンサはホール素子を用いた非接点式センサである。センサには2つの出力がある。1つはアクセルポジションを検出、もう1つはアクセルポジションセンサの異常を検出する。アクセルペダルポジションセンサからパワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)のVPA1およびVPA2端子に電圧が出力される。この電圧は、アクセルペダルの開度に応じて0-5 Vの間で変化する。VPA2はセンサの異常を検出するために使用される。パワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)は、VPA1およびVPA2端子からの入力信号からアクセルペダルの現在の開度を判断し、これらの信号に基づいてハイブリッドシステムを制御する。

A207280J04
DTC No.詳細情報番号DTC検出条件点検部位
P2120152メインセンサ系統の断線異常またはレベル不定ワイヤハーネスおよびコネクター
アクセルレータペダルASSY
パワーマネジメントコントロールコンピュータ
P2121106メインセンサ内部異常
P2122104メインセンサ系統の断線またはGNDショート
P2123105メインセンサ系統の+B電源回り込み
P2125153サブセンサ系統の結線異常またはレベル不定
P2126109サブセンサ内部異常
P2127107サブセンサ系統の断線またはGNDショート
P2128108サブセンサ系統の+B電源回り込み
P2138110メインセンサとサブセンサの値の差が大きい
P2138154メイン·サブセンサ系統の結線異常

回路図

A155246J08

点検手順

手順1TaSCANデータ読み取り(アクセルセンサNo.1、No.2開度)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV / ECUデータモニター/アクセルセンサNO.1開度、アクセルセンサNO.2開度
  1. ECUデータモニターを読み取る。
    結果項目名
    [記号]
    点検条件
    基準値
    アクセルセンサNo.1開度
    [ACP1]
    アクセルペダル全閉
    8 to 28 % (0.4 to 1.4 V)
    アクセルペダル全開
    62 to 92 % (3.1 to 4.6 V)
    ゆっくり全閉→全開→全閉
    開度が途切れずに図のように変化すること
    アクセルセンサNo.2開度
    [ACP2]
    アクセルペダル全閉
    20 to 44 % (1.0 to 2.2 V)
    アクセルペダル全開
    78 to 100 % (3.9 to 5.0 V)
    ゆっくり全閉→全開→全閉
    開度が途切れずに図のように変化すること
    イラスト内指示文字 *1
    アクセルペダルポジションセンサ出力電圧(V)
    *2
    全閉
    *3
    全開
    *4
    アクセルペダル開度(°)
    □ 参 考 □SST(TaSCAN)の表示は、5 Vを100%とした値を表示。
  2. IG OFFにする。

NG
手順 2 へ
OK
常時発生しない問題の点検 (要領は  参照)  

手順2コネクター接続状態点検(アクセルレータペダルASSYコネクター)
  1. アクセルレータペダルASSYのコネクター接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない

NG
確実に接続する
OK

手順3コネクター接続状態点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータコネクター)
  1. パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクター接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない

NG
確実に接続する
OK

手順4パワーマネジメントコントロール コンピュータ点検(電圧点検)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. アクセルレータペダルASSYのコネクターを切り離す。
  2. IG ONにする。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧値を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    4(VCP1) - 5(EP1)
    IG ON
    4.5 to 5.5 V
    1(VCP2) - 2(EP2)
    IG ON
    4.5 to 5.5 V
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (アクセルレータペダルASSY接続コネクター)
  2. アクセルレータペダルASSYのコネクターを接続する。
  3. IG OFFにする。

NG
手順 7 へ
OK

手順5パワーマネジメントコントロール コンピュータ点検(抵抗点検)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. アクセルレータペダルASSYのコネクターを切り離す。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    6(VPA1) - 5(EP1)
    IG OFF
    36.60 to 41.61 kΩ
    3(VPA2) - 2(EP2)
    IG OFF
    36.60 to 41.61 kΩ
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (アクセルレータペダルASSY接続コネクター)
  2. アクセルレータペダルASSYのコネクターを接続する。

NG
手順 6 へ
OK
アクセルレータ ペダル ASSY交換 (要領は  参照)  

手順6ワイヤハーネスおよびコネクター点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータ - アクセルレータペダルASSY)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. アクセルレータペダルASSYのコネクターを切り離す。
  1. パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターBを切り離す。
  2. IG ONにする。
  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧値を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B26(VPA1) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B27(VPA2) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B34(EP1) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B35(EP2) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター後側
    (パワーマネジメントコントロールコンピュータ接続コネクター)
    *2
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (アクセルレータペダルASSY接続コネクター)
    ■ 注 意 ■パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードが記憶される。そのため、点検後ダイアグコードを消去する。
  4. IG OFFにする。
  5. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値(断線)点検端子
    点検条件
    基準値
    B26(VPA1) - 6(VPA1)
    IG OFF
    1 Ω未満
    B34(EP1) - 5(EP1)
    IG OFF
    1 Ω未満
    B27(VPA2) - 3(VPA2)
    IG OFF
    1 Ω未満
    B35(EP2) - 2(EP2)
    IG OFF
    1 Ω未満
    抵抗値(短絡)点検端子
    点検条件
    基準値
    B26(VPA1)または6(VPA1) -
    他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B34(EP1)または5(EP1) -
    他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B27(VPA2)または3(VPA2) -
    他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B35(EP2)または2(EP2) -
    他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
  6. パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
  7. アクセルレータペダルASSYのコネクターを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
パワーマネジメントコントロール コンピュータ交換 (要領は  参照)  

手順7ワイヤハーネスおよびコネクター点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータ - アクセルレータペダルASSY)

SST09082-00030  
09083-00170  

  1. アクセルレータペダルASSYのコネクターを切り離す。
  2. パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターBを切り離す。
  3. IG ONにする。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧値を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    B18(VCP1) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B34(EP1) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B19(VCP2) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    B35(EP2) - ボデーアース
    IG ON
    1 V未満
    イラスト内指示文字 *1
    車両ワイヤハーネスコネクター後側
    (パワーマネジメントコントロールコンピュータ接続コネクター)
    *2
    車両ワイヤハーネスコネクター前側
    (アクセルレータペダルASSY接続コネクター)
    ■ 注 意 ■パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを切り離したままIG ONにすると他のダイアグコードが記憶される。そのため、点検後ダイアグコードを消去する。
  2. IG OFFにする。
  3. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値(断線)点検端子
    点検条件
    基準値
    B18(VCP1) - 4(VCP1)
    IG OFF
    1 Ω未満
    B34(EP1) - 5(EP1)
    IG OFF
    1 Ω未満
    B19(VCP2) - 1(VCP2)
    IG OFF
    1 Ω未満
    B35(EP2) - 2(EP2)
    IG OFF
    1 Ω未満
    抵抗値(短絡)点検端子
    点検条件
    基準値
    B18(VCP1)または4(VCP1) -
    他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B34(EP1)または5(EP1) -
    他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B19(VCP2)または1(VCP2) -
    他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
    B35(EP2)または2(EP2) -
    他の端子間およびボデーアース間
    IG OFF
    10 kΩ以上
  4. パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。
  5. アクセルレータペダルASSYのコネクターを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK
パワーマネジメントコントロール コンピュータ交換 (要領は  参照)  
P2120-152アクセルセンサNo.1断線(Low)(High) レンジ外れシステム異常 P2121-106 P2122-104 P2123-105 P2125-153 P2126-109 P2127-107 P2128-108 P2138-110 P2138-154 トヨタ

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