DTC P3000-389 HVバッテリ系異常 エスクァイア エスティマ

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パワーマネジメントコントロールコンピュータ(HV機能)は、バッテリボルテージセンサから受信した異常信号を基に運転手への警告およびフェイルセーフ制御を行う。

HVバッテリー上がりまたは、ハイブリッドコントロールシステム異常の場合にDTCが出力される。

□ 参 考 □他部品(インバータASSY(コンバータツキ)、ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY)の故障によりHVバッテリー電圧が低下した場合には補充電により復旧する。長期放置等によりHVバッテリーが所定以上劣化した場合にはHVバッテリー交換となる。

DTC No.詳細情報番号DTC検出条件点検部位
P3000389HVバッテリー電圧が低下した場合検出する。エンジン本体
ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY
HVバッテリー

点検手順

□ 参 考 □

  1. 長時間Nレンジ放置(駐車·停車)すると充電できないためP3000-389が出力する場合がある。
  2. エンジン始動不能が原因でHVバッテリーが充電できなくなりP3000-389が出力する場合がある。

手順1ダイアグコード読み取り(HV)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
  4. 出力されたダイアグコードを読み取る。
    結果結果
    飛び先
    P3000-389またはP3000-388のみが出力
    A
    P3000-389またはP3000-388に加え他のダイアグコードが出力
    B
    □ 参 考 □他部品(インバータASSY(コンバータツキ)、ハイブリッドビークルトランスアクスルASSY)の故障によりHVバッテリー電圧が低下した場合には、HVバッテリーを補充電後に故障部品の修理を行う。
  5. IG OFFにする。

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順2ダイアグコード読み取り(TCCS)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ TCCS /ダイアグコード フリーズデータ
  4. TCCSのダイアグコードが出力されているか確認する。
    結果結果
    飛び先
    ダイアグコードが出力されない
    A
    ダイアグコードが出力される
    B
  5. IG OFFにする。

B
関連するダイアグコードチャートへ (要領は  参照)
A

手順3エンジン始動点検
  1. READY ONにする。
  2. エンジンが始動するか確認する。
    ■ 注 意 ■P3000-389再現後にダイアグコード消去してREADY ON操作を繰り返し行うと、不具合が発生する可能性があるため、絶対に繰り返しREADY ONにしない。□ 参 考 □Pポジションでアクセルペダルを踏み込むとエンジンが始動する。結果結果
    飛び先
    エンジンが始動しない
    A
    エンジンが始動する
    B
  3. IG OFFにする。

B
Pポジションで放置し、アイドルストップするまでアイドリング状態で充電する
A

手順4クランクプーリ回転点検(Pポジション)
  1. IG ONにする。
  2. Pポジションにして、車両をリフトアップする。
  3. クランクプーリを手動で回し、クランクシャフトが回転するか点検する。
    ■ 警 告 ■点検中はREADY ONにしない。点検を行う前に必ずIG ONにし、エンジンが始動しないようにする。■ 注 意 ■エンジンのコンプレッションが抵抗となりクランクプーリが回し難い時があるため、手動で十分なトルク(同型の正常なエンジンであればクランクプーリが回るトルク)を掛けて回転する/しない(ロックの有無)を確認する。結果結果
    飛び先
    クランクプーリが回転する
    A
    クランクプーリが回転しない
    B

B
手順 6 へ
A

手順5HVバッテリー点検

SST09991-70201  

  1. IG OFFの状態で、10分以上放置する。
  2. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  3. IG ONにする。
  4. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV / ECUデータモニター/電池ブロック電圧0-13
  5. ECUデータモニターを読み取る。
    結果結果
    飛び先
    電池ブロック電圧が12.0 V以下の箇所がある
    A
    すべての電池ブロック電圧が12.0 V以上
    B
  6. IG OFFにする。

B
THSチャージャーにて10分程度充電 (要領は  参照)
A
HVバッテリー交換 (要領は  参照)  

手順6クランクプーリ回転点検(Nポジション)
  1. IG ONにする。
  2. Nポジションにして、車両をリフトアップする。
  3. クランクプーリを手動で回し、クランクシャフトが回転するか点検する。
    ■ 警 告 ■点検中はREADY ONにしない。点検を行う前に必ずIG ONにし、エンジンが始動しないようにする。■ 注 意 ■エンジンのコンプレッションが抵抗となりクランクプーリが回し難い時があるため、手動で十分なトルク(同型の正常なエンジンであればクランクプーリが回るトルク)を掛けて回転する/しない(ロックの有無)を確認する。結果結果
    飛び先
    クランクプーリが回転しない
    A
    クランクプーリが回転する
    B

B
手順 8 へ
A

手順7エンジン修理または交換

次へ
手順 9 へ

手順8ハイブリッドビークル トランスアクスルASSY交換
  1. ハイブリッドビークルトランスアクスルASSYを交換する。(参照)
次へ

手順9エンジン始動点検
  1. READY ONにする。
  2. エンジンが始動するか確認する。
    ■ 注 意 ■P3000-389再現後にダイアグコード消去してREADY ON操作を繰り返し行うと、不具合が発生する可能性があるため、絶対に繰り返しREADY ONにしない。□ 参 考 □Pポジションでアクセルペダルを踏み込むとエンジンが始動する。結果結果
    飛び先
    エンジンが始動しない
    A
    エンジンが始動する
    B
  3. IG OFFにする。

B
Pポジションで放置し、アイドルストップするまでアイドリング状態で充電する
A

手順10HVバッテリー点検

SST09991-70201  

  1. IG OFFにする。
  2. 10分以上放置する。
  3. IG ONにする。
  4. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV / ECUデータモニター/電池ブロック電圧0-13
  5. ECUデータモニターを読み取る。
    結果結果
    飛び先
    電池ブロック電圧が12.0 V以下の箇所がある
    A
    すべての電池ブロック電圧が12.0 V以上
    B
  6. IG OFFにする。

B
THSチャージャーにて10分程度充電 (要領は  参照)
A
HVバッテリー交換 (要領は  参照)  
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