DTC P3004-132 高電圧配線系統エスクァイア エスティマ ヤリス

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DTC No.詳細情報番号DTC検出条件点検部位
P3004132プリチャージ不能ハイブリッドバッテリジャンクションブロック
フレームワイヤ
インバータASSY(コンバータツキ)
パワーマネジメントコントロールコンピュータ
HVバッテリー
ワイヤハーネスおよびコネクター

回路図

P0AE6-225の回路図

参照。

点検手順

■ 警 告 ■

  1. 高電圧系統の点検または、インバータASSY(コンバータツキ)の低圧コネクターを切り離す作業を行う場合は、絶縁手袋の着用ならびサービスプラググリップの取りはずしなど感電防止措置を確実に実施する。また、取りはずしたサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニアが誤って取り付けることがないようにポケットに入れて携帯する。
  2. サービスプラググリップを取りはずしてから高電圧のコネクターおよび端子に触れるまでに10分間の時間を確保する。10分間待機後、インバータASSY(コンバータツキ)の検電箇所にてゼロボルト確認作業を行う。

□ 参 考 □10分間はインバータASSY(コンバータツキ)内の高電圧コンデンサに蓄えられた電気を放電するための時間である。

手順1ダイアグコード読み取り(HV)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
  4. HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
    結果結果
    飛び先
    P3004-132のみ出力
    A
    下記に示すダイアグコードが同時に出力
    B

    DTC No.
    関連ダイアグ
    P0A1A-151、155、156、658、659
    モータECU系統No.2
    P0A1B-164、193、512、661、786
    (Fr)モータECU系統No.1
    P0A1D-148
    HVECU系異常
    P0A78-266、267、586
    モータインバータ機能異常
    P0A94-442
    昇圧コンバータ系統
    P0ADB-227
    SMR+側異常(Low)
    P0ADC-226
    SMR+側異常(High)
    P0ADF-229
    SMR-側異常(Low)
    P0AE0-228
    SMR-側異常(High)
    P0AE6-225
    SMRP異常(Low)
    P0AE7-224
    SMRP異常(High)
    P0C76-523
    PCUディスチャージ異常
    P2511-149
    HV CPU瞬断
    P3004-131、800、801
    高電圧配線系統
    P324E-788
    (Fr)モータECU系統
    U0110(詳細すべて)*1
    モータECU通信異常
    □ 参 考 □
    1. *1···(詳細すべて)とは、該当するDTCに対する詳細情報番号がいずれか1つでも出力されている場合は、該当するダイアグコードチャートを参照することを意味する。
    2. 上記ダイアグコードを出力する不具合が原因でP3004-132が出力されることがある。この場合、上記ダイアグコードのうち出力されたものを先に点検する。その後、再現試験を行いダイアグコードが出力されないことを確認する。
  5. IG OFFにする。

B
関連するダイアグコードチャートへ(ハイブリッドコントロールシステム) (要領は  参照)
A

手順2ダイアグコード読み取り(HV)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
  4. HVのダイアグコードが出力されているか確認する。
    結果結果
    飛び先
    P3004-132のみ出力
    A
    下記に示すダイアグコードが同時に出力
    B

    DTC No.
    関連ダイアグ
    P0A95-123
    高圧ヒューズ断線
    P0ABF-123
    電流センサ電源異常
    P0AC0-123
    電流センサ系異常
    P0AC1-123
    IB GNDショート異常
    P0AC2-123
    IB断線異常
    P0AFC-123
    電池監視ユニット異常
    P0B3D-123
    ECU-電池間No.0断線
    P0B42-123
    ECU-電池間No.1断線
    P0B47-123
    ECU-電池間No.2断線
    P0B4C-123
    ECU-電池間No.3断線
    P0B51-123
    ECU-電池間No.4断線
    P0B56-123
    ECU-電池間No.5断線
    P0B5B-123
    ECU-電池間No.6断線
    P0B60-123
    ECU-電池間No.7断線
    P0B65-123
    ECU-電池間No.8断線
    P0B6A-123
    ECU-電池間No.9断線
    P0B6F-123
    ECU-電池間No.10断線
    P0B74-123
    ECU-電池間No.11断線
    P0B79-123
    ECU-電池間No.12断線
    P0B7E-123
    ECU-電池間No.13断線
    P0B83-123
    ECU-電池間No.14断線
    P308A-123
    電池電圧検出線断線(全ブロック)
    U029A-123
    電池監視通信異常
    □ 参 考 □上記ダイアグコードを出力する不具合が原因でP3004-132が出力されることがある。この場合、上記ダイアグコードのうち出力されたものを先に点検する。その後、再現試験を行いダイアグコードが出力されないことを確認する。
  5. IG OFFにする。

B
関連するダイアグコードチャートへ(ハイブリッドバッテリシステム) (要領は  参照)
A

手順3フリーズフレームデータ確認

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
  4. P3004-132のフリーズフレームデータを読み取る。

    結果
    結果
    飛び先
    以下のすべてを満たす場合:
    1. HVバッテリー電圧(VB)と昇圧前電圧(VL)の偏差が50V以内
    2. HVバッテリー電圧(VB)と昇圧後電圧(VH)の偏差が70Vより大きい
    3. 昇圧前電圧(VL)と昇圧後電圧(VH)の偏差が90Vより大きい
    A
    上記かつ、HVバッテリー電流(IB)が3A以上
    B
    上記以外
    C
  5. IG OFFにする。

B
関連するダイアグコードチャートへ(P3004-800) (要領は  参照)

C
手順 4 へ
A
インバータASSY(コンバータ ツキ)交換 (要領は  参照)  

手順4コネクター接続状態点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータコネクター)
  1. パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクター接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない

NG
確実に接続する
OK

手順5フレーム ワイヤ点検(インバータASSY(コンバータツキ)側)

■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  1. インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)から取りはずす。
  1. フレームワイヤとインバータASSY(コンバータツキ)との接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび接触不良がない。
  2. インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)に取り付ける。

NG
確実に接続する
OK

手順6フレーム ワイヤ点検(ハイブリッドバッテリジャンクションブロック側)

■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  2. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取りはずす。(要領は参照)
  1. フレームワイヤとハイブリッドバッテリジャンクションブロックとの接続状態を点検する。

基準値T = 9.0 N・m{ 92 kgf・cm }

  1. フレームワイヤ端子のアーク痕の有無を確認する。
    結果結果
    飛び先
    接続に緩みおよび接触不良がない
    アーク痕がない
    A
    接続に緩みおよび接触不良がある
    アーク痕がある
    B
    接続に緩みおよび接触不良がある
    アーク痕がない
    C
    接続に緩みおよび接触不良がない
    アーク痕がある
    B
  2. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取り付ける。(要領は参照)

B
不具合部品交換

C
確実に接続する
A

手順7フレーム ワイヤ点検(インバータASSY(コンバータツキ) - ハイブリッドバッテリジャンクションブロック)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  1. インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)から取りはずす。
  1. フレームワイヤをインバータASSY(コンバータツキ)から切り離す。
  2. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取りはずす。(要領は参照)
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    A - CBI
    IG OFF
    1 Ω未満
    B - CEI
    IG OFF
    1 Ω未満
    イラスト内指示文字 *1
    フレームワイヤ(インバータASSY(コンバータツキ)側)非接続状態
    *2
    フレームワイヤ(ハイブリッドバッテリジャンクションブロック側)非接続状態
  2. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取り付ける。(要領は参照)
  3. フレームワイヤをインバータASSY(コンバータツキ)に接続する。
  4. インバータターミナルカバーをインバータASSY(コンバータツキ)に取り付ける。

NG
フレーム ワイヤ交換 (要領は  参照)
OK

手順8メインバッテリケーブル接続状態点検

■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  2. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取りはずす。(要領は参照)
  1. 2本のメインバッテリケーブルとハイブリッドバッテリジャンクションブロックとの接続状態を点検する。
    基準コネクターのかん合に緩みおよび破損がない
  2. メインバッテリケーブルコネクター端子のアーク痕の有無を確認する。
    結果結果
    飛び先
    接続に緩みおよび接触不良がない
    アーク痕がない
    A
    接続に緩みおよび接触不良がある
    アーク痕がある
    B
    接続に緩みおよび接触不良がある
    アーク痕がない
    C
    接続に緩みおよび接触不良がない
    アーク痕がある
    B
  3. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取り付ける。(要領は参照)

B
不具合部品交換

C
確実に接続する
A

手順9HVバッテリーASSY点検

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  2. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取りはずす。(要領は参照)
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って電圧値を測定する。
    電圧値点検端子
    点検条件
    基準値
    メインバッテリケーブル(プラス) -
    サービスプラググリップ接続端子A
    IG OFF
    114 to 190V
    メインバッテリケーブル(マイナス) -
    サービスプラググリップ接続端子B
    IG OFF
    54 to 90V
    イラスト内指示文字 *1
    マイナス
    *2
    プラス
    ■ 警 告 ■SST(トヨタエレクトリカルテスター)の測定端子の電極部分を交差させない。
  2. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取り付ける。(要領は参照)

NG
HVバッテリーASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順10ワイヤハーネスおよびコネクター点検(パワーマネジメントコントロールコンピュータ - ハイブリッドバッテリジャンクションブロック)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  2. パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターCを切り離す。
  3. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取りはずす。(要領は参照)
  4. ハイブリッドバッテリジャンクションブロックのリレー駆動用低圧コネクターを切り離す。
    □ 参 考 □切り離し前にハイブリッドバッテリジャンクションブロックのリレー駆動用低圧コネクターが確実にかん合されていることを確認する。
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    C4(SMRB) - 4(SMRB)
    IG OFF
    1 Ω未満
    C3(SMRP) - 3(SMRP)
    IG OFF
    1 Ω未満
    イラスト内指示文字 *1
    パワーマネジメントコントロールコンピュータ
    *2
    ハイブリッドバッテリジャンクションブロック
  2. ハイブリッドバッテリジャンクションブロックのリレー駆動用低圧コネクターを接続する。
  3. ハイブリッドバッテリカバーSUB-ASSY UPRを取り付ける。(要領は参照)
  4. パワーマネジメントコントロールコンピュータのコネクターを接続する。

NG
ワイヤハーネスまたはコネクター修理または交換
OK

手順11ハイブリッドバッテリジャンクション ブロックASSY単体点検(SMRB)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  2. ハイブリッドバッテリジャンクションブロックを取りはずす。(要領は参照)
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    (+)コネクター - (+)端子
    4(SMRB) - 2(GND)端子間に補機バッテリー電圧を印加したとき
    1 Ω未満
    イラスト内指示文字 *1
    コネクター非接続状態
    (ハイブリッドバッテリジャンクションブロック)
    *2
    HVバッテリー側(+)コネクター
    *3
    インバータASSY(コンバータツキ)側(+)端子
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    4(SMRB) - 2(GND)
    -40 to 80°C
    19.0 to 35.5 Ω
  3. ハイブリッドバッテリジャンクションブロックを取り付ける。(要領は参照)

NG
ハイブリッドバッテリジャンクション ブロックASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順12ハイブリッドバッテリジャンクション ブロックASSY単体点検(SMRP)

SST09082-00030  
09083-00170  
■ 警 告 ■絶縁手袋を着用して作業を行う。

  1. サービスプラググリップがはずれていることを確認する。
    ■ 注 意 ■サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにすると不具合が発生する可能性があるため絶対にREADY ONを行わない。
  2. ハイブリッドバッテリジャンクションブロックを取りはずす。(要領は参照)
  1. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    (-)コネクター - (-)端子
    3(SMRP) - 2(GND)端子間に補機バッテリー電圧を印加したとき
    28.5 to 31.5 Ω
    イラスト内指示文字 *1
    コネクター非接続状態
    (ハイブリッドバッテリジャンクションブロック)
    *2
    HVバッテリー側(-)コネクター
    *3
    インバータASSY(コンバータツキ)側(-)端子
  2. SST(トヨタエレクトリカルテスター)を使用して、下表に従って抵抗値を測定する。
    抵抗値点検端子
    点検条件
    基準値
    3(SMRP) - 2(GND)
    -40 to 80°C
    112 to 274 Ω
  3. ハイブリッドバッテリジャンクションブロックを取り付ける。(要領は参照)

NG
ハイブリッドバッテリジャンクション ブロックASSY交換 (要領は  参照)
OK

手順13常時発生しない問題の点検
  1. 常時発生しない問題の点検を行う。(参照)
次へ

手順14ダイアグコード消去

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
  4. ダイアグコードおよびフリーズデータを読み取り記録する。
  5. ‘消去’キーを押す。
  6. IG OFFにする。
次へ

手順15ダイアグコード読み取り

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. READY ONにする。
  3. SST(TaSCAN)を使用して、以下のメニュー項目を選択する。: 診断/パワトレ/ HV /ダイアグコード フリーズデータ
  4. 出力されたダイアグコードを読み取る。
    結果結果
    飛び先
    ダイアグコードなし
    A
    P3004-131が出力する
    B
    P3004-132が出力する
    C
  5. IG OFFにする。

B
関連するダイアグコードチャートへ(P3004-131) (要領は  参照)

C
インバータASSY(コンバータ ツキ)交換 (要領は  参照)
A
インバータASSY(コンバータ ツキ)交換 (要領は  参照)  
DTC P3004-132 高電圧配線系統 トヨタ

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