DTC P0A80-123 電池内部異常 エスクァイア エスティマ ヤリス

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パワーマネジメントコントロールコンピュータは、走行中のHVサプライバッテリASSYのSOCを一定レベルに保つように制御している。HVサプライバッテリASSYは、直列で接続された計6個の1.2Vセルを1つのモジュールとし、28個のモジュールで構成されている。バッテリボルテージセンサは、2個のモジュールを1組のバッテリブロックとし、バッテリブロック電圧を合計14箇所で監視している。

ダイアグコード
検出条件
不具合箇所
P0A80-123
バッテリブロック間電圧差が基準値以上のとき(2トリップ検出)

  1. HVサプライバッテリASSY
  2. バッテリボルテージセンサ
□ 参 考 □上記ダイアグコードは、一度ダイアグコードを消去した後、約10分ほど走行しないと出力しない。(2トリップ検出のため、一度走行テストしてIG OFFにし、再度走行テストを行う。)

点検手順

手順1ダイアグコード読み取り(P0AFC-123出力確認)

SST09991-70201  

  1. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  2. IG ONにして、SST(TaSCAN)の画面表示に従ってHVシステムのダイアグコードP0AFC-123が出力されないか読み取る。(要領は参照)
    結果 結果
    飛び先
    ダイアグコードP0AFC-123が出力されない

    ダイアグコードP0AFC-123が出力される
  3. SST(TaSCAN) を取りはずす。

B
関連するダイアグコードチャートへ
A

手順2バッテリボルテージ センサ点検

SST09991-70201  

  1. 車両前方および後方の安全を確認する。
  2. SST(TaSCAN)をDLC3に接続する。
  3. READY ON にして、SST(TaSCAN) の画面表示に従ってECU データ モニターの全ての“電池ブロック電圧”を表示する。( 要領は参照)
  4. エンジンを完全暖機して、エアコンをOFFにする。
  5. 左足でブレーキペダルをしっかり踏む。
  6. シフトをDポジションにする。
  7. アクセルペダルを一杯に踏みながら、“電池ブロック電圧”を記録する。
  8. 偶数番号グループと奇数番号グループの“電池ブロック電圧”を下表 の組み合わせで比較する。
偶数番号グループ奇数番号グループ比較対象バッテリブロック電圧
バッテリブロック電圧(VB0)バッテリブロック電圧(VB1)VB0 - VB1
バッテリブロック電圧(VB2)バッテリブロック電圧(VB3)VB2 - VB3
バッテリブロック電圧(VB4)バッテリブロック電圧(VB5)VB4 - VB5
バッテリブロック電圧(VB6)バッテリブロック電圧(VB7)VB6 - VB7
バッテリブロック電圧(VB8)バッテリブロック電圧(VB9)VB8 - VB9
バッテリブロック電圧(VB10)バッテリブロック電圧(VB11)VB10 - VB11
バッテリブロック電圧(VB12)バッテリブロック電圧(VB13)VB12 - VB13
  1. 比較対象となる組み合わせの“電池ブロック電圧”の差が、7組全て一 律に0.3 V 以上あることを確認する。
    結果 結果
    飛び先
    差が7組全て一律に0.3V未満
    A
    差が7組全て一律に0.3V以上
    B
    □ 参 考 □バッテリボルテージセンサ内部異常により、このような症状(差が7組全て一律に0.3V以上)が起きる可能性がある。
  2. IG OFF にする。
  3. SST(TaSCAN) を取りはずす。

B
バッテリボルテージ センサ交換 (要領は  参照)
A
HV サプライ バッテリ ASSY交換 (要領は  参照)  
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